■手書きの良さを気づかせてくれる「モレスキン」
オイルクロスでコーティングされた表紙、丸くカットされた四隅、ノートをとじるゴムバンドなど、高級感を漂わせ、持っているだけで所有欲を満たしてくれる「モレスキン」のノート。そんなノートを見ていると、ゴッホやピカソ、ヘミングウェイなどの芸術家や小説家などが使っていたという話もうなづける。
復刻してからまだ約20年だが、既に世界中に愛用者が多い。そのため先進国であれば、どの国でも同じノートが手に入れられるというのも魅力だ。特に日々の記録はもちろん、旅の思い出を記録するノートとして使っていればなおさら。
スマートフォンやパソコンにメモを取れば、検索しやすく便利。だが、自分の身体にあった良いノートとペンで残した記録にはかなわないはず。書かれた文字や絵を見れば、その時の空気感までも思い出させてくれるのが手書きの良さだからだ。そんな手書きの素晴らしさに気づかせてくれるノートのひとつが、「モレスキン」と言える。
そして、すべてのページを使い終えて書棚に入れると、一冊の本のように感じられる。まるで、過去に積み上げてきた何かを、一冊の本として残しておけるような気がするのだ。
【魅力1】目的に合ったノートが必ず見つかる種類の豊富さ
「モレスキン」と言っても、細かく仕様の違う物が無数にラインナップされている。大きくは、表紙の硬さ、サイズ、横罫やドットなどノートの中身で選べばよい。用途によって最適な組み合わせを見つけよう。
ハードかソフトかカバーの硬さで選べる
表紙は硬いハードタイプと柔らかいソフトタイプで選べる。ハードタイプは立ったままでもメモ書きしやすく、単行本のような見栄えが人気。ソフトタイプは片手でもページをめくれ、よりカジュアルに使える。
ポケットサイズからノートまで多彩なサイズが選べる
主にポケット/ラージ/エクストララージ(XL)の3サイズを用意。順に、ほぼA6/A5/B5くらいの大きさ。もっとも見かけるのが、持ち運びやすく、すぐに取り出してメモ書きできるポケットサイズだろう。
横罫・ドット・カレンダーノートの中身で選べる
ノートレイアウトは横罫や方眼、ドット、無地を用意。その他にもダイアリーや、趣味ごとに情報を書き留めやすくした「パッションジャーナル」シリーズや、スケッチブック、ミュージックノートブックなどがある。
【魅力2】パッと見ただけで分かる! その高級感と存在感
手に取るとシンプルなノートに感じるが、ひと目で「モレスキン」だと分かる特徴がいくつかある。そうした特徴が日常使いはもちろん、旅先での使い勝手を向上させている。
持ち心地の良い表紙のシボ感
持った時にしっくりとくる、シボ感のあるカバーは、オイルクロスでコーティングされた厚紙。撥水性を備え、湿気の多い地域で使ってもヘタらない。また経年変化が楽しめるのも魅力だ。
ノートが折れにくい丸い角
ノートの四隅はカバーを含め、角丸加工が施されている。角が直角のノートに比べ角が折れ曲がりにくく、ぶつけたり落としたりしてもボロボロになりづらい。見た目の印象も柔らかくなる。
ノートを守るゴムバンド
スクラップブックのようにショップカードなどを貼り付けると、ノートが膨らみ、勝手に開いてしまうことも。ゴムバンドで留めれば、鞄の中でノートが開いてしまうという危険も減る。
巻末のマチ付きポケット
巻末には収納ポケットが配置されているのも特徴。常備しておきたい付箋やメモ用紙はもちろん、旅先で手に入れたパンフレットやチケットなどを入れておくのに良い。
【魅力3】思わず手が出てしまう限定版や非売品が豊富
毎年、映画やアーティストとコラボした、限定版ノートが発売される。大きな特徴は変わらないが、カバーや表紙の見返し、巻末ポケットがオリジナルのデザインとなっている。
【魅力4】多くの文豪やアーティストが愛したとされるバックボーン
画家のヴィンセント・ヴァン・ゴッホやパブロ・ピカソ、小説家のアーネスト・ヘミングウェイなど、世界的な著名人が使っていたという、ブランドストーリーも大きな魅力だ。
>> 特集「アナログ愛好。」
本記事の内容はGoodsPress6月68-69ページに掲載されています
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