【防寒小物選びのポイント】
(1)風雨をしのぐ帽子と手袋は必須
(2)ネックゲイターは砂ボコリにも有効
「朝日が昇る前後の山頂は、夏の風がない状態であっても、0~2℃くらいまで冷え込みます。かなり寒いので、これまで紹介した登山用ウエアのほかに、耳の隠れるニット帽やグローブを携行しておくようにしましょう。特に、日の出を待っている時間というのは、運動することなくじっとしているので、より寒く感じます。そんな状態が1時間ほど続きますので、我慢せず、持参したウエアや小物をすべて身に着けましょう。
その上で、さらに使い捨てカイロなどを用意しておくと安心です。ちなみに、首元に装着するネックゲイターは、防寒対策用としても使えますが、下山時は砂ボコリがすごいので、口元を覆うマスク代わりとしても重宝します。富士登山の際には、必ず用意しておきたいアイテムのひとつですね」(銀座好日山荘 ストアマネージャー石坂修さん)
■防寒小物で耳・首・手首のカバーを万全に
<耳周りをカバー>
▼防風性を高めたウォッチキャップ
モンベル
「ウールイヤーウォーマーキャップ」(2808円)
良質なウール生地をフェルト化させ、防風性を向上させた暖かなキャップ。耳まですっぽりと覆えるデザインで、ウール特有の優れた保温性と吸湿性により、暖かさとドライ感をキープしてくれる。全4色をラインナップ。
<首回りをカバー>
▼ストレッチ素材が首元にフィット?
モンベル
「シャミースネックゲイター」(1404円)
人間の毛髪の10分の1という、極細のマイクロファイバーを密に編んだ素材 “ストレッチシャミース” を使ったネックゲイター。保温性と通気性のバランスに優れ、汗による蒸気も効果的に排出する。全8色を展開。
<手首・手をカバー>
▼スマホ操作もできる防水グローブ
マウンテンハードウェア
「プラズミック ゴアテックスグローブ」(9180円)
雨天時でも活躍する、薄手のライナーがついた防水グローブ。タッチスクリーン対応なので、グローブを着けたままでもスマホを操作できる。さっと写真を撮りたい時などに便利だ。カラーはブラックのみ。
<手首・手をカバー>
▼防風性に優れたレザーグローブ
ヘストラ
「ウインドストッパーアクティブ」(1万260円)
使い込むほどに馴染んでくる、牛皮革を使用した防風性に優れるグローブ。指先が細く、細かい作業もしやすいと評判だ。別売りのインナーを併用することで、使用範囲が広がるカスタマイズ性を備えるのも魅力。全3色