■フェスの日数+1~2泊程度の洋服を用意
10年ほど前は派手な色や柄のアウトドアファッションがフェスの定番でしたが、現在は普段使いもできるアウトドアウェアが主流になっています」
こう話すのは今回スタイリングをお願いした宇田川雄一さん。チョイスしてもらったのは街でも着回せるアイテムばかり。「フェス専用」にしなくていいので数着揃えておくのもアリだ。中には色や柄で遊びたいという人もいるはず。そんなときはメインの洋服ではなくバンドTシャツや小物などで楽しもう。
フェスは標高1000m前後の山間部で行われることも珍しくない。街中とは違い一日の中でも寒暖差が激しいため、油断すると暑さや寒さにヤラレてしまうことも。そこで、機能性を最重視し、日中と夜とでは選ぶ洋服を変えるのがベスト。
「キャンプインのフェスならテントがあるので着替え場所にも困らないでしょう」
1泊のフェスなら天気予報を見て持っていく洋服を絞ることもできるが、数泊のフェスだと予報が急に変わる可能性も高くなる。
「現地で洋服が足りなくなるとお手上げです。だから僕はフェスの日数+1~2泊程度の洋服を持っていきます。これはみなさんにも実践してほしいですね」
■一日の寒暖差を考慮し昼と夜で服を変えるのがベスト!
自然の中で数日に渡り行われる野外フェスは、日中と夜では気候ががらっと変わる。そんな中で快適に過ごすためには機能性にこだわったアイテム選びが重要。もちろんデザインにもこだわり、フェスコーデを楽しもう。
【DAY TIME】
日中はフェスの中でもファッションを楽しみやすい時間帯。ただ、かなり暑くなるので足元は通気性のいいシューズタイプのサンダルを選ぶと蒸れずに過ごすことができる。
「パンツはショートパンツを選んだほうが風を感じることができて気持ちいいはず。ライブで動くとかなり汗をかくので、バンドTシャツなどの他に速乾性のあるTシャツを1枚用意しておくと数泊のフェスでも着回しがしやすくなりますよ」
日中はサングラスや帽子も必須!
▼気温が上がる日中は蒸れ対策を重視!
【NIGHT TIME】
山に囲まれた会場は日が落ちるのも早い。日が落ちると気温が一気に下がり涼しくなるので、夕方くらいからはパーカーなど簡単に羽織れるものを1枚持ち歩いておこう。
「雨が降っていなくても芝生などは夜露で濡れた状態になります。シューズは防水性の高いものがベスト。夜はショートパンツだと寒いけれど、ライブで盛り上がると体温が上がり暑く感じることも。パンツは裾をセパレートできるコンバーチブルタイプがオススメです」
▼状況に応じて脱ぎ着しやすいウェアを選ぼう
【COLD PROTECTION】
寒暖差で実際の気温以上に寒さを感じるフェス。気象条件によっては真冬並に感じることもあるほど。
「だから保温性と防風性の高いアイテムは絶対に用意してください。防寒を考えるならシューズはハイカットのものを。また、ソックスもメリノウールなど厚手で防臭効果があるものがオススメです」。会場が寒くてもライブで動くと汗をかく。「暑くなって脱いだ防寒着をしまっておけるよう、バッグは日中より大きめのものがあると便利ですよ」
▼夜、寒さに震えるのは地獄… 防寒対策は忘れずに!
■フェス用ウォレットがあれば会場での快適度が大幅アップ!
ポケットにも入れやすい手のひらサイズのウォレットを用意しておくと会場で便利。「ポケットに入れておくと自分の汗ですぐに濡れてしまうので、防水性のあるものがオススメです」(宇田川さん)。デザインもポップなので普段のセカンドウォレットとしても便利に使える。
■快適なフェスを楽しむためにアメニティグッズも忘れずに!
タオルや歯ブラシは必須だが、他にも用意しておきたいものはたくさん! 持ち物リストに入れるべきグッズを紹介しよう。
ライブで盛り上がれば汗をかく! ベタベタの身体はボディシートで拭くだけでもかなりスッキリする。また、食事前や雨上がりなど手を洗いたいときのためにウェットティッシュがあると便利。絶対に忘れちゃダメなのが虫対策だ。
虫よけスプレーはブヨにも効くものを持っていこう。テントエリアには蚊取り線香などを置いておきたい。フェス会場は日差しを遮る場所がほとんどないので、日焼け対策も忘れずに!
本記事の内容はGoodsPress7月号68-69ページに掲載されています
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(取材・文/高橋満 撮影/新澤遥 スタイリング/宇田川雄一)
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