■1/48飛行機モデルの理想を形にした意欲作
タミヤ
「1/48 メッサーシュミット Bf109G-6」(3996円)
1/48傑作機シリーズ117作目となる本キットは、ギミックを楽しめるアビエーションモデルとして注目を集めた。エンジンのディテールを再現したキットは数多く存在するが、タミヤは組み立ての難しさやプロポ-ションが崩れる原因となる可動ではなく、極小マグネットを組み込んだエンジンカウルを付け替えるというギミックで、作りやすさとプロポーションを両立。
精密再現されたダイムラーベンツDB-605エンジンを楽しめるモデルだ。
>> タミヤ「1/48 メッサーシュミット Bf109G-6」
■再現度が高すぎる「赤いトラクター」
ハセガワ
「1/35 ヤンマートラクターYT5113A」(3200円/税別)
スケールモデルというとミリタリーやカーモデルといったジャンルが思い浮かぶが、建機・農機といった言うところの “働くクルマ” も人気のジャンルだ。老舗プラモメーカーハセガワは、近年油圧ショベルやホイールローダーといった建機をモデル化して人気を集めているが、今回は新たなベクトルとして農機、ヤンマーの最新トラクターを1/35でキット化。
無骨な建機ともまた違うスタイリッシュな農機を楽しめるモデルとなっている。
>> ハセガワ「1/35 ヤンマートラクターYT5113A」
■宇宙へのロマンを凝縮!
グッドスマイルカンパニー
「1/150 ソユーズロケット+運搬列車」(5800円)
1969年のアポロ11号の月着陸は、一大ムーブメントとなり、多くのメーカーがアポロ宇宙船皮切りに、その後登場したスペースシャトルやISSステーションなども模型化されてきた。そして今年2018年、ISSへの宇宙飛行士や物資の輸送等に使用されているロシアのソユーズロケットが1/150の最新スケールモデルとして登場。
輸送用の運搬列車とソユーズ宇宙船も付属しており本格スケールモデルとして宇宙への夢を掻き立ててくれる。
>> グッドスマイルカンパニー「1/150プラスチックモデル ソユーズロケット+搬送列車」
■内部のインテリアまで細かく再現
ライフィールドモデル
「1/35 パンターG型 Sd.Kfz. 171 前期型/後期型 w/フルインテリア 限定版」
エンジンやコクピットなどの内部構造再現もプラモデルならではの作り上げる魅力のひとつ。そうした中、注目を集めたのが、AFVモデルの中でも人気の高いパンターの内部構造をインテリア、エンジン、ミッションや搭載された砲弾、連結式履帯など可能な限り忠実再現。装甲板の厚さまで1/35で再現した本気キットだ。
限定番はクリア成型の車体外装パーツが付属しており、車体内部に詰め込まれた戦車のメカニズムを堪能できる。
>> ライフィールドモデル「1/35 パンターG型 Sd.Kfz. 171 前期型/後期型 w/フルインテリア 限定版」
■昼夜を問わずレンジャー部隊を支える“黒き小鳥”
キティホークモデル
「1/35 AH-6J/MH-6J リトルバード ナイトストーカーズ」(8100円)
プラモ購入の促進剤となるといえば映画であろう。Jリトルバードはアメリカ陸軍の汎用・攻撃強襲用小型ヘリコプターだが、1993年のソマリアで起きたモガデシュの戦闘を描いた映画『ブラックホークホークダウン』において孤立した部隊の援護で同機が登場する。モデラー的には劇中のシーンを再現したくなることうけあいだ。
キットはAFVモデルと同様の1/35でモデル化、搭乗する特殊部隊隊員のフィギュアが付属して臨場感を高めている。
>> ビーバーコーポレーション「キティホークモデル1/35 AH-6J/MH-6J リトルバード w/フィギュア6体」
>> [特集]2018年まとめ
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宇宙へのロマンを凝縮!ソユーズロケットの模型がカッコ良すぎ!
(文・長谷川迷人)
プロモデラー・長谷川迷人
東京都出身。モーターサイクル専門誌や一般趣味雑誌、模型誌の編集者を経て、模型製作のプロフェッショナルへ。プラモデル製作講座の講師を務めるほか、雑誌やメディア向けの作例製作や原稿執筆を手がける。趣味はバイクとプラモデル作りという根っからの模型人。Youtubeでは「プラモ作りは見てナンボです!@Modelart_MOVIE」も配信中
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