■各社とも4K有機ELテレビも4Kチューナー搭載で登場!
ソニー、パナソニック、東芝、LG、ハイセンスと国内外のブランドが薄型テレビの最上位モデルに位置づける有機ELテレビ。有機ELは自発光のデバイスで、黒の表現力、視野角、動画応答速度、精細感、そして明るさでも4K液晶を上回りつつあります。
そんな有機ELテレビを選ぶ上で知っておきたいことがひとつあります。実は大型有機ELパネルの製造元は世界で1社しかないので、液晶と違ってメーカー間の画質差が小さいということです。ちなみに、どの機種を選んでも4K液晶よりはるかにキレイであることは間違いありません。
有機ELテレビでは、高画質エンジンの完成度で画質が決まります
そんな有機ELテレビの中でも、最高画質を追求するか、機能で選ぶか、コスパで選ぶかは好み次第。そんな2019年夏のおすすめ有機ELテレビ5機種をピックアップしました。
■有機ELがまさかの20万円で購入できるハイセンス
ハイセンス
「55E8000」(実勢価格:19万4200円前後)
昨年4月に東芝映像ソリューションを傘下に収めた中国ハイセンスは、55型の有機ELテレビ「55E8000」の1機種のみを展開しています。高画質エンジンは東芝と共同開発した「レグザエンジンNEO plus」で、東芝の技術がベース。映像の味付けこそ鮮やか志向ですが、画質は国内メーカー級です。当然4Kチューナーも搭載。それでいてネット通販で実売価格20万円を割り込む価格は、まさにハイコスパ。
>> ハイセンス「E8000」
■独自構造パネルで有機EL最高画質に名乗りを挙げるパナソニック
パナソニック
「VIERA TH-55GZ2000」(実勢価格:43万1800円前後)
2019年夏の有機ELで本命モデルを選ぶならパナソニックの有機EL VIERA「GZ2000」です。有機ELパネルをセル単位で購入して自社工場で組み立てる独自構造で、同じ世代の有機ELパネルでも輝度性能で一歩リード。テレビ本体に上向きのイネーブルドスピーカー搭載して天井から反射させることで、DolbyAtmosの立体音響にも本腰を入れはじめました。本当に最高画質のテレビを欲しい人には、ちょっと高くても「GZ2000」を指名買いしましょう。7月19日発売予定です。
■先進のAI機能+コスパならLG
LGエレクトロニクス
「LG OLED TV 55C9PJA」(実勢価格:29万9100円前後)
有機ELテレビだけでW9P、E9P、C9P、B9Pと全4シリーズを展開していて、デザインとスピーカー性能で選べるのがLG。中でも高画質で価格的に狙い目のモデルが「C9P」です。LGの特徴は全面的なAI技術の採用。「AI映像」「AI輝度」といった技術で映像を最適化し、さらにDolbyAtmosの立体音響対応にも対応しています。AIプラットフォームは自然な音声会話で利用できるLG独自のThinQ AI、Googleアシスタント、Amazon Alexaとなんと3種類に対応し、世界的な技術トレンドへの対応度で独走。価格も手頃でコスパで選ぶなら候補に入れたいモデルです。
■全録+地デジもキレイと多機能でハイコスパな東芝
東芝映像ソリューション
「REGZA 55X930」(実勢価格:37万7800円前後)
2019年夏モデルでは、プロの映像クリエイター向けの機能を一般ユーザー向けに開放する“プロスペックREGZA”を出すなど、マニア路線を突き進む映像ソリューションのREGZA。地デジ放送の高画質化処理を得意としています。最上位の「X930」は最大6chを一日中録画する「タイムシフトマシン」対応で、一度レグザを体験すると他社には乗り換えられないと言われるほど。4Kチューナー搭載でも結局一番観るのは地デジという現実路線で、応答速度の早いゲームモードを搭載するなど、とにかく多機能で選ぶなら「X930」がトップ候補です。7月中旬発売予定。
>> 東芝映像ソリューション「REGZA X930シリーズ」
■画面を振動させて音の出すソニー
ソニー
「BRAVIA KJ-55A9G」(実勢価格:37万7800円前後)
有機ELテレビの投入以来、一枚の板のようなデザインで画面から音を出す構造を採用し、映像と音の一体感を高めているソニーのBRAVIA。最新機種の「A9G」は「アコースティック サーフェス オーディオプラス」となり、立体音響のDolbyAtmosもアップデートに対応予定。AndroidTV搭載で、映像配信、Googleアシスタント対応とネット連携も強力なことなど、映像と音、そしてネットワークを融合させた高画質テレビです。
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(取材・文/折原一也)
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