■高倍率でも高精細な写真が撮れる!
パナソニック
「LUMIX DC-TX2」(実勢価格9万8000円前後)
片手で扱いやすいボディサイズに、光学15倍のライカDCレンズや1.0型の大型撮像素子を搭載。4K動画も撮影でき、旅先のさまざまな情景を静止画でも動画でも高精細で切り取れる。スマホとはBluetoothとWi-Fiで接続。リモート撮影もスマホへの写真転送も簡単!
●焦点距離:24~360mm相当
●開放F値:3.3~8.0
●有効画素数:2010万画素
●撮像素子サイズ:1型
●液晶サイズ:3型
●サイズ:約W111.2×H66.4×D45.2mm
●重さ:340g
【田口さんのオススメポイント】
ズーム撮影でも精細な写真が撮れる!
晴れていれば、手持ち撮影でも100mm相当くらいのズームならブレを感じさせない精細な写真が撮れますね。手ブレ補正の効果が体感できます。さすがに360mm相当の望遠端で撮る時には、壁や塀を利用するなど、しっかりとカメラを固定して撮りましょう。
機動力 ★★★★★ 静止画 ★★★ 動画 ★★★★★ コスパ ★★★
<旅カメラとしてベストチョイスな理由>
理由1:コンパクトだから気軽に構えて撮れる
首からぶら下げて街中を歩いても気にならない大きさと軽さ。不意に訪れる撮りたい情景に出くわしたら、サッと構えて撮影できる。さらに高精細で撮れるからうれしい。
理由2:動きの速い被写体はとりあえず4K動画で!
4K解像度で動画撮影にも対応。動きの速い被写体などは4K動画で撮影し、後から静止画として切り出すことも可能。もちろん動画をそのまま大画面TVで観ても満足できる画質だ。
理由3:暗い場所でも逆光時もフラッシュは大活躍
ある程度の明るさがあればフラッシュ無しでも撮影は可能。だが、暗い場所で被写体をくっきりと写したいならフラッシュは必須だ。さらに、逆光時のポートレート撮影などでも有用。
理由4:さまざまな効果が期待できる。望遠撮影は楽しい!
望遠撮影では、遠くの物を引き寄せて大きく撮れる。さらに被写体間の距離が縮まり、遠くの建物が実際よりも近くにあるかのように見える(距離の)圧縮効果も出せる。広角で撮るよりも歪みが少なく、見たままの印象で撮れるのも特徴だ。
■最上級のレンズや機構を搭載したプレミアムな高倍率カメラ
ソニー
「Cyber-shot DSC-RX100M6 24-200mm」(実勢価格14万4000円前後)
最大4.0段分の補正効果が得られる光学式手ブレ補正機構を搭載。被写体にピントが合うまでの合焦速度は0.03秒と爆速で、激しく動き回る被写体も難なく捉えられる。
●焦点距離:24~200mm相当
●開放F値:2.8~4.5
●有効画素数:2010万画素
●撮像素子サイズ:1型
●液晶サイズ:3型
●サイズ:W101.6× H58.1×D42.8mm
●重さ:301g
【田口さんのオススメポイント】
もはやプロ機といえる高画質っぷりが凄い!
一眼レフの上位機と同じくらい、小気味よくフォーカスされ、次々とシャッターが切れるので、被写体を逃しません。F2.8からと明るいレンズで、別格にキレイな写真が撮れます。
機動力★★★★★ 静止画★★★★★ 動画★★★★ コスパ★★
■望遠鏡なみの高倍率!肉眼で見えなくてもクッキリ!!
キヤノン
「PowerShot SX730 HS」 (実勢価格3万7000円前後)
光学40倍という超高倍率なレンズを搭載した望遠鏡のようなカメラ。見失った被写体を見つけやすくするなど、ズーム撮影時に役立つ機能が満載。合焦速度は約0.12秒。
●焦点距離:24~960mm相当
●開放F値:3.3~6.9
●有効画素数:2030万画素
●撮像素子サイズ:1/2.3型
●液晶サイズ:3型
●サイズ:W110.1 ×H63.8×D39.9mm
●重さ:300g
【田口さんのオススメポイント】
ズーム力は魅力ですが三脚を使いたい
圧巻の高倍率ですね。ただし、高画質な写真を目指すなら小さくても良いので三脚は必須です。はっきりと手ブレ補正の効果を感じられますが、やはり限界が…。
機動力★★★★★ 静止画★★★ 動画★★★★★ コスパ★★★
■ちょっと大きくて重いけどよりキレイに撮りたいならコレ!
パナソニック
「LUMIX DMC-FZH1」(実勢価格:14万4000円前後)
光学20倍レンズを採用。光学式手ブレ補正や、がっしりとグリップできるボディサイズで、ズーム撮影でも精細な映像が残せる。4K解像度での動画撮影にも対応する。
●焦点距離:24~480mm相当
●開放F値:2.8~4.5
●有効画素数:2010万画素
●撮像素子サイズ:1型
●液晶サイズ:3型
●サイズ:W137.6× H101.9×D134.7mm
●重さ:966g
【田口さんのオススメポイント】
手ブレ補正の効果は絶大! 確実に精細な写真が撮れる
コンパクトと言えるか微妙なボディサイズですが、しっかりとグリップできて手ブレ補正の効果も絶大です。4K動画での質感の表現力も高く、一度使うと手放せなくなります。
機動力★★ 静止画★★★★★ 動画★★★★★ コスパ★★
<旅先が海や山ならこちらもオススメ!>
■タフな環境でも持ち歩け、絶景や絶叫シーンが撮れる!
オリンパス
「Tough TG」(5万円前後)
IP68相当の防水防塵設計。水深15mまでOKだからシュノーケリングでの撮影も可能。耐荷重100kgf、耐衝撃2.1mとタフな仕様で、海、川、山など、タフな環境でも持ち歩ける。
●焦点距離:25~100mm相当
●開放F値:2.0~4.9
●有効画素数:1200万画素
●撮像素子サイズ:1/2.3型
●液晶サイズ:3型
●サイズ:W113×H66×D31.9mm
●重さ:250g
【田口さんのオススメポイント】
タフ系コンデジの中で画質も良いのが特徴
タフな設計だけでなく、画質も良いですね。雨が降る中でも、海に潜った時でも、岩場を登る時にも気兼ねなく使えます。そうしたシーンでは、皆が良い表情をするんですよね。
機動力★★★★★ 静止画★★ 動画★★★ コスパ★★★★★
■コンデジは旅のパートナーに最適
スマートフォンのカメラ機能が進化しコンデジに迫る、もしくは同等の画質を実現するモデルも少なくない。
「そうは言っても、スマートフォンが優れているのは、広角での撮影です。光学ズームを備えたスマホ端末は希少で、基本、ズームさせて撮ると画質が粗くなります。その点、高倍率のズームレンズを搭載したコンデジは、高画質化が進んでいるので、望遠撮影では断然優位にあります」
そう語るのはカメラマンの田口陽介さん。画質の良し悪しを決める撮像素子やレンズはもちろん、手ブレ補正機構も年々アップデートされているという。そうした高倍率コンデジを手に入れれば、荷物を減らしつつ満足のいく写真が残せるのだ。
「利点は、撮れる写真のバリエーションが一気に増やせることです。広角では壮大な景色や街中の雰囲気を見渡すのに良いですし、80〜100mm相当では、ポートレートを印象的に撮れます。さらにズームすれば、肉眼でも見えにくい被写体を引き寄せて撮れますからね」
高倍率コンデジを使いこなせば、重いカメラや交換レンズも必要なく、あらゆるシーンを思いのままに撮れるのだ。まさに旅に持っていくべき、最有力のカメラだといえる。
カメラマン・田口陽介さん
雑誌やウェブで活躍するカメラマン。プライベートでは2児の父として家事に 追われる。週末にはキャンプや旅に出かける。そんな時に持っていくカメラは軽さ重視!
本記事の内容はGoodsPress8.9月合併号56-57ページに掲載されています
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(取材・文/河原塚英信 写真/田口陽介[静物]、河原塚英信[作例])
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