■カセットもハイレゾ相当の高音質で聴ける!
東芝
「CDラジオカセットレコーダーオーレックス TY-AK1」(実勢価格:2万2200円前後)
CDやカセット、ラジオのほか、USBメモリー内の音源も再生できるCDラジカセ。カセットをはじめ様々な音源をハイレゾ相当の音へとアップコンバートして再生してくれる
●再生可能メディア:カセットテープ、CD、 SD、USB メモリ、AM/ ワイドFM
●サイズ:W350 ×H126 ×D218mm
●重さ:約3kg
【岩井さんオススメポイント】
トレンドを上手に押さえ機能も音質も平均点以上!
コンパクトな筐体なのに、低域の豊かさや高域にかけての明瞭度などを高いレベルで実現しています。ハイレゾ音源の余韻や音の微細感なども頑張って再現。アップコンバート機能でCDの音も輪郭を立たせてくれます。
■カセットをリーズナブルに聴ける懐かしのCDラジカセ
アイワ
「CDラジオカセットレコーダー CSD-M20」(実勢価格:5700円前後)
カセットとCD、それにラジオ(ワイドFM対応)が聴けるCDラジカセ。9cm径ドライバーを2基搭載。重低音ボタンで、通常よりも低域を増幅させたサウンドが楽しめる。
●再生可能メディア:カセットテープ、CD、AM/ワイドFM
●サイズ:W305 ×H135 ×D245mm
● 重さ:約2.2kg
【岩井さんオススメポイント】
人の声の帯域が聞き取りやすくカセットとの相性も良いです
人の声の明瞭度が高くラジオなどが聞きやすいです。ポップスを聞いても音がくぐもることなくスッキリしています。意外にもカセットの音が良く、あらが感じられません。価格の割にはパフ ォーマンスが高いですね
■再生に手間がかかる分だけ音楽との距離が近くなる
CDの売り上げが減少し、パッケージからストリーミング配信へと音楽を聴くスタイルも変移しつつある現在。“モノ”としての価値という観点で、“アナログ”という共通の要素を持つメディア、レコードとカセットテープが注目を集めている。
レコードはアルバムで30cmという大きさなので、ジャケットのカバーアートも存在感があり、コレクターズアイテムとしてのニーズも高い。そして音質的に突き詰めれば現在のハイレゾに負けない音の良さを持つ。CDは減少傾向にあってもレコードは年々右肩上がりの売り上げを記録。大手・ソニーミュージックもその流れに押されるように自社プレスを再開した。
一方のカセットテープは小さくかわいらしいサイズだが、懐かしさに加え、今の再生系では替えのない、独特のまろやかな音質が魅力だ。どちらも両面入れ替えて再生する手間がかかるが、その分、好きな音楽とより密接な関係性を築ける、能動的メディアといえるだろう。
オーディオ評論家・岩井喬さん
音響系専門学校卒業後、レコーディングスタジオで勤務。音楽の製作現場を肌で体験した経験を活かしながら、学生時代から好きなオーディオの世界で製品批評を行っている
本記事の内容はGoodsPress8.9月合併号c30-31ページに掲載されています
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(取材・文/河原塚英信 写真/田口陽介)