革新的なニッポンの文具15選[書く&消す編]【ニッポン発の傑作モノ】

■ボールペン

ポスタルコ
「チャンネルポイントペン」(3万7800円)

▲金属の塊から一つ一つ削り出されたボディには、滑り止めとして繊細な溝が刻まれる。重量は26g

 

山﨑さんのオススメポイント

手にするとずっしりと心地よい重さを感じられます

ポスタルコのチャンネルポイントペンは、無垢の金属から手作業で削り出されたペン軸や、タイピンのようなU字のクリップなど、ペンとは思えない意匠が素敵です。当然、手に持つとずっしりと心地よい重量感を感じられて、書きやすいです。手をかけて作るメーカーが少なくなったボールペンですが、このペンは、触るだけで丁寧に作られたことを感じられます。替芯は一般的なSXR-5/-38/-7、UMR-83E/-85Eなどが使えますよ。

 

PILOT
「フリクションライト」(108円)

▲こすると消せる蛍光ペン。発色は標準。カラーとソフトカラーの2種類。それぞれピンクやグリーンなど6色が揃う

 

【菅さんのオススメポイント】

蛍光ペンの悩みを解決したフリクションライトが便利です

パイロットの、こすると消せるペン「フリクションシリーズ」は、元になったボールペンが有名です。そんなフリクションボールの陰に隠れていますが、蛍光ペンのフリクションライトは便利ですよ。線を引き過ぎた際には、すぐに消せますし、資料などでマーキングしておきたい箇所が変わっても簡単に変えられます。鮮やかな発色のスタンダードと、まぶしくないけどきちんと発色するソフトカラーの2種類が用意されていて、好みで選べますよ。

 

パイロット
「フリクションボールノック」(248円)

▲摩擦熱で無色になる、独自のインキを採用したノック式のボールペン。消した箇所へは繰り返し書き直せる

 

【きだてさんのオススメポイント】

“消せる”っていうのがすごい、しかもノック式だから使いやすい

パイロットのフリクションボールノックは、こすると摩擦熱で文字が消えるペンとしてすっかりお馴染みでしょう。ボールペンなのに“消せる”というのは、初めて登場したときには本当に衝撃的でした。三菱鉛筆のジェットストリーム スタンダードは、世界初の低粘度油性インクを搭載したボールペン。するするとなめらかな書き味は、日本国内のみならず世界中に愛用者が大勢います。どちらも今や年間で1億本以上出荷されているわけで、伝説級のペンと言えますね。

 

■シャープペンシル

ぺんてる
「グラフ1000 フォープロ」(1080円/参考価格)

▲ペン先はマットブラックで、視界の広いステップヘッド状のフォルム。ペン先に重心が集まる低重心仕様

 

山﨑さんのオススメポイント

製図用の質実剛健な作りと書きやすさがいい

ぺんてるのグラフ1000フォープロは、ロングセラーなので、万一なくしても同じものを買えるという安心感があります。製図用なので、先金がマットブラックでキラキラせず、ペン先も見やすく書きやすいです。私は筆圧が強いので、仕事でよく使うのは芯径が太めの0.7mmですが、細かく書き込む時には0.5mmを選びます。芯径が0.3/0.4/0.5/0.7/0.9mmと、ラインナップが豊富なので、好みの太さを見つけやすいのもポイントですね。

 

ゼブラ
「デルガードタイプER」(756円)

▲あらゆる角度の筆圧から芯を守り、消しゴムがすぐに出てくる。芯径は0.5mm

 

【菅さんのオススメポイント】

2段構えで芯を守るので本当に折れません!

ゼブラの「デルガード タイプER」は、垂直でも斜め方向でも、それぞれ掛かり方の違う筆圧から、芯をしっかりと守ります。他メーカーの折れない系と比べても、こちらは本当に折れません。さらにタイプERは、軸の後部を下に向けると消しゴムが出てきて固定され、すぐに使える状態になるんです。通常、シャープペンシルの消しゴムは“おまけ”くらいに考えていますよね? でも、これはとても消しやすい。そこがまた凄いです。

 

ゼブラ
「デルガード」(486円)

▲あらゆる角度の筆圧から、芯が折れるのを防ぐ機構を備える。芯径は0.3/0.5/0.7mm

 

【きだてさんのオススメポイント】

常識的に使っていれば使い切るまで芯が折れません

ここ数年で芯が折れないシャープペンシルが数多く出ていますが、個人的に最強だと思うのはゼブラの「デルガード」です。実際に5kgほどの筆圧をかけても大丈夫だったので、常識的な使い方をする限り、まず芯は折れないでしょう。三菱鉛筆のクルトガアドバンスは、一画書くごとに芯が少しずつ回転し、常に芯先を尖らせ続けます。シャープで繊細な字が書けるので、手帳など狭い紙面にも使いやすいですよ。

 

■消しゴム

トンボ鉛筆
「モノスティック」(216円)

▲1文字ずつ消しやすいノック式のペン型消しゴム。サイズは直径6.7mmで長さは100mm

 

サクラクレパス
「アーチ消しゴム100」(172円<セミB5>)

▲ケース先端をアーチ状にし、消しゴムの食い込み部分への負荷を軽減し折れるのを防ぐ

 

【きだてさんのオススメポイント】

ペン型だから細かいエリアを消しやすい!

トンボ鉛筆の「モノスティック」は、軸後端をノックして使うペンタイプのMONO消しゴム。1文字だけ狙って消すなど細かい消字に最適。大人の消しゴムとして今後のスタンダードになるのでは。一方で、サクラクレパスのアーチは特殊なケースで包むことで、力をいれて広いエリアをゴリゴリ消すときに消しゴム自体がボキッと折れるのを防いでくれます。漫画家さんの間で人気だそうです。

 

トンボ鉛筆
「モノ消しゴム」(64円)

▲1969年に発売されて以来のロングセラー商品。全5サイズがラインナップされる

 

【山﨑さんのオススメポイント】

物心ついてからMONO一筋です

消しゴムはトンボ鉛筆のMONOを使い続けてウン十年です。最初は鉛筆のサービス品として配られて、その時に消字性能が話題になって商品化されたといいます。そんなエピソードどおり、キレイに消せるので気にいっています。一度、当時話題の消しゴムを試してみましたが、すぐに戻しました。シンプルなデザインも好きです。受験用に、ケースに一切の文字が書かれていないモデルもありますよ。

【次ページ】革新的なノート&ふせん

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