■突然、在宅勤務を告げられても普段通りに働くことが重要!
在宅勤務では、職場と同じような緊張感を持って仕事に取り組むことが重要だと、テレワークの普及活動を続けてきた田澤由利さんは話す。
「そのためには、できるだけ普段出勤している服装に着替え、いつもの始業時間に仕事をスタートしましょう。また、作業に集中して働きすぎるのも要注意。12時になったらPCを一旦閉じて昼食を取り、スマートウォッチのアラーム機能などを利用し、1時間おきに休憩もしてください」
効率よく作業を進めるためには、1時間ごとにタスクを決めることを田澤さんは推奨する。
「スケジュールのアプリに仕事の予定を細かく入力しておくといいでしょう。例えばカレンダーの場合、同僚や上司と予定を共有でき、お互いの作業状況を確認できて便利です」
コミュニケーションを積極的に図ることも、在宅勤務における重要なポイントだとか。
「在宅勤務の課題としてコミュニケーション不足が挙げられます。後述する会議ツールを活用し、同僚と気軽にやりとりできる環境を作りましょう」
なお、在宅勤務で使うPCは、会社支給のものを持ち帰る場合と、個人所有のものを使う場合に分けられる。後者では、高性能なモバイルPCが理想的だ。
「処理能力が高くて気兼ねなく持ち運べるモバイルPCをメインマシンとして用意し、いつでもどこでも同じパフォーマンスを発揮できるようにしましょう。慣れた道具をいつも使えるだけで、リモートワークのストレスは大きく軽減されるはずです」
テレワークマネジメント代表取締役 田澤由利さん
PC系フリーライターとして活動後、柔軟な働き方を社会に広めるため、2008年にテレワークマネジメントを設立。東京にオフィスを置き、企業などへのテレワーク導入支援や、国や自治体のテレワーク普及事業など実施している