■ブッシュストーブはひとり飯を贅沢な時間に変える
小枝や松ぼっくりなど、キャンプ地に落ちているモノを燃料とするブッシュストーブがアツイ。ガスなら、気に入ったキャンプ地を見つけて5分後にはコーヒーにありつける。実に簡単だ。一方のブッシュストーブは燃料を集めることから始まり、ほのかな火をパワフルで安定した炎に育て、ようやく鍋を載せることになる。手間はかかるが炎を見ながらのひとり飯は格別、飽きることもないのだ。
ブッシュストーブには、シンプルな箱型と二次燃焼を促すものがある。二次燃焼とは、燃焼しきれなかったガスを熱風で燃やすこと。ブッシュストーブでは二重壁で熱風を生み出すシステムが多く、燃焼効率は高いが、箱型よりも収納は大ぶりになりやすい。どちらを選ぶかは収納へのこだわり次第だ。
気をつけたいのは、コンパクトなブッシュストーブは、当然細く、短い薪しか入らない点。こまめに木を投入しなくてはならないので、煮込み料理や長時間焚き火を楽しみたいなら、太めの薪に対応するサイズを選んだ方がいい。
箱型と二次燃焼型、いずれも下部から空気を取り入れやすい構造になっており、ひとたび炎が安定すれば多少ラフに薪を入れても火力はキープできる。ただし、時間が経つと灰で空気取り入れ口がふさがれることも。火を操ることも、ひとり飯の醍醐味といえるだろう。
<ブッシュストーブの使い方>
■STEP1:焚き付けと薪を用意
焚き付けとして樹皮、枯れ葉、松ぼっくりなどを用意。薪はストーブに合わせて切り、細薪と太薪に分類する。
■STEP2:自家製着火剤を置いて着火
底まで距離があるので着火剤に火が届くところまで焚き付けをふんわり入れ、その上に着火剤を置いて着火。
■STEP3:着火剤を下の方に落とす
トングや枝を使って、火が付いた着火剤を下の方に落とし、下から火が回るようにする。火が消えないよう注意。
■STEP4:暖まるまで薪を追加
細薪に火が付いたら徐々に太薪を投入。小型ストーブは安定する前に火が立ち消えることがあるので目を離さないように。
■STEP5:時折、底の灰を取り除く
底に灰がたまると空気孔をふさいでしまう。ストーブをゆするなどして底の灰を取り除き、空気の通りをよくする。