■水とコーヒーを入れて冷蔵庫で8時間。圧倒的な手軽さとコスパは抜群!
HARIO
「コールドブリューコーヒージャグ」(実勢価格:3400円前後)
デザイン:★★ 手軽さ:★★★★★ 手入れのしやすさ:★★★★★
使用方法は極めて簡単。コーヒー粉を入れたストレーナー(コーヒー粉入れ)をガラスポットにセットし、上から水を注ぐだけ。蓋をして、冷蔵庫に入れて約8時間で完成。冷蔵庫のドアポケットにちょうど収まるサイズで、使い勝手も抜群だ。
サイズ:W100×H290×D94mm 実用容量:1000㎖ 8杯専用
【CHECK!】
コーヒー粉は、中細挽きのアイスコーヒー用(深煎り)を80g、水は約1150㎖。水でじっくりと抽出するので、コーヒー豆本来の味と香りを楽しめる。ストレーナーは目が極めて細かいステンレス製で、ペーパーフィルタ ーも要らず、掃除も簡単。
■苦味のない濃縮コーヒーを抽出!使い勝手に優れるサーバータイプ
KitchenAid
「コールドブリュー コーヒーメーカー」(実勢価格:2万3000円前後)
デザイン:★★★★★ 手軽さ:★★★★ 手入れのしやすさ:★★★
蛇口をひねればコーヒーをそのままコップに注げるディスペンサータイプ。どっしりとした安定感のあるシンプルなデザインは使いやすく、冷蔵庫でもよく映える。ステンレスフィルターとガラスジャーの間口が広いので洗やすく、清潔感を保てる。
サイズ:W178×H203×D178mm 実用容量:1000㎖ 重量:2.5kg
【CHECK!】
濃縮コーヒー液を抽出するタイプで、水1000㎖に対し、使用するのは粗挽きのコ ーヒー粉が250g。フィルターにコーヒー粉を入れ、冷たい水を回し入れる。水面よりも上にコーヒー粉がある場合は、スプーンなどで押さえ、しっかりと水に浸す。
■手軽にスロードリップを作れる!コールドブリューを広めた立役者
Bruer
「コールドブルーアー」(実勢価格:1万6000円前後)
デザイン:★★★★★ 手軽さ:★★★★ 手入れのしやすさ:★★★★★
2014年にアメリカ・カリフォルニアで誕生した、滴下式コールドブリュードリッパー。シリコンのブルーがアクセントの、おしゃれなデザインと相まって、一気に水出しコーヒーを表舞台へと引き上げた立役者。1回でコーヒー約4杯分(約590㎖)を作れる。
サイズ:W127×H305×D127mm 実用容量:590㎖ 重量:1.36kg
【CHECK!】
コーヒー粉の上からペーパーフィルターを載せ、水で湿らせる。バルブでドリップ速度のコントロールが可能。味の好みに合わせて最短3時間、最長12時間まで調整できるが、約6時間(1秒に1滴)がおすすめ。バルブを時計回りにひねるほど遅くなる。
■雫が落ちる様は見ていて飽きない。たたずまいが絵になる1台
iwaki
「SNOWTOP ウォータードリップ コーヒーサーバー[Uhuru]」(実勢価格:3万7000円)
デザイン:★★★★★ 手軽さ:★★ 手入れのしやすさ:★★
木をメインにガラス、磁器を組み合わせたデザインは、佇まいが美しく、使わないときでも飾っておきたくなる。滴下式で、水滴がコーヒー粉に、抽出液がサーバーに、ポタポタと落ちる様は見ていて飽きない。
サイズ:W190×H475×D130㎜実用容量:440㎖
【CHECK!】
13ものパーツで構成されているため手軽とはいえないが、その分、コーヒーを“淹れる” 行為を楽しめる。調整コックで滴下速度を調整できるため、好みの味に抽出可能。抽出後はコーヒーポットに磁器製の蓋をし、冷蔵庫でそのまま冷やせる。
■この季節楽しみな2種類のアイスコーヒー
これから冷たいコーヒーが美味しくなる季節。実は2種類あり、ひとつがアイスコーヒーで、もうひとつがコールドブリューコーヒーだ。アイスコーヒーは、その名のとおり、ドリップしたコーヒーに氷を加えて手早くかき混ぜ、急冷したもの。氷の上にそのままコーヒーを抽出するオン・ザ・ロックスタイルもある。
一方のコールドブリューコーヒーは、水出しコーヒーといわれ、お湯ではなく水でじっくりと抽出したコーヒーのこと。水で抽出するので、渋みや苦みの成分が溶け出しにくく、時間をかけてゆっくりと抽出するため、苦味が少なくまろやかな味わいになるのが特徴だ。
作り方には、コーヒー粉を水に浸けて抽出する「浸漬式」と水を点滴のようにポタポタと、コーヒー粉の上に落として抽出する「滴下式」の2種類がある。前者のメリットはなんといっても抽出が簡単で、スッキリとした味わい。後者はインテリアにも馴染むデザイン性の高いアイテムが多く、コクのある甘みが特徴といわれる。
アイスコーヒーと比べ、抽出に時間がかかることが難点だが、それも美味しいコーヒーを飲むためと考えれば楽しくなる。
<コールドブリューの購入優先度>
優先順位:★★★
コーヒー粉と水だけなので、アイスコーヒーよりも抽出自体は簡単。とはいえ、豆の種類や焙煎度合い、挽き具合で味が大きく変わるため自分好みに淹れるには練度を要する。ホットとは異なるまろやかな味わいは捨てがたい。一度ぜひお試しあれ。
本記事の内容はGoodsPress8.9月合併号134-135ページに掲載されています
>> 珈琲道具極道
(構成・文/八雲三十九 写真/sono<bean>)
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