■バイクと共に各地を巡るツーリングキャンプの相棒
「幅50cmのリアバッグを使っているので、長さ50cm以下になるものが中心。入りきらない物はパックに背負っています。以前はタープもチェアもありませんでしたが2年ほど前にハンモックと出会い、テントのかわりにハンモックとタープで眠るようになりました」
薄いシート状のハンモックウォーマーを併用すれば寒い時期でも地面の冷えなどの影響を受けない。テントと厚いマットが不要となり、その分チェアを追加できるようになったという。
バーナーは赤ガスを使用できるMSRの「ドラゴンフライ」やマルチフューエルのコールマン「ピークワン」を所有。赤ガスを使うとススが出やすいが、キャンプ前後に調子を確認するので大きなトラブルはないとのこと。
「最悪、焚き火で調理をすればいいので。それよりも万が一のガス欠時に500mlの赤ガスをバイクに注げば10km先に進めます。時折、地図上にあるガソリンスタンドが閉鎖されていたり、営業時間が短縮していたりするのでお守りがわり。そう考えるとツーリングではガスバーナーに変えられません」
小さなLEDランタンもあるが、余裕があれば灯油ランタンを持参。焚き火もそうだが、ランタンの光は呼吸をするようにわずかに揺れる。日常とは異なる体験をできることがランタンを持っていく理由だ。
▼大森さんが狙っているモノ!
ヘリノックス
「Tac.フィールド4.0」(7万5600円)
「Y型ポールで抜群の居住性を実現しています。アレンジしやすく、ソロなら広いシェルターにもなるんです!」
パーゴワークス
「ニンジャタープ」(2万1600円)
「手裏剣型タープです。2辺にヒモが通っているので、絞ればいろいろなスタイルにアレンジできるんですよ」
アウトドアライター・大森弘恵さん
キャンプツーリング歴約30年、国内外でツーリングとキャンプを楽しむフリーライター。仕事では大型テントと重量感のある道具をたっぷり使うオートキャンプとなることが多いので、プライベートではなるべくシンプルに。TTPLのバッグひとつに収めるのが目標。