フィルムカメラの選び方、楽しみ方【特集「アナログ愛好。」】

三葉堂寫眞機店は2017年オープンという新しいお店。「若い方の来店も多く、フィルムカメラが初めての人も少なくありません」とスタッフの松田拓也さんは話す。

「SNSの影響もあって、フィルムカメラに興味を持つ人は増えていますね。フィルムカメラの知識が全くないというケースも珍しくありません」

では、初めての1台を選ぶ際は何に気をつければいいのか?

「まず自分がやってみたい撮影スタイルをイメージすることが大切です。気軽なスナップ撮影ならコンパクトカメラ、レンズ交換を楽しみたいなら一眼レフがお勧めです。この辺はデジカメとあまり変わりませんね」

一方で、デジカメと異なるのが、フィルムや現像の仕上がりを選ぶ楽しさがあることだ。

▲三葉堂寫眞機店 松田拓哉さん

「カラーとモノクロの違いだけでなく、フィルムごとに感度や色合いも異なります。個性を楽しんだり、自分のイメージに合うものを探したりするのも面白い。現像によっても仕上がりは変わるので、よく相談できるお店を探すといいでしょう」

イメージを相談しながら知識を深めていけば、次の撮影への意欲も増すはず。コミュニケーションの楽しさもフィルムカメラの魅力なのだ。

 

三葉堂寫眞機店

コンパクトから二眼レフまで、多彩なフィルムカメラを扱う。中古品がメインだが、全て整備済みの状態で販売。修理師が常駐しており、修理や故障の相談にも対応する。写真ギャラリーも併設。

住所:東京都荒川区東日暮里5-32-6
営業時間:11:00〜19:00
休日:水・木曜日

■フィルムカメラを楽しむコツ

▼好みの撮影スタイルをイメージしてカメラを選ぶ

毎日持ち歩いて気軽に撮るならコンパクト、レンズ選びも楽しみたいなら一眼レフと、具体的にイメージすることが大切。憧れの写真家と同じカメラを探す手もある。

▼フィルムや現像による仕上がりの違いを知る

デジカメや写真アプリのフィルター効果などと同じように、フィルムを選ぶことで仕上がりを変えられる。現像時の細かな指定を相談できるお店を選ぶのもお勧め。

▼修理しながらでも長く使い込んでいく

中古カメラが多数あることでも分かるとおり、修理すれば長く使えるところもフィルムカメラの良さ。いざという時に持ち込めるお店を探しておくといいだろう。

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