■毎年新たなカラーリングの発見があるのもG-SHOCKの魅力
1983年に登場した初号機「DW5000C」以降、G-SHOCKの外装といえばブラックカラーの樹脂素材が定番。しかし、1990年代には “イルクジ” に代表されるコ
ラボモデルやBABY-G、ラバーズコレクションなどが登場し、ホワイトやレッド、イエローなど多彩なカラーが採用されてきた。また、スケルトンタイプやマルチカラーモデルの歴史も長く、実は色表現の幅が広い時計でもあるのだ。
そんな一面を受け継ぐモデルが、今年も続々と登場している。微妙な色合いにこだわったものから、ダイヤルなどにアクセントカラーを用いたもの、大胆な配色を見せるマルチカラーモデルまで、顔ぶれは多彩だ。
そんな中でもひと際強い個性を放つのが、“カラーIP技術”を用いたMT-Gの海外先行発売モデルだろう。メタル素材でレインボーカラーを表現するという、独創性あふれるコンセプトを、独自開発の多色IP処理で実現。強烈なインパクトを持たせつつ、G-SHOCKデザインの新たな可能性を示している。
一見するとパーツのカラーを変えただけのようなモデルも、実は芸が細かい。ダイヤル部にデジタルカモフラージュ柄をあしらったり、ファッショントレンドに合わせたスポーティーな色を組み合わせたりと、ストリートカルチャーに縁の深いG-SHOCKならではのこだわりが随所に見え隠れしている。
全体の印象を一変させる着色技術から、効果的なアクセントとなる差し色使いまで、その表現手法は多種多様。誕生から37年間の蓄積が、色表現にも生かされている。カラーだけでも毎年、多彩な選択肢があり、新たな発見があるのも、G-SHOCKならではの魅力と言えるだろう。
▼極彩色を表現するマルチカラーIP
金属の蒸着処理技術であるIPを発展させ、多色処理を実現。採用モデル「MTG-B1000VL」は、ベゼルにレインボー、バンドピースにレッド、ビスや尾錠、カッパーなどにブラックなど、4種の処理を使い分けている。
1. 火山雷を表現した鮮烈な海外先行モデル
「G-SHOCK MTG-B1000VL-4AJR」(価格未定)
ベゼルのレインボーIPをはじめ、パーツごとにカラーIP技術を使い分けて、極彩色のデザインを実現。火山雷をイメージさせる圧倒的な存在感を見せる。電波ソーラーやマルチバンド6、Bluetooth対応など、機能も充実。ケースサイズ:55.8×51.7mm。20気圧防水。今夏発売予定
2. ブラック×イエローで躍動感を表現
「G-SHOCK GA-140DC-1AJF」(1万5950円)
毎シーズン、旬のカラーリングをテーマに展開されるシリーズで、今季はブラックの外装に、ビビッドなイエローをプラス。クールな雰囲気の中に、躍動感を感じさせるデザインに仕上げた。同テーマで他に4モデル用意。ケースサイズ:55×51.2mm、20気圧防水
3. バイカラーで描くライトニングボルト
「G-SHOCK DW-5600TGA-9JF」(1万3200円)
トップアスリートチーム「TEAM G-SHOCK」のためにデザインされたモデル。稲妻をモチーフにした鮮やかなイエローを基調に、ホワイトをアクセントに使ったバイカラー仕様で、強さと俊敏さを感じさせる。ケースサイズ:48.9×42.8mm、20気圧防水。
4. 定番のスケルトンに蛍光色をプラス
「G-SHOCK GA-110LS-1AJF」(1万7600円)
夏らしい雰囲気で根強い人気を誇るスケルトンシリーズの最新作は、蛍光色をアクセントに加えたもの。このデジアナモデルは針とケースなどにオレンジをあしらい、クールなデザインに仕上げている。ケースサイズ:55×51.2mm、20気圧防水
5. インパクト抜群のサイケデリックカラー
「G-SHOCK DW-5610DN-9JF」(1万4300円)
夏にフェスなどのアウトドアアクティビティを楽しむ人をイメージ。二重成形技術によりベゼルとケースの色分けが可能になり、従来より多彩なマルチカラーを実現した。ケースサイズ:48.9×43.8mm、20気圧防水
6. 春らしい色合いをクールに表現
「G-SHOCK DW-5600SC-8JF」(1万3200円)
春にふさわしい爽やかなカラーリングとユースカルチャーがテーマ。ロゴなどをマルチカラーにしつつ、ミニマルなデザインと淡いペールトーンのグレーで、クールな印象を持たせた。ケースサイズ:48.9×42.8mm、20気圧防水
※2020年5月6日発売「GoodsPress」6.7月合併号掲載記事をもとに構成しています
[関連記事]
時を超えるフルメタルG-SHOCKのデザインに込められた意味とは
G-SHOCKの本格ダイバーズ「フロッグマン」に初のアナログモデル登場!
取材・文/高橋智
- 1
- 2