へんてこマッサージ機から160万円のターンテーブルまで!最新家電レポ3選

■テクニクスブランドから160万円のターンテーブルが登場!

安蔵:パナソニックの「テクニクス」ブランドから、アナログターンテーブルの「SL-1000R」が登場しました。メーカー希望小売価格はなんと160万円! 2016年6月に発売した「SL-1200G」は国内外で数々の賞を受賞し、限定モデルの「SL-1200GAE」は30分で完売しました。2017年5月発売のスタンダードモデル「SL-1200GR」も販売好調とのことです。

▲パナソニックがテクニクスブランドで2018年5月25日に発売するアナログターンテーブル「SL-1000R」

奈津子:ハイエンドオーディオの“沼”って、私のような20代女性からすると価格設定の桁のゼロが違って、未だに震えます。いつまでも慣れませんね……。

安蔵:従来の「SP-10」、「SP-10mkII」、「SP-10mkIII」ユーザー向けのリプレース用として「SP-10R」も発売されます。こちらは80万円と、半額ですね。まあ、高いですけど(笑)。パナソニックの宇都宮工場では、SL-1000Rでドナルド・フェイゲンの『The Nightfly』から「I.G.Y. (What a Beautiful World)」を聴きました。

▲「栃木県宇都宮市にある『モノづくり革新センター』の試聴室でSL-1000Rを試聴しました」

奈津子:こういう言い方をすると変かもしれませんけど、まるでハイレゾのような音だなと感じました。音の深みやツヤ、コクを感じました。アナログレコードにありがちなノイズも一切感じられず、めちゃくちゃクリアで、室内の音の跳ね返りの動線も美しく感じられました。

▲左が従来の「SP-10」シリーズ用キャビネットに入れて使えるリプレース用の「SP-10R」で、右が「SL-1000R」

安蔵:一言で言うと「端正な音」という感じでしたね。音が一つのかたまりとして感じられるような“グルーブ感”がある一方で、まさにハイレゾのように、一つひとつの音の粒立ちが感じられました。アナログレコードの情報量のすごさと、それを引き出す力を改めて感じました。

奈津子:製品と直接関係はないのですが、テクニクスのプロモーション動画がめっちゃくちゃかっこよくて鳥肌が立ちました。この企画のためにDJ QbertやDJ Swamp、DJ D-stylesなどをはじめ、国内からもDJ KentaroやKireek、若干12歳の史上最年少・現役日本人世界チャンピオンDJ Renaなど30人が参加したそうです。タキシードを着て、まるでオーケストラのようにテクニクスのターンテーブルを使って演奏するんですよ。これは最高なのでぜひ見てほしいです。

「THE PHILHARMONIC TURNTABLE ORCHESTRA」

安蔵:これは確かにすごいですね。DJや、アナログレコードに興味を持つ人が増えそうな動画でした。

奈津子:東京・有明にあるパナソニックセンター東京と大阪・梅田にあるパナソニックセンター大阪では3月28日から試聴ができるそうなので、気になる方は実際の音を確認しに足を運んでみてはいかがでしょうか。

 


【家電女優・奈津子×安蔵靖志の「最新家電レポ」】


(取材・文/安蔵靖志 奈津子)

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あんぞうやすし/IT・家電ジャーナリスト

ビジネス・IT系出版社で編集記者を務めた後、フリーランスに。総合情報サイト「日経トレンディネット」、「NIKKEI STYLE」などで執筆中。KBCラジオを中心に全国6放送局でネットしているラジオ番組『キャイ~ンの家電ソムリエ』にも出演中。

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なつこ/女優・タレント

ドラマ、CMの出演多数。「家電アドバイザー」資格を取得し“家電女優”として雑誌、webメディアなど活動のフィールドを広げて活躍中。TOKYO FM「Skyrocket Company」レギュラー出演中(火曜18時〜)。instagramは 「natsuko_kaden」、Twitter「natsuko_twins」

 

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