■フルサイズのキーボードに対応
9月11日に開催されたアップルスペシャルイベントでは、iPhone 11シリーズとともに新型iPadが発表された。アップデートの目玉は、「Smart Keyboard」への対応。フルサイズのキーボードに対応するため、薄さ以外の筐体サイズは拡大し、現行の「iPad Air」に近くなった。ただし、ディスプレイサイズは9.7型から10.2型への変化に留まり、iPadAirの10.5型よりは僅かに小さい。
同機は、iPadシリーズのなかではエントリーモデルに相当し、プロセッサーは「A10Fusion」を搭載。2016年発売の「iPhone 7」や、現行の第7世代「iPod touch」と同様だ。一方、最小構成で4万円弱という価格は魅力的で、周辺機器を含めても7万円程度に収まるため、性能にこだわらなければ満足度は高い。
▼新型iPadの仕様をイッキ見せ
●重量
Wi-Fi + Cellularモデルが493gで、Wi-Fiモデルが483g。iPad Airの464gおよび456gと比べると、それぞれ30g程度重い。
●10.2インチのRetinaディスプレイ
従来iPadの9.7型と比べて0.5インチ拡大。ゲームを楽しんだり、電子版漫画を読んだりする程度なら十分満足できるだろう。「True Tone」は非対応。
●容量は32GB or 128GB
従来iPadと同じ構成で、32GBと128GBの2容量を選択できる。コストを抑える場合には、クラウドストレージをうまく活用したい。
●カラーは3色
カラーバリエーションは、従来モデルと同様だ。「シルバー」「ゴールド」「スペースグレイ」の3色を選択できる。
●駆動時間
バッテリー持ちは従来iPadと同じ。公称値で、Wi-Fi経由のインターネ ット利用時に最大10時間、モバイル回線利用時に最大9時間。
●Touch ID
iPad Proシリーズとは異なり、ホームボタンを搭載する。第一世代の「Touch ID」にて、画面ロック解除やアプリ購入時の認証が可能。
●カメラ機能
カメラは従来モデルと同じく800万画素・f/2.4の背面カメラと、120万画素・f/2.2の前面カメラを搭載。動画は1080p、30fpsで撮影可能。
●通信機能
Wi-Fi + Cellularモデルは、新たにeSIMをサポートし、設定アプリから通信プランを購入できる。LTEの対応バンド数も最大27バンドに増加。
<価格早見表>
「iPad Wi-Fiモデル」
32GB : 3万8280円
128GB : 4万9280円
「iPad Wi-Fi+Cellularモデル」
32GB : 5万4780円
128GB : 5万9800円
「Apple Pencil」1万1800円
「Smartキーボード」1万9580円