機能性や実用性は完璧ながら、デザイン面でスイス勢に遅れをとっていると思われがちな「国産ウォッチ」たち。しかし愚直にムーブメントや省エネ回路、光発電や耐衝撃性能などを磨いてきたため、オーバースペックの実力を備えるに至った。
そしてその結果生じた余力を、今度はデザインの向上へと向けようという動きが活発化している。例えば発電効率が向上したのならソーラーセルを小型化できるし、時計モジュールを薄くできる。あるいは耐衝撃性能が高まれば、今まで使えなかった素材を採用することもできる。
美しさを最優先にするのではなく、あくまでも時計としての能力を守り、そこからデザインを構築していく国産ウォッチには、使い勝手を損なわない誠実さがある。時計の価格帯が上昇傾向にあるからこそ、こういった戦略が効いてくるのではないだろうか。
ここでは、そんな魅力あふれる5品を紹介する。
- 1
- 2