冬の防寒具として、中わたにダウンを使ったアイテムがここ数年のロングセラーとなっています。当初は「モンクレール」や「カナダグース」といったブランドが人気を集めました。その後、薄手のダウンが大きな話題となったのは記憶に新しいところ。セーター感覚で気軽に着用でき、それでいて暖かく軽量なインナーダウンは、コンサバな人たちへもダウンの魅力を知らしめた立役者といえるでしょう。
では、2019年のトレンドは何だったのでしょうか? ひとことで言えば「ボリューム感満点のダウンアウター」が人気を集めたといえます。背景にあるのは、ファッションの90年代リバイバル。トップスにオーバーサイズのアイテムを取り入れ、ボトムは細身を合わせるメリハリのあるシルエットが街を席巻しました。そんなオーバーサイズシルエットの流れを受けて、ボリューミーなダウンアウターが人気となったのです。それも、本格的なアウトドアブランドのものがよく売れました。というのも、機能性を詰め込んだハイテク感のあるスポーティなデザインが、トレンドにマッチしたのです。
ちなみに、アウトドアブランドが作るボリューミーなダウンといえば、極寒地仕様のモデルを指します。襟元までパンパンにダウンが封入されたアウターは、とにかく保温性が圧倒的。タウンユースとしてなら、インナーは下着とシャツの2枚程度で済んでしまうほどです。しかし、見た目はボリューミーでも着用感はタイトなので、インナーに厚手のものを着ると窮屈に感じてしまうかもしれません。室内ではラフに薄着で、外に出るときはボリューム満点ダウンアウターで暖か、そんな冬が過ごせます。
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