思わず膝打つ工夫が満載!最新アウトドアギア11選【モノ賢者の買い物リスト】

■キャンプギアは進化を続けている

キャンプ場を一周すると「こんなブランドの道具があったのか!」と驚かされるキャンプサイトがちらほら。みんなと同じ道具を選ぶのではなく、自分らしさを演出するためにガレージブランドを発掘したり、雑貨を流用したり、自分だけの道具を手にする人が増えている。

かつてアウトドア系商社に勤めていた牛田浩一さんは「国内外のブランドが、自身の特徴を打ち出すべくシーズンごとに新作を発表しています。とくに新規ドメスティックブランドは、日本にあった、日本人のニーズに応える道具作りに余念がありません」と業界を考察する。

もちろん、日本のキャンプに焦点をあてた新発想のギアで業界に参入する新興ブランドに対し、老舗・定番ブランドも手をこまねいているわけではない。積み重ねてきた知識と経験をベースに長い時間をかけて開発し、新システムを盛り込んだギアを発表して新興勢力に対抗する。

新興、定番に限らず「斬新なデザインや素材を取り入れ、面白いギミックを開発するなど、アウトドアにまつわるすべてのカテゴリーで道具が進化しており、今季はとくにソロキャンプに向けたアイテムが大量投入されています。個人的にはテント、火器類、焚き火台は、まだまだ新しいアイデアが生まれて進化を続けていくのではないかと見ています」

 

1. ドリップコーヒー好きも納得する注ぎ口

MSR
「ピカ1Lティーポット」(3850円)

クッカーのようにも使えるケトル。一番の特徴は注ぎ口です。細くゆっくり注ぐことができるのでドリップに最適。水切れも良好です(牛田さん)

フタが大口径で、簡易クッカーとしても使えるケトル。計算された注ぎ口は、コーヒーケトル並みに細くゆっくり湯を注げるので、山頂でバリスタ気分に浸れる。ケトルを斜めにしてもフタが落ちにくい構造なのも使い勝手が良い。

 

2. 細部まで見直して総重量わずか400g!

ブッシュクラフト
「ウルトラライト バグプルーフ ハンモック」(2万1780円)

バグネット付きの超軽量ハンモック。うっとうしい虫を気にすることなく、ユラユラできるのは最高のひとときです!(牛田さん)

ハンモック本体とラインやカラビナなどの付属品をすべてあわせて約400g! 蚊帳付きハンモックとして世界最軽量を記録しており、どこにでも持っていける。夏にはハンモックに接続できるタープの販売が予定されている。

 

3. 軽い、快適、スピード注入!三拍子そろった次世代マット

サーマレスト
「ネオエアー ウーバーライトレギュラー」(2万7500円)

厚みがわずか6.3cmでありながら重量はわずか250g。最新の溶着技術で同ブランド最軽量になりました。新バルブも使いやすいですよ(牛田さん)

今シーズンより旧来式のバルブから新バルブになったサーマレストのマット。ひとつ選ぶとすれば、三角形の空間を二層にすることで体を安定させつつ放熱を最小限に抑えた、この超軽量エアマットがオススメだ。収納サイズはφ9×15cm

▲待望の逆止弁付き新バルブのおかげで、従来より3倍速く空気が入り、約2倍速く空気を抜くことができる

 

4. 風を遮断しつつ効率よく熱を利用

MSR
「ウィンドバーナーパーソナル ストーブシステム」(2万8600円)

やっと日本での発売が決定!どれだけ首を長くしたことか。遠赤式バーナーで耐風性抜群。湯が早く沸くだけでなく低燃費。最高です!(牛田さん)

バーナーに専用ポット(容量1リットル)を取り付けると、バーナー部分に風が入り込む隙間がなくなる。風の影響を受けないので、悪天候下でも素早い湯沸かしを実現してくれる。燃料消費の大幅な抑制にもなるため、小さめのガス缶ひとつで1~2泊の山旅にも対応可能だ。

 

5. これはフタなの? それとも鍋?

ベルモント
「リッドパン ミニ」(4378円)

ステーキ肉や野菜の蒸し焼きに重宝するフタなんですが、ハンドルを逆向きに付けると鍋に。ソロキャンプの定番になる予感大!(牛田さん)

同社の「極厚鉄板」や「黒船」にフィットする四角いフタ(リッド)。なのだが、高さがあるので、ひっくり返してハンドルを付け替えればクッカーとしても使える。1台2役なので、荷物をコンパクトにまとめたいキャンパーにオススメだ。

 

6. 牛刀をヒントにした使いやすいのこぎり

ユニフレーム
「燕三条乃鋸」(4900円)

新潟・燕三条を拠点とするユニフレ ームらしいアイテムです。アウトドアブランドらしく、ハンドルエンドにカラビナが付いています(牛田さん)

キャンプブランドがキャンパーのために作った折り畳み式のこぎり。同社の名品、「ギザ刃牛刀」を応用したステンレス刃を搭載しており、刃長は9cm。キャンプ用の薪に適した刃長、カラビナなどこだわりがギッシリだ。

 

7. 火の粉が飛んできても慌てなくて大丈夫

ムラコ
「オクタ4 スパーク」(2万5300円)

近未来的なカラーながら、コットンを混紡させた焚き火対応タープです。八角形にすることでタープ下の有効面積も広くなっています(牛田さん)

昨今トレンドの、火の粉に触れても穴が空きにくいポリエステル×コットン素材のタープ。フチやハトメの補強が万全で、厚手の生地を採用しているため重さは2.85kg。やや重量はあるが、その分遮光性は良好だ。ポールは別売

▲オクタ(八角形)なのでヘキサ(六角形)よりも日影が広い。サブポールで張り上げると、有効面積の広さを実感

 

8. 雨と風を操るギミックがギッシリ

パーゴワークス
「ニンジャテント」(4万9500円)

コンパクトサイズだけど魚座型のフレーム構造でヘッドクリアランスが広い。随所にちりばめられたギミックが同社らしい!(牛田さん)

背面のフライを大きく巻き上げるベンチレーター、ポールを芯にしてクルクル巻く巻物タイプの収納ケース、フライの排水機構など、他にはない実用的なアイデアが満載。2人用で重量1.6kg。徒歩キャンプでも苦にならない軽さだ。

 

9. 炭の着火や火力調整もファンの力で楽々に

コールマン
「クール スパイダープロ/L ファン」(1万6800円)

現代らしいBBQグリル。スライド式の火床、炭おこし用のファン、上下できる網などまさにオールインワン!(牛田さん)

同社の人気グリルになんと、炭の着火が楽になる電動ファンを搭載。ファンは風量をワンタッチで変えられるので、炭おこしはもちろん火力調整にも役立つ。火床はスライド式になっているので、炭の補充や片付けもイージーモードだ。

▲ファンは簡単に取り外せるので、グリル本体をガシガシ洗える。ファンは単三乾電池8本を使用する

 

10. 贅を尽くしたチェアは座り心地上々

オンウェー
「カーボンファイバーチェア」(3万8000円)

フレーム全てカーボン製で、収束タイプなのに2kgを切っています。ギア好きはカーボンとチタンに弱いという心理を突いた製品です(牛田さん)

座り心地の良い座面高42cmの収束型チェア。幅55cm、背もたれもたっぷり長いのに重量は驚きの2kg未満。それもそのはず、フレーム全てにカーボンファイバーを採用している。贅沢なつくりが男ゴコロをくすぐる。

 

11. 火力の秘密はトリプルジェット!

SOTO
「フュージョントレック」(9900円)

2019年にヒットしたバーナー「フュージョン」のOD缶モデルです。五徳が3本になって軽量化が進み、より山向きになりました(牛田さん)

低温や連続使用に強い“マイクロレギュレーター ”を搭載した分離型シングルバーナー。五徳はシェラカップから大型クッカーまで対応し、ソロからグループ登山まで対応。重量182gと軽量で、しなやかホースなのでコンパクト収納を実現している。

▲“マイクロレギュレーター ”と共に3つのノズル「トリプルジェットノズル」が安定した燃焼を約束する

 

 

>> 【特集】モノ賢者の買い物リスト

本記事の内容はGoodsPress3月号48-49ページに掲載されています

 


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(取材・文/大森弘恵)

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