伝統と技術進化を堪能!定番モデルの最新機械式腕時計6選【モノ賢者の買い物リスト】

2. 伝統のスタイルと自社製ムーブメントが融合

ブライトリング
「ナビタイマー B01クロノグラフ 46」(95万7000円~)

世界初の本格パイロット用クロノグラフを、現代の技術で再生した大定番モデルの最新版。自社製ムーブメント搭載ならこの価格は納得できます(名畑さん)

ナビタイマーは1952年に世界初の航空計算尺付きクロノグラフとして誕生した時計。最新モデルはその伝統スタイルを受け継ぎつつ、自社製ムーブメント「キャリバー01」を搭載し、精度に磨きをかけている。パワーリザーブ70時間
[SPEC]ケース径46mm、SSケース(レザーストラップ)、自動巻、3気圧防水

▲文字盤は複雑なように見えて、サブダイヤルのコントラストや時分針に蓄光塗料を塗布することで視認性を確保している

 

3. 空と陸で確かな信頼を得てきた往年のスタイルが復活

タグ・ホイヤー
「オータヴィア ヘリテージキャリバー ホイヤー02」(63万8000円)

伝統モデルのデザインを復活させ、最新の自社製自動巻きクロノグラフ・ムーブメントを搭載。外観はノスタルジックだがメカニズムは最先端です(名畑さん)

その名が「automobile」と「aviation」に由来するこのシリーズは1962年に誕生。熱烈なファンの支持を得て復刻した最新モデルは、新型ムーブメントや高品質な素材を使い、現代の冒険者に似合うよう進化している。
[SPEC]ケース径42mm、SSケース、自動巻、100m防水

 

4. 高精度な自社ムーブメントを宿すエレガントな1本

ショパール
「L.U.C 1937 クラシック」(103万4000円)

ラグジュアリーな宝飾時計メーカーが本気で自社製ムーブメントに取り組んで生まれた1本。日付表示も備え、美しさと精度、実用性を兼備しています(名畑さん)

創業者の頭文字を冠するこのモデルが搭載する自社製自動巻ムーブメントは、COSC公認クロノメーター。優美な曲線とクラシカルな意匠が特徴。宝飾を得意とするメーカーらしく、細部まで丁寧な仕上げが施されている。
[SPEC]ケース径42mm、SSケース(レザーストラップ)、自動巻、100m防水

 

5. コストパフォーマンスに優れた高性能ダイバーズ

チューダー
「ブラックベイ フィフティーエイト」(39万9300円)

コストパフォーマンス抜群のシンプルなダイバーズ。自社製ムーブメント搭載で品質的にも安心。他社ではこの価格は絶対に無理でしょう(名畑さん)

1950年代に製造されたダイバーズウォッチからインスピレーションを得たモデル。先端がスクエア形状になった時針や存在感のあるリューズなど、当時のディテールを踏襲しつつ、自社製の第2世代ムーブメントで精度と信頼性を追求している。
[SPEC]ケース径39mm、SSケース、自動巻、200m防水

▲MT5402は堅牢な構造を採用しつつ、 COSC認定クロノメーターとしての精度も確保。 約70時間のパワーリザーブも備える

 

6. オメガ スピードマスターの最新モデルは伝説のムーブメントが復活!

オメガ
「スピードマスター ムーンウォッチ 321 ステンレススティール」(予価166万1000円)

伝説のムーブメントを復活させ、ステンレススティールケースに搭載。決して安くないが当時のモデルが高騰していることを考えると買いです(名畑さん)

伝統的なスタイルとムーブメントを受け継いだ手巻き式クロノグラフ。第3世代のスピードマスターをアレンジし、39.7mmのケースで再現している。クロノグラフ針、スモールセコンド、30分積算計、 12時間積算計を搭載。
[SPEC]ケース径39.7㎜、SS ケース、手巻き、5気圧防水

▲キャリバ-321は、コラムホイール機構とブレゲヒゲゼンマイを備え、18Kセドナゴールドコーティング仕上げが施されている

▲タキメータースケールの90の数字の上にドットを記す “ドットオーバー90” など、往年のデザインを巧みに取り入れている

▼伝統のムーブメントを継承

スポーツウォッチの代名詞的存在と言えるオメガの「スピードマスター」。これまで数々の傑作モデルを世に送り出してきたが、最新作は1957年発表の初代モデルに搭載された「キャリバー321」を復活させたものだ。

このムーブメントは1965年にアメリカ人初の宇宙遊泳を行った宇宙飛行士エド・ホワイトの着用モデル「スピードマスターST105.003」に搭載されていたもの。スイスにある専用工房で入念な研究と再構築を経て、オリジナルの仕様に沿って2019年に復活を果たした。

アポロ11号の月面着陸から50周年となる昨年にまずプラチナゴールドケースのモデルが登場し、今年は待望のステンレススティールモデルを発表。伝統を宿した最新作の登場が待ち遠しいところだ。

▲2019年登場の「スピードマスター ムーンウォッチ 321 プラチナ」(701万8000円)。ケースには特殊なプラチナ合金を採用する

 

>> 【特集】モノ賢者の買い物リスト

本記事の内容はGoodsPress3月号42-45ページに掲載されています

 


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(取材・文/高橋 智 写真/江藤義典)

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