【特集】趣味時間 最新モノ案内
アクアリウムとは、熱帯魚を始めとする水生生物や水草などを、観賞用に飼育・栽培すること。このアクアリウムは観ているだけでも癒やされる。そこで、アクアリウムの楽しみ方やトレンド、おすすめの魚や必要な道具を紹介する。
* * *
■熱帯魚を飼うのは金魚と同じくらい簡単!
熱帯魚と聞くと、「飼育が難しい」「お金がかかる」といったイメージがあり、敷居が高いと感じる人も多いだろう。しかし実は、そんなにハードルは高くないと、アクアショップ「トロピランド 荒川店」の石井利昭さんは話す。
「正直なところ、金魚と熱帯魚の違いはほとんどありません。水槽にヒーターを入れるかどうかの違いくらいしか、体感としてはないんです」
熱帯魚を飼う場合、水温を25℃前後に保つ必要があるためヒーターはマスト。金魚は冷たい水が好きなわけではないが、水温は1℃から32℃くらいまで対応できるそう。
「熱帯魚は飼育幅が狭いので、難しいイメージがあるのかもしれませんね。でも実際に飼ってみると、魚種にもよりますが、金魚より簡単だったりするんですよ」
また、熱帯魚は種類が多いため、非常に飼いやすいものから飼育が難しいものまで幅広い。大きく育つ魚もいれば、小さいままの魚もいて、コンパクトに飼える。一方で、金魚は大きくなっていく生き物なので、それに合わせて水槽も買い替えが必要。マンション住まいなど現代のライフスタイルでは、むしろ熱帯魚は飼いやすいものになっているという。
そんなアクアリウムは、レイアウトの自由度の高さも魅力。そこに欠かせないのが水草だ。
「植物なので本来枯らさず育てるのは難しいのですが、実は植物の育成は器具に依存している部分が大きいんです。今は器具の性能が高いので、初めての人でもそれらを揃えればキレイな水草を育てられますよ」
好きな大きさ・形の水槽で、好きな水草を入れて、好きな魚を飼う。この箱庭的な面白さが、アクアリウムの一番の魅力だと、石井さんは話す。
「十人いれば十通りのアクアリウムがあります。珍しい魚種だけを集めている人、魚の繁殖に力を入れている人、水草だけを育てている人たちがいて、思い思いに楽しんでいます。魚もいろいろな種類がいるので、一度アクアショップに足を運んでもらえれば、好きな魚がきっと見つかるはずですよ」
トロピランド 荒川店
●住所:東京都荒川区町屋3-22-11
●電話番号:03-3892-9438