Q1:時短調理で味もレシピの種類も満足できる家電はない?
最近、新しい調理家電が増えているけど、時短で簡単に美味しい料理が作れて、かつ飽きずに長く使えるものがあるとすごく便利なんだけど…。
【回答者】
家電+ライフスタイルプロデューサー
神原サリーさん
新聞社勤務、フリーライターを経て独立。広尾にキッチンを備えた家電アトリエを構える。家電分野を中心に幅広い媒体での執筆や商品企画、コンサルティングなどを手がける。テレビ出演も多数
A1:放ったらかし調理でご飯ものからスイーツまで作れる自動調理家電がオススメ!
時短調理につながる家電といえば、ここ数年で目立ってきたのが自動調理鍋。材料を入れて設定さえすれば、あとは放っておくだけ。圧力鍋としての機能を持つものも多く、カレーや煮物などを簡単に作れるとあって、着実に人気が高まっている。ただ、神原さんによるとこうした時短調理家電も「最近は細分化している」という。
「自動調理鍋は多くのメーカーから出ていて、低温調理や蒸し調理など、細かな機能で差別化されています。他にもオーブンレンジなどでも自動調理機能が充実していますし、幅広い選択肢がありますね」
細かな部分で得意不得意があるのだが、料理の好みで選ぶのもひとつの手。いずれもほぼ放ったらかしで作れる自動調理メニューを数十種類用意。その内容をチェックして、好みのメニューが多いモデルを選んでもいいだろう。
また、神原さんは「時短調理=自動調理だけではない」と指摘。準備時間を減らすことも重要だと考えている。
「食材を細かくカットしたり刻んだりするのは、かなり手間がかかる作業。自動調理鍋を使う際もカットする過程は省けないので、ここにも便利な家電を使いたいところです。さまざまな加工ができて使い勝手のいいブレンダーやミキサーが登場していますので、これらを活用するといいでしょう」
ひと言で調理と言っても、その工程は準備から調理、片付けまで多岐に渡る。もし調理は苦にならないが、片付けだけが面倒というなら食器洗い機を導入して時短につなげる方法もある。自分の好みや嗜好、生活パターンに照らし合わせるのが、賢い家電の選び方と言えるだろう。
1. 電気調理で安心安全に放ったらかし調理
アイリスオーヤマ
「電気圧力鍋 KPC-MA2」(実勢価格:2万680円前後)
65種類の調理メニューを搭載した電気圧力鍋。蓋を開けて鍋モードにすれば、グリル鍋としても使える。30~100℃まで5℃単位で温度設定ができるため、圧力調理だけでなく、ヨーグルトや塩麹などの発酵食品、ローストビーフや鶏ハムといった低温調理にも対応。調理容量1.4リットル。
▼操作はすごく簡単
ポトフの場合は、カットした食材や調味料をすべて鍋に入れた後に、本体の表示画面に従って料理のカテゴリーや食材からレシピを選択。後は決定ボタンを押すだけで調理できる。
▼1台で幅広いメニューに対応!
温度調理、無水調理、蒸し調理にも対応しているため、1台で多彩な料理が作れる。ご飯ものからローストビーフ、スイーツまで調理可能だ。65種類のメニューが載ったレシピブックも付属。
2. メニュー提案から食材配達までサポートするIoTオーブンレンジ
パナソニック
「三つ星ビストロ NE-BS2600」(実勢価格:19万8000円前後)
無線LANに対応し、レシピや家電の使い方を紹介するアプリからレシピを本体に送信し、簡単操作で調理可能。レンジ、グリル、スチーム、オーブンの4機能を駆使する396種の自動メニューも備える。耐熱ガラスボウルを使って中華やフレンチを作る機能も搭載。庫内容量30リットル。
3. 低温・長時間調理でオフの時間を有効活用
テスコム
「低温コンベクションオーブンTSF601」(予想実勢価格:1万6280円前後)
熱風で食材を加熱するオーブンで、温度を細かく設定でき、低温や乾燥調理にも対応する。最長12時間までタイマー設定でき、低温加熱との組み合わせでローストビーフなどの放ったらかし調理が可能。天板と2種の網、レシピブックが付属。
■面倒な下ごしらえも便利な家電でササッと済ます!
▼コンパクトサイズながら1台7役の活躍ぶり!
レコルト
「カプセルカッター ボンヌ」(7150円)
多彩な加工に対応する小型フードプロセッサー。4枚刃ブレードと2種のプレートを同梱し、刻む、砕く、練るといった5種の加工に加えて、野菜をおろしたり、生クリ ームなどを泡立てたりもできる。専用のレシピブックも付属。
▼野菜をみじん切りから麺状まで多彩な形にカット
ブラウン
「マルチクイック 5 ヴァリオ フィット(ハンドブレンダー MQ5064)」(実勢価格:1万7300円前後)
つぶす、混ぜる、みじん切りにするなど、1台5役で使える小型ブレンダー。多彩なアタッチメントに加えて、21段階で回転速度を調節でき、食材を自在に加工できる。野菜を麺状に加工して野菜ヌードルを作る機能も搭載。
>> 【特集】買って正解大賞
本記事の内容はGoodsPress12月号28-29ページに掲載されています
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(文/高橋智 写真/湯浅立志<Y2>)
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