消費税は10%を迎えたものの、秋は新製品てんこ盛りで魅力だらけ! しかし焦りは禁物。数多ある新製品の中からNEXTヒットを探るべく、家電やデジタルなど、GoodsPressの人気ジャンルを信頼できるプロ達に取材。じっくり吟味して “物欲の秋”を楽しんでください!
まずは、次なるヒット商品を探るべく、GoodsPress編集部はビックカメラの池袋本店へ向かった。いま最も売れている製品を教えてもらいつつ、同店スタッフが考える、今後ヒットするだろう注目すべき製品を聞いてきた!
■2019年注目の製品は
増税前の商戦も一段落し、大手家電量販店では次なるヒット商品候補が続々入荷中だ。そんななか、増税後の消費者のモノ選びに変化が起こり始めている。そこで、ビックカメラ池袋本店スタッフの田中純平さんに、昨今の売れ筋商品とこれからの傾向について聞いた。
「TVは、カメラが撮った世界を、どれだけ臨場感たっぷりに映せるかが重要です。その臨場感や迫力を感じさせる要素の代表が画質と画面サイズです。高画質化においては有機ELが台頭しはじめています。売り場で液晶TVと比較すると、有機ELの特に色鮮やかさが明確です。画面サイズについては、これまでは夢で終わっていた75インチの超大画面TVも、今や手が届く価格帯です」
来年の東京五輪を控え、今後はさらなる大画面化が進みそうだ。そして次に向かったのが冷蔵庫フロア。冷蔵庫は特にチルド室と野菜室に注目だという。
「各社が、食材を冷凍せず、いかに美味しさを維持できるようにするかで、凌ぎを削っています。この分野で注目なのが日立と三菱の冷蔵庫です。前者は “真空チルド”と、野菜の鮮度を保つ“新鮮スリープ野菜室”がポイントです。一方の三菱は、太陽光の1日の変化を冷蔵庫内で再現し、野菜の栄養素がアップする“クリーン朝どれ野菜室”がポイントです」
さらに、これからの季節に向けて備えておきたい空調家電。
「乾燥する冬はホコリが舞いやすく、菌やウイルスなどが活発化する季節です。そうした課題を1台で解決しようというのが、ダイキンのストリーマ加湿空気清浄機です」
それに対して、空気清浄機能と温風または送風機能を備えた、ダイソンの「PureHotCool」もじわじわと売れているという。
次の調理家電やスティック掃除機、ロボット掃除機は、少子高齢化や共働き世帯の増加などの社会トレンドが、そのまま売れ筋に反映されている。
「まず調理家電で成長が著しいのが、自動調理機能に優れた製品です。特に共働き世帯に人気なのが、シャープの「ヘルシオ ホットクック」のような自動調理器です。また、外出中でも自動で掃除してくれる、お掃除ロボットも売れ続けています。これまでと変わらず、ルンバの人気が突出していますね。こうしたロボット掃除機の普及で、人が掃除するエリアは狭まっています。そこで掃除機は、従来のキャニスター型から、一気にスティック掃除機へとトレンドがシフトしてきました」
次ページから、ここで挙げた製品の詳細を見ていこう。