Q:海や山でガシガシ使える腕時計ってどんなものがあるの?
登山やトレラン、マリンスポーツなど、ハードな環境でも頼りになるような腕時計が欲しい! せっかくなら、アウトドア趣味がもっと楽しくなるような機能も気になるトコロ。選ぶポイントを教えてください!
【回答者】
ガジェットライター
熊山准さん
「Mac Fan」「Yahoo! クリエイターズプログラム」(動画)、ブログ等でApple Watchやアウトドア用腕時計のレビューをおこなっている山&旅好きライター。とりわけカシオ プロトレックは初代トリプルセンサーから愛用。kumayama.com
A:タフさは大前提!アクティビティにマッチした機能を要チェック!
アウトドアアクティビティ向けのスポーツウォッチで、なによりも大事なのは防水や防塵といったタフネス性能だろう。当然、ほとんどのモデルが最低限のラインをクリアしているが、登山では低温でも動作するのか、ダイビングなら水深何mまで防水性能があるのかなど、自分の用途に応じた性能を備えているかあわせてチェックしよう。
加えて重要なのがバッテリーの持続時間。GPSログ機能を使うとバッテリーの消耗が激しくなるため、日帰りならまだしもスルーハイクやアドベンチャーレースといった数日間にも及ぶアクティビティには不安が残る。もちろんモバイルバッテリー持参などで対策もできるが、時計単体でバッテリーマネジメントを工夫し最長120時間もログ取得ができる「SUUNTO 9 Baro」のようなモデルだと安心だ。
と言いつつも最新モデルであればGPS、コンパス、気圧高度計、温度計といった基本センサーを備え、かつスマホ連携するのは常識。逆に言えばさしてハズレがないのも事実なので、つまるところ最後の決め手は「頼れる相棒」としてアウトドアに連れていきたくなるような道具感といえるだろう。コスパも大事だが「迷ったら好きな方を選ぶ」が正解だ。
1. 最長120時間のGPSログ取得ができる!
SUUNTO
「SUUNTO 9 Baro」(実勢価格:8万6000円前後)
加速度センサーとGPSの組み合わせで正確なルート軌跡が取れるほか、消費電力のコントロールにより25時間から最長120時間ものGPSログ取得が可能なスパルタンモデル。マイナス20度の環境下でも動作するので冬季の登山やウルトラマラソンでも安心だ
5日間、GPSを起動しっぱなしでもバッテリーがもつからスルーハイクにぴったり。 100m防水もアウトドアでは心強い!(熊山さん)
2. オーセンティックなアナログダイバーズ
CITIZEN
「プロマスター BN2036-14E」(7万4800円)
水深を最大70m計測可能で、急浮上警告アラームを搭載した本格ダイバーズウォッチ。骨太な回転ベゼルに、視認性の高い文字盤など存在感のあるデザインが所有欲をそそる。光発電のエコ・ドライブ内蔵なので定期的な電池交換が不要なのもグッド。
価格は手頃ながらも性能は本格ダイバーズ!日常生活でも使いたい(熊山さん)
3. プロトレック初のスマホ連携モデル
CASIO
「PRT-B50」(3万3000円)
プロトレックでは初めてBluetoothによるスマホ連携でGPSログ取得や自動時刻補正が可能になったモデル。コンパス、気圧高度計、温度計の定番センサーはそのままに、GPSと電波時計機能を省いてスマホに任せ、価格はリーズナブルに。
GPSログ取得をスマホ任せにして価格を抑えたわりきりがナイス!(熊山さん)
4. カーボンケースで耐衝撃性を高めたG-SHOCK
CASIO
「GG-B100」(4万9500円)
G-SHOCKのなかでも砂や泥に強いマッドマスターの最新モデル。プロトレック譲りのコンパス、気圧高度計、温度計、歩数計を採用したモジュールを、カーボンファイバー強化樹脂ケースに内蔵することで耐衝撃性と気密性を高めている。スマホ連携もあり。
高機能とタフネス性を両立。大柄なわりに92gと軽量なのでアクティブに動ける!(熊山さん)
>> 【特集】買って正解大賞
本記事の内容はGoodsPress12月号50-51ページに掲載されています
[関連記事]
体温で充電できるスマートウォッチが太陽光でも充電できるようになりました
スマートウォッチだってデザインは大事?だったらやっぱりディーゼルでしょ
スピーカー搭載で通話が可能に。アクティブなシーンにも合うアルマーニのスマートウォッチ
(文/熊山准)
- 1
- 2