シチズン時計の100年技術はハンパなくオーバースペック!【ニッポン発の傑作モノ】

■シチズンの最新テクノロジー

Technology 1 ~GPS衛星電波~正確な時刻が世界中で分かる!

従来の電波時計は日本や北米、欧州などの標準電波を受信して時刻修正するもので、世界中をカバーできていなかった。シチズンの「サテライトウェーブ GPS」は上空約2万kmを周回するGPS衛星などからの時刻情報を受信する技術で、この課題を克服。「現在はおよそ31基のGPS衛星に加えて『みちびき』の電波も受信し、世界の39タイムゾーンで素早く時刻修正できます」(御園さん)

Technology 2 ~デュラテクトDLC ~擦っても傷つきにくい!

表面処理の技術開発に取り組んできた中でも、イオン吸着処理を用いた“デュラテクト” は、素材表面の硬度を高める技術だ。そのひとつ“デュラテクトDLC”は主に炭素と水素で構成される非晶質のカーボン硬質膜をコーティングする表面硬化技術で、ダイヤモンド構造を一部含んだ皮膜処理で、硬度と美しさを両立。「金たわしでこすっても傷がつかない」(御園さん)ほど強力だ。

Technology 3 ~エコ・ドライブ~

極小セルでもしっかり発電! 「クオーツ時計は定期的に電池交換しながら使うもの」という常識を覆したのが、光発電技術“エコ・ドライブ”だ。多くは文字盤下のソーラーセルが光を受けて発電し、二次電池に充電。その電力で時計を動かす技術で、太陽光はもちろん蛍光灯やデスクライトの光にも対応する。「モジュールの高効率化や省電力技術で、一度フル充電するとほとんどのモデルは6カ月以上駆動できます」(御園さん)

 

■海外にも展開される100周年記念モデルの第2弾

▼世界初の衛星電波時計がより高性能に進化

「サテライトウエーブGPS F990」(36万7200円)

初代「サテライトウエーブ」のデザインを継承しつつ、運針が高速化するなど進化。ケースは軽さと強度を兼ね備える“スーパーチタニウム”。ケース径48.5mm。世界限定1500本

 

▼正確で強くて美しい最高峰のアテッサ

「アテッサ エコ・ドライブ GPS衛星電波時計 F950」(24万8400円)

時刻情報を最短3秒で受信できる光発電GPS衛星電波時計。ケースは2種のデュラテクト加工を施す、傷に強い“スーパーチタニウム”仕様。ケ ース径44mm。世界限定1000本

 

▼スマホとの連携機能で新たな便利さをプラス

「エコ・ドライブ Bluetooth W770」(10万2600円)

Bluetooth対応光発電エコ・ドライブ電波時計。スマホと連携し、着信、メールなどの受信や予定のリマインドを、音、振動、針の動きで伝える。ケース径48mm。世界限定1500本

 

▼伝説の“クロノデザイン”が最新技術で復活

「プロマスター エコ・ドライブ クロノグラフ」(10万800円)

りゅうずとプッシュボタンを上部に配置し、1970年代に人気を博した独特な形状を復活させた。多彩な機能を精悍なデザインでまとめた。ケ ース径44.5mm。世界限定3000本

 

▼気品のあるデザインが目を引く本格ダイバーズ

「プロマスター エコ・ドライブ 200mダイバー クロノグラフ」(4万6440円)

水深200mまでの潜水用防水機能を備えたダイバーズウォッチ。インデックスのローマ数字や差し色のゴールドで格調高い雰囲気に仕上げた。ケース径44.5mm。世界限定3000本

 

▼クラシックなデザインに実用機能を凝縮

「シチズンコレクションエコ・ドライブ クラシック・クロノグラフ」(4万3200円)

オーソドックスなデザインに“エコ・ドライブ”など実用的な機能を凝縮。ベゼルと針の鮮やかな金が黒いケ ースのアクセントになっている。ケ ース径40mm。世界限定3000本

 

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(取材・文/髙橋智 写真/湯浅立志<Y2>)

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