■今、ハイコスパSUVが買いの理由
1. レジャーアイテムの積載に適した使い勝手のいいラゲッジスペース
「ハイコスパSUVはコンパクトなモデルが多いですよね。それでも、メカの搭載空間を小さく抑えて荷室の容量を拡大したり、床下の収納スペースを確保して使い勝手向上に注力したりした意欲作が増えています」(工藤さん)
2. ゆとりの最低地上高で雪道やオフロードも苦にしないタフな走り
「SUV人気を後押ししている要素のひとつが、セダンやハッチバックより大きな最低地上高。スキー場付近の雪道やキャンプ場近くの悪路なども苦にせず走れます。それでいて最新モデルは、舗装路での走りも快適です」(工藤さん)
3. 街中の狭い路地でも運転しやすい持て余さないボディサイズ
「かつてSUVといえば、ボディサイズの大きい車種が主流でした。でも人気のハイコスパSUVはコンパクトモデルが多い。その分、狭い路地でも運転しやすいんです。街乗りからレジャーまで1台でカバーします」(工藤さん)
■2020年春注目のSUV6選
1. 広い室内と荷室は小さなボディを意識させない!
トヨタ
「ライズ」(167万9000円~)
街中でも運転しやすい5ナンバーサイズでありながら、前後シートの間隔は900mmというゆとりのサイズ。後席の足下も十分広いので、ファミリーユースにも対応します。数々の工夫で使い勝手を高めた荷室にも注目です(工藤さん)
デビュー直後から大ヒットを記録しているトヨタ最小のSUV。全長は3995mmと4mを切り、全幅は1695mmに収めた今や貴重な5ナンバーサイズ。にもかかわらず、エンジンなどのメカスペースを可能な限りコンパクトに設計することで、小さなボディでも広い室内と荷室を確保した。
<SPECIFICATIONS>
●試乗車:Z(2WD)
●ボディサイズ:L3995×W1695×H1620mm
●車重:980kg
●駆動方式:FF
●エンジン:996cc 直列3気筒 DOHC ターボ
●トランスミッション:CVT
●最高出力:98ps/6000rpm
● 最大トルク:14.3kgf-m/2400~4000rpm
<コチラも注目>
▼ダイハツの兄弟車も大人気!
ダイハツ
「ロッキー」(170万5000円~)
「ライズ」は、ダイハツ工業が基本設計や開発、生産を行う“OEM(相手先ブランド)”モデルで、ダイハツにも基本的に中身が同じ「ロッキー」がラインナップされる。 2台は一部のデザインと装備内容が異なるため、好みに合わせて選ぶといいだろう。
2. 美しいデザインと優れた機能性を両立
マツダ
「CX-30」(239万2500円~)
マツダ3より高くなった車高の恩恵か、乗り心地は良好です。それでいて、ドライバ ーのハンドル操作に対して自然かつリニアに反応し、向きを変えてくれるため、とても気持ちよくドライブできます(工藤さん)
先行デビューした「マツダ3」と同じ新世代プラットフォ ームの採用で、SUVらしからぬ軽快な走りを実現。ボディは、一般的な機械式の立体駐車場にも対応するサイズに設定するなど、日常での扱いやすさにも配慮した。
<SPECIFICATIONS>
●試乗車:XD Lパッケージ(4WD)
●ボディサイズ:L4395×W1795×H1540mm
●車重:1530kg
●駆動方式:4WD
●エンジン:1756cc 直列4気筒 DOHC ディーゼル ターボ
●トランスミッション:6速AT
●最高出力:116ps/4000r pm
●最大トルク:27.5kgf-m/1600~2600rpm
3. 広く使いやすくなった軽SUVの本命
スズキ
「ハスラー」(128万400円~)
四角くなったキャビンの恩恵で、前席に座る乗員間の距離が先代より30mm広がり、開放感が大幅アップ。後席にはスライド&リクライニング機構が備わるので、レジャードライブの相棒として最適です(工藤さん)
丸いヘッドライトを中心とする初代の愛くるしいスタイルを継承しつつ、サイドとリアのウインドウを立てることで居住空間を拡大。新設計の自然吸気エンジンなどにより、走りの実力も大幅にアップしている。
<SPECIFICATIONS>
●試乗車:ハイブリッドXターボ(4WD)
●ボディサイズ:L3395×W1475×H1680mm
●車重:880kg
●駆動方式:4WD
●エンジン:658cc 直列3気筒 DOHC ターボ
●トランスミッション:CVT
●エンジン最高出力:64ps/6000rpm
●エンジン最大トルク:10.0kgf-m/3000rpm
●モーター最高出力:3.1ps
● モーター最大トルク:5.1kgf-m
4. タフな印象が強いルックスも新鮮
トヨタ
「RAV4」(265万6500円~)
先代モデルよりもホイールベースが延長されているため、室内は広々。特にリアシートは、フロントシートの下に乗員の足先を入れられるといった工夫により、大人でもラクに座れます(工藤さん)
武骨でワイルドなスタイルやハイブリッド仕様の設定などが評価され、2019-2020
日本カー・オブ・ザ・イヤーに輝いた実力派。新世代プラットフォームの採用により
具現した、ハイレベルの走りも魅力的。
<SPECIFICATIONS>
●試乗車:ハイブリッドG
●ボディサイズ:L4600×W1855×H1685mm
●車重:1690kg
●駆動方式:4WD
●エンジン:2487cc 直列4気筒 DOHC+モーター
●トランスミッション:電気式無段変速機
●エンジン最高出力:178ps/5700rpm
●エンジン最大トルク:22.5kgf -m/3600~5200rpm
●モーター最高出力:120ps
●モーター最大トルク:20.6kgf-m
5. SUVらしいルックスでノーマルと差別化
ホンダ
「フィット クロスター」(193万8200円~)
新型フィットはグレード構成を一新。スタイルの違いでそれぞれの差別化を図っています。クロスオーバーSUVスタイルのクロスターは、街乗りからレジャーまでこなす時流に乗った仕様です(工藤さん)
新型「フィット」をベースに、専用の前後バンパーやホイールアーチプロテクターなどを装着することで、 SUVらしいルックスに。16インチのタイヤ&アルミホイールで、車高も最大25mmアップさせている。
<SPECIFICATIONS>
●試乗車:e:HEVクロスター(4WD)
●ボディサイズ:L4090×W1725×H1545mm
●車重:1280kg
●駆動方式:4WD
●エンジン:1496cc 直列4気筒 DOHC+モーター
●トランスミッション:電気式無段変速機
●エンジン最高出力:98ps/5600~6400rpm
●エンジン最大トルク:13.0kgf-m/4500~5000rpm
●モーター最高出力:109ps
●モーター最大トルク:25.8kgf-m
6. 剛性感ある走りはドイツ車の面目躍如
フォルクスワーゲン
「Tクロス」(299万9000円~)
299万9000円~というプライスタグは、一見、高価に感じます。でも、同クラスの日本車ではオプションとなるカーナビも標準装備ということを考えると、輸入車ながらコスパはかなり高いですね(工藤さん)
専用設計のボディを持つ同社製SUVとしては最もコンパクトで、その分、街中などでも運転しやすい。1Lの3気筒ターボエンジンは力強く、多くの荷物を積んで出掛けるレジャーシーンでも歯がゆさを感じない。
<SPECIFICATIONS>
●試乗車:TSIファースト・プラス
●ボディサイズ:L4115×W1760×H1580mm
●車重:1270kg
●駆動方式:FF
●エンジン:999cc 直列3気筒 DOHC ターボ
●トランスミッシ ョン:7AT(デュアルクラッチ式)
●最高出力:116ps/5000~5500rpm
●最大トルク:20.4kgf-m/2000~3500rpm
>> 【特集】コスパ最強モノ
※2020年3月6日発売「GoodsPress」4月号掲載記事をもとに構成しています
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(構成・文・写真/アップ・ヴィレッジ)
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