2018上半期 注目製品ホンネレビュー[ロボット掃除機/一芸掃除機編]

“かゆいところ”も清潔に!独自の清掃機能で汚れを解消

近年注目の掃除機といえばスティックやロボットだが、それともまた異なる“一芸モデル”の掃除機が数多く登場しているのも、2018年上半期の特徴のひとつ。 どのモデルも単なる掃除機とは異なる独自のアプローチで、床を簡単かつ手間なしできれいにできる。メインの掃除機に買い増しすれば、掃除はもっとラクに、楽しくなるはずだ。

■手で拭き掃除するように 汚れを逃さない

CCP
「コードレス回転モップクリーナーNeo ZJ-MA17」(1万円前後)

“電動ツインヘッド” が回りながら床を拭き掃除してくれる、コードレス電動モップ。回転する力が自走する力となり、ヘッドを軽々と動かせる。モップには特殊繊維 “キャッチモップ”を採用しており、水だけで掃除しても十分にキレイに!

●運転時間:約60分(モップパッド乾燥時)
●掃除部面:16cm(モップ直径)
●サイズ:W29×H104×D13.5cm
●重量:1kg

スイッチを入れるとモップ部が回転。床を磨きながらヘッドが進んでいく。水拭きでしっかり拭き掃除できる印象だ。モップ部は簡単に取り外して洗えるため、メンテナンスもしやすい。本体が軽いので子供でもラクに使え、回転の効果によって手拭きと比べても申し分ない。ほとんど目に見えないようなペットの毛や微細な汚れもきれいに取れる。心理的にも床に直接寝転べるようになった。なお、窓などを拭く時も回転構造が有効だ。

▲スティック部を脱着でき、ハンディな拭き掃除機としても利用できる。階段や窓などを拭くのにも便利。回転するモップできれいに拭ける

▲ふたつの円形モップを配置した“ツインヘッド”を採用。それぞれ面ファスナーで簡単に脱着可能だ。微細な汚れもしっかりと拭き取れる

■カーペット上のゴミを静かにかき込む優れモノ!

ケルヒャー
「スティッククリーナー KB 5」(実勢価格:1万2870円前後)

回転ブラシでゴミをかき取る、珍しい掃除スタイルのスティッククリーナー。ゴミを吸い取る機能は搭載しておらず、 自動的に回転するブラシがかき集めるだけ。スティックを手前に倒すと電源が入って、ブラシが回転する仕組みだ。

●運転時間:最長約30分(フローリング時)
●清掃幅:21cm(横幅)
●サイズ:W23×H112×D21.5cm
●重量:1.2kg

立て掛けていたスティックを手に取って後方に倒すと、ブラシが回転してヘッドが前に進み始める仕組み。カーペットなどで動かすことでブラシがゴミをかき上げて、ダストボックスに収集。ペットの毛や長い髪の毛など、普通の掃除機では吸い込みにくいゴミも、ブラシの回転でかき上げられる。特に毛足の短いカーペットフロアで役に立つと感じた。また、吸引機構がなく、動作音が小さいのもポイント! 周囲に気兼ねなく使える。

▲スクエア形状 のヘッド部は非常にスリムでコンパクト。しかもスティックはまっすぐ自立するので、部屋のコーナーにすっきりと置いて置ける

▲業務用製品で培ったクリーニングシステムを採用。ブラシが回転してかき上げたゴミは、ヘッド内に用意されたダストボックスに集められる

■ワイパーシートですっきり床拭き!

シャープ
「スティック型コードレス紙パックレス式掃除機 EC-FW18」(実勢価格:1万1340円前後)

スティック型掃除機にワイパーシート用のスティックをプラスした、コードレスのワイパー掃除機。ワイパーシートを取り付けることで、ゴミを吸い込みながらその後ろを拭き掃除できるという仕組み。一度にゴミを “吸う”と“拭く”が同時にできて便利だ。

●運転時間:最長約10分
●掃除部面:横幅25cm
●サイズ:W25.4×H102×D12cm
●重量:1.3kg

市販のワイパーシートが使えて、ゴミを吸い込むと同時に拭き掃除もできるのが便利。ただし、実際に使ってみたイメージとしては、あくまでも拭き掃除がメイン。吸引するのは、ヘッドの前に溜まっているゴミだけ…という感じだった。掃除機としての吸引力はそれほど高くなく、ダストボックスも小さいため、拭き掃除のための補助だと考えた方がいいだろう。

また、シートによって掃除感覚が異なるのも注意点。ドライシートの場合は床との摩擦がそれほど大きくなくスムーズに動くものの、ウエットシートの場合は抵抗感がやや強め。ヘッドを動かすのに、それなりの力が必要だった。

▲吸い込み口を持ち上げて、ヘッドに市販のシートを取り付ける。ヘッド上面に挟める構造なので、拭き掃除している際にはシートが外れにくい

▲床との接触面は、吸い込み口とシートを取り付けるヘッドで構成されている。本体との接合部には関節構造があり、左右に可動する仕組みだ

 

本記事の内容はGoodsPress7月号22-23ページに掲載されています

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(取材・文/コヤマタカヒロ 写真/園田昭彦)

コヤマタカヒロ/デジタル&家電ライター

 

デジタル機器から白物家電まで、電気とデータの流れる製品を中心に執筆活動を展開。実際に使ってみて試すのがモットーだ。3女の父で米食味鑑定士の資格も所有。

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