【アウターレイヤー選びのポイント】
(1)防水性と防風性は絶対条件
(2)その上で透湿性に優れたものを
(3)上下セットでの購入がマスト
「富士登山で一番重要となるアイテムが、アウターレイヤーです。6合目辺りになると木が生えていないので吹きさらしになりますし、風が強いのも富士山の特徴。よって、ウインドブレーカー代わりとしても機能する、上下セットのレインウエアが必要となります。
選ぶ際は、防水性や防風性に加え、衣服内のムレを外部へと放出する透湿性に優れているものを選ぶのが絶対条件。日本では “ゴアテックス” を使った製品に人気が集まっていますが、最近は、各社から独自開発の高機能素材が続々と登場。伸縮性に優れたものから、手頃な価格帯のものまで、多彩にそろっています。ご自分に必要なスペックを見極めた上で、好みのセットを選んでください」(銀座好日山荘 ストアマネージャー石坂修さん)
▼濡れてベタついても快適な着心地
(写真上)パタゴニア
「メンズ・クラウド・リッジ・ジャケット」(3万2400円)
(写真下)パタゴニア
「メンズ・クラウド・リッジ・パンツ」(2万520円)
湿ったコンディションでも快適な肌触りを提供。3層構造のリサイクルポリエステルを100%採用した、防水性・透湿性に優れるシェルジャケット&パンツだ。ジャケットのポケットはベンチレーションとしても機能する。ジャケットは全4色、パンツは全2色。
▼上下セットでお得なエントリーモデル
キャラバン
「エアリファイン レインスーツ」(1万1880円)
上下セットで1万円台前半と、お値打ち価格を実現したレインスーツ。独自の防水・透湿素材 “エアリファインライト” を採用し、軽量コンパクト化も実現。メッシュのライニングゆえ、ムレ感の少ない着心地だ。全4色(パンツは1色)
▼ゴアテックスの新技術で着心地が向上
(写真上)モンベル
「ストームクルーザージャケット」(2万2464円)
(写真下)モンベル
「ストームクルーザーパンツ」(1万4580円)
防水性、透湿性、軽さ、そして、独自パターンとしなやかな着心地を生む “GOREC-ニットバッカー テクノロジー” により、かつてない動きやすさを実現したジャケット&パンツ。色はジャケットが全7色、パンツが全4色。
▼このデザイン&カラーはタウンでも使える
コロンビア
「ピクシーサンクチュアリレインスーツ」(2万9700円)
独自の防水透湿素材 “オムニテック” を採用した上下セットのレインウエア。左右のハンドポケットはベンチレーションにもなり、ウエア内の換気もスムーズ。ヒジ、ヒザの立体裁断でストレスのない歩行を実現する。全3色。
▼長時間の雨でも安心の撥水&耐久性
カリマー
「ビューフォート3Lジャケット」(2万4840円)
カリマー
「ビューフォート3Lパンツ」(1万7280円)
防水性、透湿性に加え、撥水性と耐久性を向上させたことで、長時間の雨にも耐えうる1着。独自素材ウェザータイトは、多孔質のため通気性も良好。フード部は収納が可能だ。ジャケットは全5色、パンツは全3色。
■自宅から登山道までの降雨に重宝する超軽量な傘を携行したい
風が強い富士山中での雨はレインウエアでしのぐほかないが、現地への道中での雨対策には、軽くて丈夫なトレックアンブレラがおすすめ。200g以下のモデルなら、荷物が増えても気になることはないので検討したい。
ユーロシルム
「ライトトレックウルトラ」(7020円~8100円)
その名の通り、素材にアルミやカーボンを使うことで、175gという超軽量設計を実現した折り畳み傘。収納時の長さは27.5cmで、広げると直径98cmになる。UV加工が施されたシルバーなど、全5色を展開。
本記事の内容はGoodsPress7月号40-41ページに掲載されています
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(文/まついただゆき 写真/下城英悟)
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