【ヘッドランプ選びのポイント】
(1)頭などに固定できるタイプを選ぶ
(2)高性能・高機能である必要はない
(3)足元を照らせるだけの照度は確保
「ご来光を見る、見ないに関わらず、ヘッドランプは富士登山の際に必ず用意しておきたい装備のひとつです。ご来光を拝む場合、夜明け前の暗い時間帯に頂上を目指して登っていくため、最低限、足元を照らせるレベルのランプを用意しておきましょう。
懐中電灯だと片方の手がふさがってしまうので、転んだ時やトレッキングポールなどを使う場合を考えると、富士登山には不向きです。夏の富士山は人気が高いため、夜明け前の登山道には “ヘッドランプの行列” ができます。なので、それほど高性能のモデルでなくても大丈夫。ご来光を見ない場合でも、日暮れまでに下山できない恐れがあるので、保険として1台は必ず持っていくべき装備ですね」(銀座好日山荘 ストアマネージャー石坂修さん)
▼ムダを省いたシンプル設計のライト
レッドレンザー
「MH5」(5940円)/「MH3」(3564円)
複雑な機能を削ぎ落としたシンプルな操作性が特徴。ライト本体はワンタッチで取り外せ、補助ライトとしても使える。「MH5」は照度400ルーメンで、専用充電池が付属。「MH3」は照度200ルーメンで、電源は単3形乾電池1本となる。ともに全4色
▼富士登山だけでなく各種アウトドアにも対応
ペツル
「アクティック」(5940円)
登山を始め、ランニングやキャンプなど、さまざまなアクティビティに最適なモデル。ふたつのビームパターンを搭載し、夜間視力を維持するための赤色光モードやロック機能も用意。今夏発売の2019年モデルは、照度が350ルーメンとより明るくなり、カラーラインナップも一新される。
▼首に掛けられる超軽量モデル
ペツル
「ビンディ」(7344円)
約35gと超軽量な、日常での使用を想定してデザインされた手のひらサイズのヘッドランプ。素早く長さを調節できる細いバンドは、首周りに掛けることも想定した設計だ。照度は200ルーメン。全3色をラインナップ
▼小さいけれど本格的な機能を網羅
ブラックダイヤモンド
「スポット325」(4752円)
325ルーメンの照度を誇りながら、薄くてコンパクトなボディを実現。ふたつのレンズモード、設定した照度で点灯するメモリー機能、赤色LED、ロックモードと、機能は多彩。IPX8相当の防水性能を備えるので、激しい雨天時でも安心。全8色
▼個性的なデザインで魅せる機能も充実
UCO
「ベイパー」(5184円)
レザーやウッド風パネルの採用など、一風変わ ったデザインが際立つ。バッテリー(単4形乾電池3本)を後頭部に配置するので、長時間装着してもズレにくい。レンズ周囲のダイヤル操作で光量を調整できる。全4色を用意している。
■山小屋での作業時などには低照度タイプが重宝する
混雑した山小屋で手元やザックの中を照らしたい時、明る過ぎると周囲の迷惑になることも。そんな時に注目したいのが、200ルーメン以下の低照度モデル。メインランプの電池切れや故障した時のサブ機としても重宝する。
▼持って行くかどうか、迷わないほどの軽さと小ささ
ブラックダイヤモンド
「アストロ175」(2376円)
前出の「スポット325」をひと回り小さくしたモデル。電源は単4形乾電池3本で、ディミング(照度調節)やストロボといった基本機能は網羅。照度は175ルーメンなので、足元を照らすにも十分。全5色
▼高輝度白色LEDと、目に優しい電球色LEDを備える
モンベル
「コンパクトヘッドライト」(2376円)
白色LEDと電球色LEDを搭載し、IPX6相当の防水性能も備えた軽量コンパクトタイプ。電源は単3形乾電池1本で、照度は最大45ルーメン。電池込みで約69gと軽く、もしもに備えて携行するのに最適。全5色
本記事の内容はGoodsPress7月号46-47ページに掲載されています
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(文/まついただゆき 写真/下城英悟)
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