まるでビデオカメラ!明るいレンズで夜間も強いハイスペックモデル【最強ドラレコ診断①+用語ガイド】

■購入する前に知っておきたいドラレコ選び用語ガイド

【安全運転支援】

カメラで捉えた車両前方の映像を分析し、ドライバーに注意を促す機能。信号待ちでの前方車両の発進や走行中の前車への近づきすぎ(一定速度以上で作動)、車線からのはみ出しなどを知らせてくれる。多くの機種はディスプレイに表示を行い、同時に警告音を鳴らす。安全運転に貢献する便利な機能だ。

【有効画素数】

記録画素数が大きいほど高画質。廉価版ではHD(1280×720)が多いが、それよりも上のフルHD(1920×1080)が現在の標準。周囲のクルマのナンバープレートが読み取れる。また、画質にこだわったモデルでは3M(2304×1296)、WQHD(2560×1440)を採用し、ビデオカメラ並みの美しさだ。

【記録媒体】

記録映像は付属マイクロSDカード(SDカードのモデルもある)に収録し、容量は8GB程度が多い。機種によっては16GB、 32GBなども搭載。一部機種はリレー録画用に2基のスロットを内蔵する。解像度が高いほどデータが重くなるので、長時間録画をしたい場合には任意に解像度を低く設定する必要がある。

【画像補正】

ミドルクラス以上の機種は「HDR(ハイダイナミックレンジ)」、「WDR(ワイドダイナミックレンジ)」などの画像補正機能を搭載。これらは画面内の明暗差を自動的に補正し、朝や夕方の逆光、夜間、トンネルの出口などで効果を発揮

【GPS】

GPSの内蔵により映像とともに場所や日時、速度を記録。また、Gセンサーを内蔵していればX軸、Y軸、Z軸の動きを検知し、急ブレーキや急ハンドルの動作が推定できる。機種によって異なるが、これらのデータは専用ビュワーソフトや専用スマホアプリ、カーナビなどで確認が可能となる。

【フレームレート】

1秒間に何コマの撮影が行えるのかを示す数字。27fpsであれば1秒間に27コマの撮影を行う。コマ数が増えるほど映像の動きが滑らかになる。ただし、30fpsでは対策品を除いて西日本のLED信号機が消灯して映る場合がある。購入時にはショップやメーカーのHPなどで確認しよう。

【駐車時記録】

ドライブレコーダーを監視カメラとして使えるようにする機能。エンジンを切ると待機状態になり、車両に振動が加わったり、周囲に人がうろついたりすると自動的に録画を開始。標準搭載をする機種もあるが、多くの機種では電源ケーブル(車両から常時電源を取得)などのオプションが必要だ。

【視野角】

視野角が水平方向に広ければ横方向から飛び出してきた車両や人の動きも捉えることができ、垂直方向に広ければ頭上の信号機もカバー可能。視野角の数値はカタログやHPなどに掲載されている。360度の視野角を持つモデルも増えており、シームレスに車内外を見回すことができる。

<WDRとHDRは何が違う?>

HDRは複数の映像を合成し、WDRはひとつの画像で明暗差をなくす補正をしているものだが(メーカーによる違いはある)、いずれも真っ白く飛んだ部分や黒くつぶれた部分がない全体にバランスの取れた見やすい映像を作り出す。

 

■失敗しないドラレコ選びのポイント

昨年からドラレコ(ドライブレコーダー)のニーズが急激に高まっている。あおり運転がからむ事故や事件がニュースやワイドショーで取り上げられることが多くなり、必要性を感じる人が増えたためだ。この記事を読んでいるアナタもその1人かもしれない。

あおり運転対策をメインとしてドラレコを導入したいのならば、なんと言っても2カメラモデルを選ぶべき。車両前方と同様に車両後方の状況も高画質で捉えられ、クルマのナンバープレートはもちろん人の表情まで記録に残せる。

また、近ごろ増えてきた360度カメラ搭載モデルは窓越しに車外を撮影するため、相手の車両全体は捉えられない。しかし、後方から回り込んでの幅寄せ、停車した際に運転席へ怒鳴り込んでくるような行為の一部始終を記録できる。

2カメラモデル、360度カメラモデルのどちらも車両前方だけを撮影する一般的なものに比べると安心感はケタ違いだ。ただし、高価なので、自分が本当に「前方以外」の記録が必要なのかの見極めも肝心だ。

いずれにしてもドラレコは一刻も早く装着すべきアイテム。運転中いつ事故や事件に巻き込まれるかはわからないのだから。

 

>> [特集]最強ドラレコ診断

本記事の内容はCar GoodsPress87号52-53.65ページに掲載されています

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(レポート/浜先秀影 撮影/澤田和久)

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