近年、急速にラインナップが増え、1つのジャンルとして確立してきたのが「e-Bike」と呼ばれるスポーツタイプの電動アシスト自転車。国内メーカーはもちろん、海外メーカーの参入も相次ぎ、今やその車種は100を超えようかといういう勢い。そんなe-Bikeの注目モデルを紹介しながら、通常の電動アシスト自転車との違いなどについても触れてみたいと思います。
■海外メーカーも参入し群雄割拠に
e-Bikeがママチャリタイプの電動アシスト自転車と異なる最大のポイントは、専用のドライブユニット(モーターやセンサーなどが一体となっているもの)を採用していること。ママチャリタイプの電動アシストに比べると、e-Bikeはアシストの唐突さがなく、人が踏んだ力に対してきれいにアシスト力が上乗せされていくので、普通のスポーツ自転車のような操る楽しさが感じられるのがメリットです。
また、ママチャリタイプに搭載されているユニットに比べてコンパクトなので、自転車のデザインがスッキリしてカッコよくなるのも利点でしょう。
また、バッテリーも大容量のものが装着されているので、100km程度の距離ならアシストを使いながら乗れてしまいます。
さらに車体が軽く、国内法規でアシストがゼロになる24km/hを超えた速度で走ることも難しくありません。実際に乗ると、カタログ値以上にアシスト可能な走行距離は伸びます。長距離ツーリングをしたい人だけでなく、毎日の通勤に利用したいという人にも充電の頻度を減らせることは大きなメリットですね。
e-Bike専用のドライブユニットは、車体も含めて自社生産しているパナソニックやヤマハに加えて、シマノのように車体メーカーにドライブユニットを提供しているメーカーもあります。海外からもドイツのBOSCH(ボッシュ)や中国のバーファンなども国内市場に参入していて、まさに群雄割拠の状況。元々、電動アシスト自転車は1993年にヤマハが発売した「PAS」によって日本で生まれた乗り物でしたが、海外ではe-Bikeとして大きく発展し、それが逆輸入されるようになったのです。
そんな進化目覚ましいe-Bikeの2019年に発売されたモデルの中から、注目の5台を挙げてみましょう。
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