【識者の目_快眠セラピストの三橋美穂さん】
上質な眠りは睡眠環境から
「良い睡眠によって集中力や記憶力が高まったり、活力がみなぎったりします。病気にかかりにくくなり、痩せやすくもなるなど、とても重要なものです」
そう語るのは、睡眠に関して、これまで1万人以上の悩みを解決してきた睡眠セラピストの三橋美穂さん。三橋さんが挙げる、良い睡眠のポイントは、寝始めに深く眠れることと、睡眠時間を適度に取ること。
「部屋が熱いとか寒いとか、寝具が合わないと、途中で目が覚めやすいです。寝具をはじめ、快適な寝室環境を整えるべきです。音や色、光、温湿度、広さや香りに気を配りましょう。中でもお布団の中の温湿度、寝床内気象は一年をとおして、温度が約33℃で湿度が50%前後なのが理想的です」
また寝具の硬さと軟らかさのバランスも大事だと指摘。立っている時の姿勢を寝ている時にも保てるようにするのが良いという。枕の高さも重要で、寝た時に枕があることを忘れるくらい体との一体感があるものを選びたい。
「体型によって最適なマットレスや枕は人それぞれ。できるだけお店に行って、実際に寝てみて、専門家のアドバイスを受けて欲しいです。寝具を本当に合ったものに変えるだけで、眠りは劇的に変わりますよ」
【睡眠の質を高めるための3カ条・その1】寝具は自分に合ったものを選ぼう
「寝具は硬さと軟らかさのバランスが大事です。目安としては、太っている人はお尻や腰が沈み込まない硬めのマットレスと高めの枕。スリムな人は柔らかめのマットレスと低い枕という組み合わせがお薦めです」
<自分に合った寝具選びのポイント>
【POINT1】マットレスは硬さと柔らかさのバランスが肝!
「理想は姿勢正しく立っている時と同じように、体の自然なS字ラインが保てること。そのために硬すぎても軟らか過ぎてもダメなんです」
■身体の複雑な動きに対応
日本ベッド
「ピロートップシルキーポケット(ウール入)」(24万3000円~)
マットレス内の1200個あるコイルをそれぞれポケットに入れ、独立させることでコイルの自由な動きを可能にした。交互に隙間なく並ぶよう配置し、睡眠中の複雑な動きに対応し、体圧を適度に分散してくれる。
■寝返りしやすいクッション
ASLEEP
「ファインレボプライムマットレス JM」(18万7164円~)
体の動きに反応して自在に形を変えるクッション素材「ファインレボ」が、体圧分散性を高め、寝返りをしやすくする。形状再現性にも優れ、30年使用することを想定した荷重耐久試験でも、形状に変化は見られなかった。
■背中と脚をリラックス
パラマウントベッド
「インタイム トラスト」(19万9800円)
部屋に馴染むインテリア性の高い電動ベッド。背中だけでなく、膝の角度も調整でき、就寝前のひと時を快適な体勢で楽しめる。手元スイッチの液晶は夜間でも見やすい白色液晶表示を採用。介助用としても使用可能だ。
【POINTO2】枕はうなじの凹凸を埋めるものを!
「寝た瞬間に枕をしていることを感じさせないのが良い枕です。枕の両サイドが少し高いと横を向いた時でも楽に眠れますよ」
■イージーオーダー可能な枕
昭和西川
「パーソナルフィット・ピロー」(1万800円~)
身長に合わせて3サイズから選べて、付属のシートの出し入れで高さを変えられる「パーソナルフィット」を目指せる枕。真ん中のくぼみが頭にフィットし、肩に合わせたカーブで、肩をきちんと枕に乗せやすい。
■低反発と高反発を両立
Technogel
「テクノジェルスリーピングビーヴェ デラックス ピロー」(4万2120円)
「テクノジェル」の最上位モデル。低反発素材のようにフィットし、高反発素材のように体が沈み込み過ぎず、寝返りがしやすい。 20の通気孔により通気性抜群。フラットな形状で後頭部にあまりカーブがない方にも向いている。
【POINTO3】羽毛布団はダウンパワーの高さで選ぶ!
「ダウン90%以上のもので、ふくらみ度合いを示すダウンパワーが400dp以上のものを選ぶようにしましょう」
■羽毛を分析し開発した中綿
LAUNDREAM
「ランドリーム 掛け布団」(2万5898円)
洗濯できる繊維素材を中わたに使用した、洗える掛け布団。中わたの「エアーフレイク」は羽毛の特性や形状を分析し、開発した素材で、温かくて軽い。その上、復元性にも優れ、洗濯してもふわふわ感が持続する。
■伝統技法で最高の肌ざわり
cumuco
「和晒し6重織ガーゼケット」(6480円~)
鮮やかなカラーが印象的な一年中使えるガーゼケット。4日間、綿布を天然水に漬け込み不純物を取り除く日本伝統の「和さらし」という加工を施している。糸の繊維が持つ丸みが保たれ、ふわっとした肌さわりが心地よい。