■淹れる時間を楽しむならドリップ、簡単に飲むならフレンチプレスで
野外でコーヒーを飲むシチュエーションはさまざまだが、抽出器具は大きく分けて、パーコレーター、マキネッタ、ドリッパー、フレンチプレスの4種類。中でも人気はドリッパーとフレンチプレスで、各社からさまざまなタイプが登場している。
アウトドア用のドリッパーには折り畳めるフォールディングタイプと、カップに乗せるだけのカップオンタイプが選べ、前者は軽量コンパクト、後者はペーパーフィルターが不要というメリットがある。一方、フレンチプレスはプランジャー(押し棒)が不可欠なので大きめだが、マグ一体型のタイプが多く携行しやすく、淹れ方が簡単で味のムラが少ないのが特徴だ。
味の傾向として、コーヒー豆が同じ場合、コーヒー粉にお湯を注ぎフィルターでろ過するドリップは味がクリア。コーヒー粉を一定時間お湯に浸けるフレンチプレスは油分まで抽出されるためコクがあるといわれる。味の好み以外に、淹れる時間まで楽しむのならドリップ、簡単に美味しくならフレンチプレス、そして行く場所と荷物の量に応じて選びたい。
■野外でコーヒーを淹れるのが楽しくなるカラフルドリッパー
ミュニーク
「テトラドリップ」(01P 1080円)
ミニマルでユニークなイクイップメントを提案する「ミュニーク」の組み立て式ドリッパー。重量はわずか12gで、少しでも荷物を軽くしたい時にぴったり。カラーはポップな全4色で、コーヒータイムに彩りをそえる。
サイズ:W103×H69×D4.5mm 重量:12g
■抽出器具要らずで気軽に贅沢な1杯を淹れられる
コレス
「ゴールドフィルターダブルウォールマグ C402」(4320円)
浸漬式ながらプレスとは異なるタイプの抽出方法。簡単なので、誰でも手軽に淹れたてを楽しめる。メッシュは純金コーティング。カップは熱いコーヒーが冷めにくいダブルウォールタイプで、金属臭が気にならない。
サイズ:W125×H105×D90 重量:190g
■マグとしてそのまま飲めるタフなコーヒープレス
GSI
「ステンレスコミュータージャバプレス」(7992円)
ステンレス製のインナーカラフェとタンブラー、飲み口付きの蓋からなるフレンチプレス。抽出は手軽で、そのまま持ち歩けるため、キャンプよりも釣りやカヌーといったアクティビティの際、特に重宝する。
サイズ:W100×H218×D76mm 重量:510g
■街でも野外でも重宝する使い勝手+見た目が◎
リバーズ
「ウォールマグデミタ 」(各864円)
「マイクロコーヒードリッパー」(756円)
デザイン、カラー、質感のいずれもがどんぴしゃなカップ。飲み口に加え、ストロー穴が開けられている優しい気遣いもうれしい。超小型のマイクロコーヒードリッパーは、ホルダーがシリコン製でカップの中に収納できる。
カップサイズ:W86×H122×D81mm カップ重量:100g
■誰でも手軽に淹れられるカップオンのドリッパー
コレス
「シングルカップセット C710」(4320円)
カップオンの1杯ドリップ用ゴールドフィルターと、ダブルウォールマグのセット。11gのコーヒー粉を入れたフィルターをカップの上にセットし、溢れ出ないように注湯するだけ。飲みたい時に手軽に1杯分だけ淹れられる。
カップサイズ:W130×H135×D10mm カップ重量:200g
■ボトル、プレス、ポットの便利なオールインワンセット
スタンレー
「真空コーヒーシステム0.5ℓ」(7560円)
昔から変わらぬデザインで人気の、アメリカ生まれのサーマルウェアブランド。真空断熱ボトルとフレンチプレス、マルチポットがセットになったオールインワンアイテム。保温性が高く、容量が多いのでたっぷり飲みたい人に最適。
サイズ:φ104×H285mm 重量:750g
■コーヒープレスの欠点をなくしたトラベル用プレス
エスプロプレス
「トラベルプラス」(5940円)
二重のフィルターで、コーヒーの微粉をカットする “ダブル・マイクロフィルター” を採用。プレス後も微粉が「逆流」しない構造は国際特許取得済み。過抽出を防ぐ機構も搭載するので、味や風味の変化を最低限に抑えられる。
サイズ:φ70×H205mm 容量:300㎖
<野外で挽きたてを味わうならコンパクトなミルは欠かせない>
“煎りたて” “挽きたて” “淹れたて” という、美味しいコーヒーを飲むための“3たて"のひとつを担うのが、コーヒーミル。野外であってもしっかりとしたミルを持参すれば、香り豊かな1杯を楽しめる。小さめサイズもバリエーションがそろうので、好みで選びたい。
■セラミック刃で挽き味抜群コンパクトミルの先駆け
ポーレックス
「コーヒーミル ミニ」(6264円)
コーヒーの風味を損なわないセラミック刃を採用した、ミニタイプコーヒーミルの先駆け。約20gのコーヒー豆を挽け、粒度調整機能が付いているので、細挽きから粗挽きまで粒度を簡単に調整できる。ハンドルは取り外し式。
サイズ:φ50×H170mm 重量:235g
■デザインだけでなく使いやすさを考えた1台
リバーズ
「コーヒーグラインダーグリット」(8640円)
ハンドミルの欠点である粒度のバラつきを解消するために、上刃を固定。安定性を高め、粒度のブレを抑えた。取り外し式のハンドルは短いながらも、セラミック刃を深めに刻んだことで不要な力を加えなくても短時間で挽き終えられる。
サイズ:W50×H161×D54mm 重量:220g
■ハンドルと蓋が一体化し携行しやすく、挽きやすい
スノーピーク
「フィールドバリスタ ミル」(8618円)
ステンレスのボディに天然木のハンドルノブが美しい。ハンドルは蓋と一体型で、収納する際は折り畳める。1回で約20gのコーヒー豆を挽け、上刃の下にある粗さ調整つまみを回せば粒度をコントロールできる。
サイズ:W160×H48×D160mm 重量:225g
<自宅からそのまま持ち出したい真空になるキャニスター>
コーヒー豆をどう持っていくかは、思案のしどころ。1杯ならミル内に入れて運べばいいが、多ければキャニスターで持っていくことになる。オススメは、おしゃれで普段使いできるアイテム。インテリアにも映えるし、そのまま持ち出すだけなので便利この上ない。
■フタの位置を自由に変えられるから内容量に合わせた調節が可能
プレパラ
「イヴァークエアタイト フードストレージ 16オンス」(2592円)
2014年にレッドドット・デザイン賞を受賞するなど、たたずまいの美しさは折り紙付き。蓋を押し込むだけで、容器内の空気が排出されて鮮度を保つ。内容量に合わせて蓋の位置は調整は自在。参考容量:コーヒー豆190g
サイズ:φ95×D100mm 重量:330g
本記事の内容はGoodsPress4月号80-81ページに掲載されています
[関連記事]
アウトドア料理はまさにレジャー!野外で使いたくなる調理道具12選【アウトドアの調理道具】
至福のひと時を生み出すアルコールバーナーの使い方&オススメ6選【アウトドアの調理道具】
ワイルドなブッシュストーブの使い方&オススメ8選【アウトドアの調理道具】
(文/八雲 三十九 写真・sono(bean)
- 1
- 2