■シャープの新ヘルシオは「あぶり豊潤焼き」が絶品!
安蔵:シャープから過熱水蒸気オーブンレンジ「ヘルシオ」の最新モデルが登場しました。2016年モデルから「AI(人工知能)」と「IoT(もののインターネット)」を組み合わせた「AIoT」を打ち出していますが、今回はスマートスピーカーと連携するようになりましたね。
奈津子:ヘルシオに話しかけて献立を相談できる機能などを搭載していましたが、ユーザーが思いのほかその機能を使っていなかったそうです。確かによく考えると、オーブンレンジに向かって話しかけるのはハードルが高いかもしれないですよね。Siriなどをバリバリ使いこなしている世代じゃない限り、恥ずかしいという気持ちが前に出てしまうのだと思います。
安蔵:ユーザー動向がそうやって分かるのはヘルシオがAIoT対応しているからこそですね。
奈津子:そうなんです。よく使われている機能だけでなく、よく使われる時間帯までリアルタイムで把握してビッグデータ化しているそうです。これはシャープならではの強みですよね。
安蔵:流れとしては「ウェイクワード」を使ってスマートスピーカーを呼び出して「ココロキッチンを開いて」と話しかけ、「今晩、なに作ろう?」などと質問すると答えを提案してくれるという感じです。
奈津子:実際に体験してみましたが、オーブンレンジに話しかけるよりも、スマートスピーカーに話すほうが心理的なハードルが低いことを実感できました。
安蔵:調理機能では、低温調理とグリル機能を組み合わせた「あぶり豊潤焼き」に注目です。最初に過熱水蒸気でしっかりと焼き目を付けた後に、庫内を蒸気で満たしながら温度を下げ、低温でじっくり加熱するというもの。フライパンで焼き目を付けてから、「Anova」などの低温調理器でじっくりと低温調理するようなことをヘルシオ1台で行えるというのはかなりの魅力です。
奈津子:あぶり豊潤焼きで作ったローストビーフは低温調理ならではのしっとりさでした。肉の厚みが規定以上であればうまく加熱できるようになっているそうです。
安蔵:生のような色合いなんですけど、殺菌しながらタンパク質が変性しない絶妙な温度で加熱しているんですよね。水蒸気で何でも調理してしまうヘルシオならではの密閉性の高さがあるからこそ、低温蒸しみたいなこともできるんですよ。
奈津子:コンビニでよく売っている「ハーブチキン」みたいなのも、鶏むね肉に市販のハーブソルトをふりかけてあぶり豊潤焼きにするだけでできちゃうそうです。これもめちゃくちゃ柔らかくておいしかったです。
■アクアの「クールキャビネット」はホームパーティー向き!?
安蔵:アクアからは、用途に応じて冷凍、チルド、冷蔵と保存温度を変えられる「クールキャビネット」が登場しました。キッチンだけでなく、リビングやベッドルームにも置けるようにデザインにもこだわっています。
奈津子:寝室で子供に本を読み聞かせながら飲み物を飲む……なんてぜいたくもできますし、週末にまとめ買いした大量の食材を保存する冷凍ストッカーとしても使えます。飲み物や食べ物を入れてリビングに設置しておけば、ホームパーティーなどで会話が途切れることなく提供できるとのことです。
安蔵:ホームパーティーってハードル高いな……(笑)。でも庫内の温度帯を選べるのは面白いですよね。
奈津子:冷凍、チルド、冷蔵から選べますが、庫内の間仕切りがないので、1つのモードしか選べないんですよね。せっかくならセパレートして2温度帯を同時に使えたらさらに便利なんですけど。
安蔵:そこなんですよね。でもデザインはなかなかいいです。
奈津子:前面は1枚板のガラスでフラット&スクエアなデザインはかなり良いと思いますし、アクアがデザインを重要視してることがよく伝わってきます。ムダがなくて垢抜けた印象で、私はとても好きです。
安蔵:アクアは幅が広くて左右に冷蔵室と冷凍室を完全分離した2ドアの冷蔵庫や、ステンレスデザインの冷蔵庫など、デザインはかなり他社と違う方向性で魅力的ですよね。
奈津子:従来の小型冷蔵庫はビジネスホテルに置いてあるようなあっさりとしたデザインでコンパクト過ぎる印象だったんですが、これは新しいライフスタイルの提案までしていますし、パーティー好きのユーザーにはかなり重宝されそうです。室内のスペースさえ許せば、これからの季節にはとてもいいかもしれませんね。