クラウン&カローラだけじゃない!40年以上続く老舗モデル【ホンダ/三菱/スズキ編】

■スズキジムニー

▲初代ジムニー(LJ10)

約20年ぶりのフルモデルチェンジを行ったジムニー。実はこのジムニー、スズキが独自開発したのではなく、ホープ自動車が開発し1967年に発売したホープスターON型4WDを鈴木修氏(現・代表取締役会長)が惚れこみ、製造権を買い取ったところからスタートします。スズキは量産化に向けてホープスターON型4WDを大改良。そして1970年に初代(LJ10型)がデビューします。

非力な軽自動車ながら荒れた山道をものともせずに登り切るジムニーは、林業従事者や山間パトロール、雪深い地域での配送など、プロの仕事を助ける存在となったのです。そのヘビーデューティーさは一般ユーザーからも好評を得ました。初代はLJ10→LJ20→SJ10と進化していきます。エンジンは2ストでした。

▲2代目ジムニー(SJ30)

そして1981年に初のフルモデルチェンジ(SJ30型)。軍用車的な雰囲気の強かった外観を一新し、スポーティな雰囲気に。快適性や操作性なども高められました。ボディタイプはキャンバスドアのほか、ハーフメタルドア、フルメタルドア、バンも用意されました。その後キャンバスドアは1983年に廃止となります。

▲2代目ジムニー(JA71)

1986年には4ストターボエンジン搭載のJA71型が登場。最高出力が38ps、最大トルクが5.5kg-mとなりオン/オフともに走りが向上。登坂性能も高められています。1990年には軽自動車の規格拡大で660ccエンジンになったJA11型が、1995年にはジムニー初のコイルスプリングを採用したJA12/JA22型が登場します。

▲3代目ジムニー(JB23)

1998年にはボディサイズ拡大を伴う軽自動車の規格改正が行われ、多くの軽自動車がフルモデルチェンジ。ジムニーも17年ぶりのフルモデルチェンジを行い、JB23型が登場します。ボディタイプは3ドアハードトップのみ、ジムニーの伝統であるラダーフレームとリジットサスを継承しながら、オフロード性能はそのままに、特に街乗りや高速道路などオンロードでの快適性が高められました。

▲最新型

そして4代目となる最新型ジムニーが7月5日にデビュー! ラダーフレーム、FRベースの4WD、パートタイム4WDなどの伝統を継承。スタイルは四角さが強調され、SJ型のような雰囲気に。多彩なボディカラーが用意されるほか、先進安全装備が備わるグレードも用意されます。

*  *  *

その他、軽商用車にも目を向けると、スズキキャリイ(1961年デビュー)、ダイハツハイゼット(1960年デビュー)が現在も大きな支持を集めています。また、OEM供給モデルとなりましたが、スバルサンバー(オリジナルは1961年デビュー)、三菱ミニキャブ(オリジナルは1966年デビュー)はブランド名が残っています。

ブランド名が長く続くモデルに共通するのは「これじゃないとダメなんだ」というコアユーザーが多くいること。圧倒的な信頼感を武器に幅広い層へアピールできるクルマこそ、ロングセラーモデルへと成長するのでしょう。

 


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(文/高橋 満<ブリッジマン>)

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