■進化したロボット掃除機は本当に頼りになる
家具や床に置いてある物にぶつかったり、掃除しきれていない場所があったり…。数年前のロボット掃除機を使っている人からは、そんな不満の声を聞くことがある。しかし、最新モデルはこうした課題を見事に払拭している。
「センサーやマッピング機能が進化して、障害物を賢く避けたり、部屋の隅々まで効率よく掃除できたりするようになりました。初期のロボット掃除機に不満だった人も最新モデルなら便利さを実感できるでしょう」
神原サリーさんがそう語るように、近年はどのモデルも共通でセンサーが進化。高精度なセンシングを利用して部屋の形状や家具の位置を記録し、効率良いルートで掃除するようになった。中でもパナソニックのルーロは、障害物の検知機能が優秀。実際に掃除する様子を見ていると、その賢さを実感できる。
「従来モデルと比べると、障害物を避ける精度が格段に上がっています。床にある物にぶつからないし、ラグなどの巻き込みも防いでくれるので、使う前に片付けておくというひと手間が確実に減ります」
スマホアプリを使えば遠隔操作や掃除履歴の確認もできる。最新のロボット掃除機は、本当に頼れる掃除のパートナーへと進化しているのだ。
1. 素早く室内を見極めてストレスフリーの掃除を実現
パナソニック
「ルーロ MC-RSF1000」(実勢価格:16万5000円前後)
障害物回避性能が大きく進化しています。ラグなども巻き込まないですし、動作音が静かなところもいいですね(神原さん)
レーザーセンサーを使用した空間認識技術レーザーSLAMを搭載。半径8mのエリアで360度全方位の間取りや床にあるもの、動くものなど室内環境を素早く認識して、効率よく掃除する。独自の三角形状と2本のサイドブラシにより、隅の掃除にも強い。
2. D型シェイプ&新ブラシで隅々までパワフル吸引
アイロボット
「ルンバ s9+」(18万6780円)
形状が変わり、従来より隅の掃除に強くなりました。ダスト容器30杯分のゴミを溜めておけるクリーンベースも便利です(神原さん)
シリーズ初のD型シェイプを採用し、前面の高性能センサーを駆使して、部屋の隅にあるゴミまでパワフルに吸引。2本のゴム製ブラシが連動して、床の種類を問わずにゴミをかき込む。ダスト容器のゴミを吸引する自動ゴミ収集機が付属する。
3. 家具もコードも認識してしっかり回避
エレクトロラックス
「Pure i9.2(PI92-6DGM)」(実勢価格:13万円前後)
掃除機メーカーの製品らしく、吸引力が優れています。アプリによるアップデート頻度が高く、着実に賢くなります(神原さん)
部屋の隅を掃除しやすい三角形状を採用。カメラとレーザーで室内を立体的に認識して動きつつ、優れた吸引力と大型ロールブラシで床の種類を見極めてゴミを吸引する。エリアを区切って掃除する場所を指定できる機能を新たに搭載。
4. 抜群の吸引力と学習能力で部屋中きれいに
ダイソン
「Dyson 360 Heurist」(実勢価格:12万円前後)
スティック掃除機でおなじみのサイクロン技術による優れた吸引力が特徴。全方位を検知する賢さも光ります(神原さん)
独自のサイクロン技術を搭載し、内部に発生する強力な遠心力で微細なゴミまで吸引。高性能センサーやカメラで検知した情報を高速処理しながら、効率よく掃除する。遠隔操作や区画ごとにモードを指定できるスマホアプリに対応。
※2020年4月6日発売「GoodsPress」5月号掲載記事をもとに構成しています
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(取材・文/高橋智)
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