■手軽さが人気の理由
ここ数年で用途別に細分化した掃除機が続々と登場。中でもいま注目が集まっているのが、床拭きに活用できる掃除機だ。家電+ライフスタイルプロデューサーの神原サリーさんも「ここ1〜2年で増えてきた」とニーズの高まりを実感している。
「最近は、掃除のスタイルが多様化してきて、掃除機もさまざまなモデルが登場しています。床拭きに特化したものはその代表例で、水拭きですっきりさせたいという人に人気です」
スティック型やロボットタイプが着実に増えているが、いずれも力を入れずに床の汚れが落とせて、屈んで作業する必要もないという手軽さからも支持されている。また、スティック掃除機にも、気が利く機能を備えたモデルが増加。多彩なノズルが付属し、ハンディでも使いやすい工夫が施されている。
「注目したいのは、本体の軽さです。棚の上など高い場所を掃除する時には、軽くて小回りがきくことが大切。アタッチメントを簡単に取り外せるモデルも人気があります。小型タイプはサブ機として使うのにも便利だと思います」
室内の環境を清潔に保つには、やはり掃除が行き届いていることが重要だ。毎日納得のいく掃除ができていれば、気持ちの面でもすっきりするだろう。
<スティック型掃除機>
1. 場所ごとに柔軟に使える軽量スティック
シャープ
「ラクティブエア EC-VR3SX」(実勢価格:4万7000円前後)
軽量設計で取り回しやすいモデル。グリップの赤外線センサーで運転をオン/オフできるところも便利です(神原さん)
標準質量1.3kgと軽量ながら、パワフルな吸引力が特徴。ヘッドが小型で重心バランスも工夫されているため、高い場所や狭い場所も掃除しやすい。着脱式のバッテリーが2個付属し、長時間の掃除にも便利だ。
2. 軽々と使いこなせてパワフルに吸引
日立
「ラクかるスティック PV-BL20G」(実勢価格:7万円前後)
1.3kgという軽さが魅力。ヘッドにLEDライトが付いているので、ソファの下などを掃除しやすいところも特徴です(神原さん)
モーターの軽量化や繊維強化プラスチック製パイプにより、標準質量1.3kgの軽量設計を実現。スティックでもハンディでも軽々と使いこなせる。ヘッドはコンパクトながら自走式で、スムーズに動かせて、しっかりゴミを吸引できる。
3. どこにでもさっと使えるハンディタイプ
シャーク
「EVOPOWER Plus W35P」(2万8050円)
フローリングだけの部屋ならこれ1台でカバーできます。ロボット掃除機と組み合わせて使うのにも便利です(神原さん)
吸引力に優れたハンディクリーナーに、フローリング掃除に使える延長ノズルなど、4種のアクセサリーを同梱したセット。持ちやすいスリムな形状で、狭い場所の掃除にも役立つ。交換して使えるバッテリーも2個付属する。
<水拭きクリーナー>
4. 2本のローラーで床の汚れをきっちり回収
ケルヒャー
「フロアクリーナー FC 3d」(実勢価格:4万3000円前後)
汚れをタンクに回収する仕組みで、液体も吸い取れるのが便利。本体は重めですが、自走式ヘッドなので軽く扱えます(神原さん)
1分間に500回転するローラーで、力を入れずに効率的に水拭きできる。給水タンクからマイクロファイバー製のローラーに水を染み出しながら掃除し、汚れた水は汚水タンクで回収する。
5. スチームの力で除菌しながら床掃除
ケルヒャー
「スチームクリーナー SC 1 EasyFix」(実勢価格:2万2000円前後)
強力なスチームで手軽に除菌しながら掃除できるのが魅力。キッチン周りなどの油汚れを落とすときにも役立ちます(神原さん)
高温スチームの力で洗剤を使わずに除菌しながら掃除できるクリーナー。内部のボイラーで作る約100℃のスチームで、汚れを浮かせながら拭き取る。フロアノズルの角度が変えられるので、家具の間の掃除にも便利だ。
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▼最大60畳まで賢くキレイに床掃除
アイロボット
「ブラーバ ジェット m6」(7万6868円)
床拭きをお任せにできる性能の高さが特徴。遠隔操作やルンバとの連携機能も備え、手軽に床をきれいな状態に保てます(神原さん)
充電台を兼ねたホームベースが付属する床拭きロボット。空拭きと水拭きを使い分けることができ、高度なマッピング機能で複数の部屋の拭き掃除も可能。スマホでの遠隔操作やロボット掃除機「ルンバ」の上位モデルとの連動にも対応する。
※2020年4月6日発売「GoodsPress」5月号掲載記事をもとに構成しています
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(取材・文/高橋智)
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