ハイコスパな最新SIMフリースマホ6選【コスパ最強モノ】

■ハイスペックなSIMフリースマホも続々登場

格安SIMで毎月のランニングコストを抑えるなら、端末も基本機能が備わった手頃なもので十分と考える人は少なくないだろう。こうしたSIMフリーのスマホは、以前は低価格のみを売りにしたモデルも多かったが、ここ数年で高機能モデルが次々と登場。特に海外メーカー製の勢いが強いが、国内メーカーもミドルクラスの性能を備えたモデルを着実に投入している。

日々、多彩な端末に触れているライターの房野麻子さんによると、「ハイスペックなモデルも目立ってきた」という。

「高性能CPUや高機能なカメラを搭載するモデルが珍しくなくなってきました。特にカメラはトリプルレンズを採用していたり、AIで画像補正する機能を搭載していたりと、最新のハイエンドモデルとほぼ同じような性能を備えた端末が登場。格安SIMでも使えるようになっています」

一方で、性能はやや低めながら、実用的な機能を備えたモデルも根強い人気がある。
「防水防塵やおサイフケータイに対応し、日常生活で使いやすいタイプも、各メーカーが着実にラインナップに加えています。これらは初めてのスマホやサブ端末としても選びやすいのではないでしょうか」

 

1. 大容量バッテリー+IGZOで長時間の外出でも安心

シャープ
「AQUOS sense3」(実勢価格:3万5000円前後)

省電力のIGZO液晶に加え、4000mAhの大容量のバッテリーを搭載。もちろん防水防塵、FeliCaも搭載し、使いやすさを追求した端末です(房野さん)

4000mAhのバッテリーと省エネ性に優れたIGZOディスプレイを搭載し、最長1週間の電池持ちを実現。IPX8の防水、IP6Xの防塵性能を備えるほか、スマホをコードレス電話や内線電話のように使える通信規格sXGPに対応する。

【SPEC】
●OS:Android 9 Pie
●ディスプレイ:約5.5インチフルHD+IGZO液晶(2160×1080)
●CPU:Snapdragon 633
●内蔵メモリ:RAM 4GB、ROM 64GB
●アウトカメラ:約1200万画素(標準)+約1200万画素(広角)
●バッテリー:約4000mAh
●サイズ:約H147×W70×D8.9㎜
●重量:約67g

▲メインカメラは、121度の広角カメラと標準カメラのデュアル構成。露光などを自動調整するAI機能も備える

 

2. 手軽に納得の画質で撮れるトリプルカメラ搭載モデル

モトローラ
「moto g8 plus」(実勢価格:3万8800万円前後)

CPUにmoto gシリーズ史上、最高クラスのSnapdragon 665を搭載。トリプルカメラで背景ボケの美しいポートレートや超広角の動画撮影が可能です(房野さん)

トリプルカメラやドルビー対応のステレオスピーカー、急速充電対応の4000mAhバッテリーなど高機能が光る1台。ワイヤレスイヤホンに左右独立した信号を送る規格aptX TWS Plusにも対応している。

【SPEC】
●OS:Android 9.0
●ディスプレイ:約6.3インチフルHD+液晶(2280×1080)
●CPU:Snapdragon 665
●内蔵メモリ:RAM 4GB、ROM 64GB
●アウトカメラ:約4800万画素(メイン)+約500万画素深度センサー+約1600万画素(動画+広角)
●バッテリー:約4000mAh
●サイズ:約H158.4×W75.8×D8.27mm
●重量約188g

▲レーザーAF対応のトリプルカメラシステムを採用。周囲が暗くても高速で被写体を捉え、自然な明るさで撮れる

 

3.  実用機能をバランス良く備えた有機ELモデル

oppo
「Reno A」(実勢価格:3万9000円前後)

ミドルレンジでは上位のCPUや、6GBのRAM、64GBのストレージ(楽天モバイル版は128GB)など、ワンランク高いスペックが光ります(房野さん)

防水・防塵仕様で画面内指紋認証センサーも備えたミドルクラス。アウトカメラは約1600万画素+約200万画素のデュアルカメラで、自然なぼかし効果や顔の特徴に合わせた補正などAI機能が充実。64GBと余裕のあるストレージも魅力。

【SPEC】
●OS:OS:ColorOS 6(Android 9ベース)
●ディスプレイ:約6.4インチフルHD+有機EL(2340×1080)
●CPU:Snapdragon 710
●内蔵メモリ:RAM 6GB、ROM 64GB
●アウトカメラ:約1600万画素+約200万画素
●バッテリー:約3600mAh
●サイズ:約H158.4×W75.4×D7.8mm
●重量:約169.5g

▲日本のユーザーを意識した仕様で、おサイフケータイにも対応。生活シーンでの使い勝手を追求している

 

4. 防水防塵&Felicaに対応する手頃なシンプルスマホ

SAMSUNG
「Galaxy A20」(実勢価格:2万円前後)

ディスプレイ解像度こそ低いものの、防水防塵、おサイフケータイに対応。フィーチャーフォンからの乗り換えにお勧めしたい端末です(房野さん)

軽量コンパクトでシンプルに使える1台。FeliCaとNFCを搭載し、おサイフケータイを使えるほか、IPX5/8・IP6Xの防水防塵性能への対応、シンプルな操作性など、日常生活で便利な機能をしっかり押さえている。

【SPEC】
●OS:Android 9
●ディスプレイ:約5.8インチHD+液晶(1560×720)
●CPU:Exynos 7884B
●内蔵メモリ:RAM 3GB、ROM 32GB
●アウトカメラ:約800万画素
●バッテリー:約3000mAh
●サイズ:約H150×W71×D8.1mm
●重量約151g

▲FMラジオとインターネットラジオを同一アプリで利用可能。ネットがつながりにくい環境でも聞きやすい

 

5. 高性能AIカメラをはじめハイエンド機能が充実

HUAWEI
「nova 5T」(実勢価格:6万円前後)

高性能なクアッドカメラを搭載し、超広角、マクロ、背景ボケなど多彩な写真が撮れます。30分で50%充電できる急速充電も便利。操作性も良好です(房野さん)

最大4800万画素で撮影できる4眼カメラを搭載したハイスペック端末。上位モデルと同等の高性能CPUも採用する。瞬時にロック解除できる指紋認証センサーや22.5Wの急速充電に対応するなど、実用的な機能も充実。

【SPEC】
●OS:OS:EMUI 9.1(Android 9ベース)
●ディスプレイ:約6.26インチフルHD+液晶(2340×1080)
●CPU:Kirin 980
●内蔵メモリ:RAM 8GB、 ROM 128GB
●アウトカメラ:約4800万画素+約1600万画素+約200万画素+約200万画素
●バッテリー:約3750mAh
●サイズ:約H154.25×W73.97×D7.87mm
●重量約174g

▲メインカメラは広角、超広角、被写界深度、マクロの構成。AIによって自然なボケや補正を加える機能に対応

 

6. AI対応トリプルカメラを備えた高性能ミドルクラス

HUAWEI
「HUAWEI P30 lite」(実勢価格:3万3000円前後)

メインカメラは超広角レンズを含むトリプルカメラ、インカメラは2400万画素と高画素。格安SIMの通信契約とセットなら1万円台で購入できます(房野さん)

背面にふたつの広角カメラと被写界深度測定用のカメラを組み合わせたトリプルカメラを搭載するミドルクラス。AIにより22種類のシーンが認識可能で、インカメラも8種類のシーンを認識できる。付属アダプターによる急速充電にも対応。

【SPEC】
●OS:EMUI 9.0
●ディスプレイ:約6.15インチフルHD+液晶(2312×1080)
●CPU:Kirin 710
●内蔵メモリ:RAM 4GB、ROM 64GB
●アウトカメラ:約2400万画素+約800万画素+約200万画素
●バッテリー:約3340mAh
●サイズ:約H152.9×W72.7×D7.4mm
●重量:約159g

▲カメラとAIを応用した機能、AI VISIONを搭載。写した物の自動ネット検索や、外国語の翻訳に対応する

 

■SIMフリー版iPhoneはどれがお得?

iPhoneにもSIMフリーモデルがあり、格安SIMと組み合わせた利用が可能。性能よりも手頃さを重視したい人が注目したいのが、iPhone 11だ。房野さんも「1万円ほど安いiPhone XRもいいが、トレンドの超広角カメラ撮影ができ、ユーザー体験が優れている」とこちらを推薦。ランニングコストを抑えつつ、高性能カメラを利用したい人にオススメだ。

アップル
「iPhone 11」(8万2280円~)

6.1インチのLiquid Retina HDディスプレイや、ともに1200万画素の超広角カメラと広角カメラを搭載。カメラは120fpsのスロー撮影にも対応する。 IP68の防水防塵性能や急速充電など実用機能も光る

>> 【特集】コスパ最強モノ

※2020年3月6日発売「GoodsPress」4月号掲載記事をもとに構成しています

 


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(取材・文/高橋 智)

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