■完成すれば高い満足感をえられること間違いなし!
ガンプラにはスケールやコンセプトの異なる、さまざまなキットが存在する。中でも精密度の高さを実感できるのが、「RG 1/144」と「PG 1/60」の両シリーズだ。
RG(リアルグレード)は、ガンプラの30周年を記念して誕生。“MSのリアル” を追求しているのが特徴だ。「もしMSが実在していたら」という実機考証をもとに、装甲分割、形状、ディテールを設計。それを1/144スケールという、全高約12.5cmの手のひらサイズに落とし込んでいる点に驚かされる。内部骨格としては “アドヴァンスドMSジョイント” と呼ばれる半完成パーツを採用。装甲などのパーツが細かく分割されている一方、同フレームによって内部の組み立てを簡略化する工夫が凝らしてある。
一方、PG(パーフェクトグレード)は、ガンプラ20周年を記念して誕生したフラッグシップ。モデラーであれば「いつかは作りたい」と憧れるシリーズだ。1/60スケール、全高約36cmビックサイズに、外見から内部に至るまで、今にも動き出しそうなほどの造形を施す。
RGとPGはいずれも作り込み要素が多く、これらの最新キットを完成させれば高い満足感を得られるに間違いない。
<RG 1/144>
▼分離・合体・変形を手のひらサイズで再現
BANDAI SPIRITS
「RG 1/144 フォースインパルスガンダム」(3300円)
『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』における主人公のひとり、シン・アスカの搭乗機をキット化。4機のメカからMS形態への合体・変形機構を完全に再現した。RG特有の実機考証により、フォースシルエットに “航空機” のギミックやディールを盛り込んでいる。
▼エフェクトパーツでファンネルを展開!
BANDAI SPIRITS
「RG 1/144 νガンダム フィン・ファンネルエフェクトセット」(6600円)
劇場版『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』でアムロの愛機となった人気機体を再現。通常版とは異なり、フィン・ファンネル6基とともに、エフェクトパーツやクリアパーツ仕様のディスプレイ台座が付属。劇中でのアムロの激闘が甦る、まさに “伊達じゃない” 豪華なセットだ。
<PG 1/60>
▼迫力満点の無骨なフル装備
BANDAI SPIRITS
「PG 1/60 パーフェクトストライクガンダム」(2万7500円)
『機動戦士ガンダムSEED HDリマスター』に登場した重装備のガンダム。高機動装備のエールストライカー、砲撃戦用のランチャーストライカー、近接戦用のソードストライカーを、キットでもフル装備できる。メッキパーツに加え、つやのあるエクストラフィニッシュパーツの質感がリアルだ。
▼発光ギミックで劇中さながらに輝く!
BANDAI SPIRITS
「PG 1/60ダブルオーガンダムセブンソード/G」(2万5300円)
題材は『機動戦士ガンダム00』の外伝作品に登場したダブルオーガンダムの派生機。“セブンソード” の由来となった7つの剣を含む、多彩な武装パーツが付属。圧倒的な存在感を誇る巨大剣 “GNバスターソードⅡ”には、新機構の導光パーツを採用した発光ギミックが付く。
■“ファーストガンダム”世代必見。名場面を想起させる宇宙世紀作品の注目キット
往年のガンダムファンにとって特に思い入れが強いであろう、宇宙世紀を時代設定とした作品のHGキット。中でも以下の2モデルは、劇中さながらのギミックにより、作品の世界感にどっぷり浸れる!
▼軟質素材パーツで決まる力強い前蹴り姿勢!
BANDAI SPIRITS
「HG 1/144 シャア専用ザクII(2020年7月発売版)」(1760円)
ガンダムのライバル機として知られるシャア専用ザクが、ガンプラ40周年を記念してバージョンアップ。新規造形により、プロポーションや可動ギミックなどが刷新された。特に、スカート部の軟質素材のパーツが新しい。装甲の干渉を気にせず脚を動かせる。ガンダム戦で魅せた“蹴り”が、アニメのようなポーズで再現可能だ。
▼分離・装着・変形させて自由に飾りたい放題!
BANDAI SPIRITS
「HG 1/144ペーネロペー」(7480円)
ガンダムの最新劇場版作品『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』に登場する大型MSをガンプラ化。ペーネロペーは「RX-104 オデュッセウスガンダム」に、フライトユニットを装備した形態だ。ガンプラでは、フライトユニット装備の着脱や変形を、原作小説の機体設定と同様に再現。公開予定の劇場版に先駆けて、そのギミックを体験できるのだ。
©創通・サンライズ
※2020年5月6日発売「GoodsPress」6.7月合併号掲載記事をもとに構成しています
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取材・文/桑木貴章
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