■パナソニックが「家族をつなぐ」BDレコーダーを発売
安蔵:パナソニックがBDレコーダー、ディーガシリーズの最新モデルを発表したのですが、かなり変わり種の発表会でしたね。レコーダーなのに、録画機能の話が一切出ず、「家族の絆」を打ち出すユニークなものでした。
奈津子:パナソニックの調べによると「1日の生活であと何時間、家族と過ごしたいか?」という問いに53.7%の回答者が「1~1.5時間」と答えたそうです。リアルな数字で泣けますね……。本当にこれだけ時間が増えたらたくさんの会話と思い出が生まれますもんね。「離れて暮らしている親と会う回数」の調査では、「月に1回以下」の62.7%が最多。私自身も忙しさにかまけて実家の母とほとんど会っていないので、身にしみます。
安蔵:そこで「家族をつなぐ」役割を果たすのが、離れた場所からでも写真や動画を本体内のハードディスクに保存できるディーガシリーズというわけです。一度設定してしまえば、お父さんお母さんは子供の写真や動画をスマホからアップロードするだけ。おじいちゃんおばあちゃんはディーガを起動すれば、いつでも最新の子供や孫の写真を見られるようになります。
奈津子:これならスマホの残量を気にしなくていいから便利ですね! 共有の方法も一度覚えれば簡単だし、スマホの小さい画面でなく、テレビの大きな画面で子供や孫の顔が見られたら安心しますよね。
安蔵:ディーガシリーズは以前から「おうちクラウドディーガ」といって、内蔵ハードディスクに家庭内のパソコンやスマホなどからアクセスできる「パーソナルクラウド」機能を搭載しているんですよ。録画機能ではなく、あえてこの機能を前面に押し出したのが今回の大きな注目ポイントです。
奈津子:ズラッと黒い箱が並んでいるような従来の黒モノ売り場とは異なり、「コト提案」をする売り場にしていきたいと担当の方は語っていました。時代はもう、どんどんモノからコトになってきていますし、この広がりを個人的にはもっと応援していきたいです。
安蔵:発表会場では、Bluetooth経由で操作できるだけでなく、音楽を流せるスピーカー内蔵のLED照明「AIR PANEL LED THE SOUND」(実勢価格4万1130円~)も展示していましたね。
奈津子:「光と音がリビングに降り注ぐ」というコンセプトは面白いですね。BGMを流しながら「文字くっきり光」にすれば、勉強や読書がかなりはかどりそうです。また、「明かりだまり」をあえて作ることで家族が自然に集まるように演出しているのだそうです。明かりの力は人の感情や意識も変えると思うので、こういった取り組みは素晴らしいと思います。