<満足感が高い上位4K液晶モデル>
■高水準な画質と音質を備え、4Kコンテンツを満喫できる
LGエレクトロニクス
「4K液晶テレビSK8500Pシリーズ」
(65V型 実勢価格:27万円前後/55V型 実勢価格:20万円前後/49V型 実勢価格:16万8000円前後)
LGにおける4K液晶テレビのトップエンド機。直下型バックライトと独の“TruNanoR Display”により、液晶として最高画質を追求した。
●チューナー:地上×2 /BS・110度CS×2
●スピーカー出力:合計40W(フルレンジ×2=20W /ウーファー×2=20W)
●主な端子:HDMI×4 /USB×3 /光デジタル音声出力×1
●サイズ:W109.6×H70.7×D24.8cm(スタンド含む/49V型の場合)
地上デジタルの2K(フルHD)放送を見て感じたのは、画面全体の色のバランスの良さと、人肌の自然さ。いずれも液晶としては上位レベルと言えよう。また、4K/HDR映像を収録するUltra HD Blu-ray版の『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』を表示すると、黒の沈み込みと発色のクリアさは水準以上だ。
もうひとつ作品を鑑賞していて気づいたのが、音の素晴らしさ。スター・ウォーズシリーズのオープニングで流れるメインテーマの音の広がりや、宇宙空間を飛び交う移動感を、立体音響規 “DolbyAtmos” に準拠するサウンドシステムが再現。総合力は液晶テレビの最上級だ。
■高画質エンジンが見せる液晶を超越した映像美
ソニー
「ブラビア X9000Fシリーズ」(65V型 実勢価格:39万5000円前後/55V型 実勢価格:26万7000円前後/49V型 実勢価格:20万3000円前後)
液晶テレビとしての高画質化をとことん突き詰めた最新モデル。同社の有機ELテレビと同様に高画質エンジン「X1 Extreme」や、直下型バックライトを搭載。スマートスピーカーでお馴染みのGoogleアシスタントにも対応予定だ。
●チューナー:地上×2 /BS・110度CS×2
●スピーカー出力:合計20W(フルレンジ×2)
●主な端子:HDMI×4 /USB×3 /光デジタル音声出力×1
●サイズ:W109.3×H69.4×D26.8cm (スタンド含む/49V型の場合)
■低反射パネルとAI機能で使いやすさは◎
シャープ
「アクオス AJ1シリーズ」(60V型 実勢価格:20万8000円前後/55V型 実勢価格:15万円/前後50V型 実勢価格:13万8000円前後/45V型 実勢価格:11万1000円前後/40V型 実勢価格:9万8000円前後)
日本の家庭に合ったテレビとして、映り込みの少ない“低反射パネル”を採用。“FRONT OPEN SOUND SYSTEM” が高音質を響かせる。お勧め番組などを知らせる同社 “COCORO VISION” にも対応するなど多機能な1台だ。
●チューナー:地上×3 /BS・110度CS×3
●スピーカー出力:合計20W(フルレンジ×2)
●主な端子:HDMI×4 /USB× 2 /光デジタル音声出力×1
●サイズ:W112.6×H71.9×D27.1cm(スタンド含む/50V型の場合)
<4K/HDR対応の格安4K液晶モデル>
■映像の評価が厳しいものの音声面はやや改善済み
ドン・キホーテ
「ULTRA HD TV 4K液晶テレビ 第4弾モデル」(60V型 9万6984円╱55V型 6万9984円╱50V型 5万9184円)
格安4Kとして一世を風靡した“ドンキ4K”の第4弾。新たに3サイズ展開となり、選択肢の幅が広がった。最新の映像規格“4K/HDR”にも準拠する。
●チューナー:地上×1 /BS・110度CS×1
●スピーカー出力:合計16W
●主な端子:HDMI×3 /USB×1(録画専用)/光デジタル音声出力×1
●サイズ:W112.5×H70.5×D24.4cm(スタンド含む/50V型の場合)
映像を見たところ、東芝映像ソリューションのボードを引き続き採用しているようだ。地デジを表示してみると、人肌はオレンジ色に見えるほど色がキツめで、白が不自然に赤く眩しく光る印象。映像モードの初期値がやや極端で、自分でカスタマイズする必要がある。視野角も厳しく30度ずれるだけで色が抜ける。
Ultra HD Blu-ray版の『スター・ウォ ーズ/最後のジェダイ』では、暗い部分が潰れてしまうなど、国内主要メーカーの高価格帯モデルとは同列に評価できない。“格安4K相応”だと覚悟して買うべき。ただ、スピーカー出力は従来のドンキ4Kと比べると音がこもらず、声の聞こえ具合は問題ない。
■低価格でありながら求められる機能を網羅
ノジマ
「ELSONIC 4K対応 外付けHDD録画対応液晶テレビ ECC-TU49R3」
(55V型:6万9984円/49V型:5万2704円)
家電量販店ノジマが、3月より発売している日本製エンジン搭載の4K液晶テレビ。HDR入力対応、LED直下型バックライト、ゲームモード対応、裏録対応「Wチューナ ー」と格安ながらワンランク上の高画質・高機能モデルだ。
●チューナー:地上×1 /BS・110度CS×1
●スピーカー出力:合計20W
●主な端子:HDMI×3 /USB×1(録画専用)/光デジタル音声出力×1
● サイズ:W110.5×H70.2×D19.6cm(スタンド含む/49V型の場合)
■広視野角で見やすいIPS液晶パネル搭載機
グリーンハウス
「4K/HDR対応液晶テレビGH-TVシリーズ」(49V型 5万3784円)
ゲオショップで販売される、 49V型の4K/HDR対応格安液晶テレビ。日本製ボード搭載に加え、IPS液晶パネル搭載で視野角をカバー。裏録対応の2チューナーを搭載し、 HDR信号にも対応。画質と性能を追求した注目モデルだ。
●チューナー:地上×2 /BS・110度CS×2
●スピーカー出力:合計20W
●主な端子:HDMI×3 /USB×1(録画専用)/光デジタル音声出力×1
●サイズ:W110.5×H69.5×D29cm(スタンド含む/49V型の場合)
<一度経験したら病み付きになる!肩元から大音量が聴ける肩置きスピーカー3選>
4Kテレビの視聴とともにチェックしたのが、話題のウエアラブルスピーカーだ。テレビなどの音声を無線転送し、肩元のスピーカーから出力する仕組み。現在、ソニーをはじめとする3ブランドがラインナップ。それぞれの違いをチェックする。
■音に包み込まれる豊かなサウンド体験を実感
ソニー
「ウェアラブルネックスピーカーSRS-WS1」(実勢価格:2万6800円前後)
首元のスピーカーから顔に向けて自然と音が広がる。サウンドに包まれるような広がりは、今回試した中ではトップ。左右それぞれに搭載されたパッシブラジエーターで、首元にズンズンと振動が響く(3段階で調整可能)のも、映像体験をよりリッチにしてくれる。映画やゲームといった“映像モノ”中心のコンテンツにお勧めだ。
■スマホを使った通話や音楽鑑賞をサポート
BOSE
「SoundWear Companion speaker」(実勢価格:3万4500円前後)
スマホから音楽を流してみると、首元のやや後方で音楽が流れる感覚は不思議だ。サウンドの透明感はもう一歩だが、BOSEらしい豊かな重低音でリズムが伝わる。独自マイクで通話に対応し、音声アシスタントも呼び出せる点は、スマホの周辺機器と考えれば◎。身に付けたまま音楽や通話を楽しみたい人に向く。
■小さいボディで使い勝手は良さも抜群
JBL
「SOUNDER BTA」(実勢価格:2万6800円前後)
すっきりとした見た目のコンパクトな本機は、首元にピッタリとフィット。まずはスマホから音楽を流すと、音楽鑑賞用として申し分ないほどサウンドはクリアだ。小音量向きの低音重視ではなく、一定ボリュームで聴く人向けと言えよう。テレビの音声では人の声がハッキリと聞こえるし、 “二刀流”で使い倒せる点で満足度は高い。
本記事の内容はGoodsPress7月号42-43ページに掲載されています
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(取材・文/折原一也 写真/園田昭彦)
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