■食事作りの負担を減らしてくれる「圧力鍋」
共働き家庭が増えるいま、「時短調理」を意識した調理家電が急増している。そのなかでも電気調理鍋は続々と新製品が登場しているジャンルだ。また、家にいる時間が増えたことで自炊する機会が増えた人も多く、食事作りの負担を減らしたいと考える人からも注目を浴びている。
時短につながる調理法のひとつが「圧力調理」で、通常の加熱時よりも短時間で完成する。ただし、圧力がかかるまでと蒸らす時間も必要なのは覚えておこう。
アイリスオーヤマの「電気調理鍋」やティファールの「ラクラ・クッカーコンパクト電気圧力鍋」など、コンパクトなサイズの電気圧力鍋も増えており、通常の圧力鍋のように使うたびに鍋を出し入れする手間を省けるのが魅力。家族が多い家庭では、大容量モデルという選択肢もある。すでに圧力鍋を持っている人も、買い替えるなら電気圧力鍋がおすすめだ。
時短ではないものの、調理の手間を軽減したいのなら、シャープの「ヘルシオホットクック」のような電気調理鍋も見逃せない。内蔵メニュー数が多く、予約調理に対応したメニューも多い。また、鍋の中身を自動的にかき混ぜて味をムラなく染み込ませたり、焦げを防いだりといった機能も充実している。
1. 2万以下で買える高コスパな電気圧力鍋
アイリスオーヤマ
「電気圧力鍋 KPC-MA2」(実勢価格:1万9000円)
通常の圧力鍋と調理時間はほぼ同じだが、スイッチを入れたら完成まで放置しておけるので便利。手動での時間設定も可能なので、付属のオリジナルレシピ以外にも挑戦しやすいです(今西さん)
65種類の自動メニューを搭載した電気圧力鍋、容量は2.2リットルで、蒸し調理、低温調理、無水調理など多彩な使い方ができる。高さを抑えた設計なので、フタを外してグリル鍋として卓上で使える。
2.調理モードがシンプルで使いやすい
ティファール
「ラクラ・クッカー コンパクト電気圧力鍋」(実勢価格:2万4000円前後)
同社の自動調理鍋「クックフォーミー」に比べるとコンパクトなので、狭いキッチンにも設置しやすい。炒め調理もできるのは珍しいですね(今西さん)
圧力調理、蒸す、煮る、炒める、低温調理の5つの調理モードを搭載。レシピモードでは、カレー、角煮、肉じゃががワンタッチで作れる。
3. 味が染み込む「可変圧力」を採用
象印
「自動圧力IHなべ 煮込み自慢 EL-MB30」(実勢価格:3万円前後)
加圧と減圧を繰り返して味を染み込ませる「可変圧力」と、煮崩れしにくい1.2気圧で加圧する「一定圧力」を使い分けられるのが優秀!(今西さん)
容量は1.5リットルで、自動調理か手動調理を選択できる。自動調理には、無水調理や温度調理などがあり、手動調理では一定圧力や可変圧力などが選択可能。ほかにも予約調理や保温機能があり、においを抑えるクリーニング機能も搭載。
4. かき混ぜ&火加減を自動でコントロール
シャープ
「ヘルシオ ホットクック KN-HW24E」(実勢価格:6万9000円前後)
肉や切り身魚を冷凍のまま使えるので便利。無線LANにつなげば、メニュー追加や予約調理の時間変更ができるので、活躍の場が広がります(今西さん)
2~6人分の2.4リットルの容量で、自動メニュー130種類、手動メニュー25種類を搭載した水なし自動調理鍋。内鍋の汚れを取れやすくするお手入れモードも搭載。無線LAN経由で、メニューの検索や提案を音声や画面で案内してくれる。
5. 1台6役なのにコンパクトなサイズ感
シロカ
「電気圧力鍋 SP-4D151」(実勢価格:2万2000円)
1〜3人分に最適な2リットルタイプもあるので、家族の人数に合わせてモデルが選べます。蒸し台も付くので蒸し料理にも使えて便利です(今西さん)
圧力調理や無水調理、蒸し調理、スロー調理などができる1台6役の電気圧力鍋。2~6人分に最適な4リットルの容量で、ボタンを押すだけで自動調理ができるプリセットメニュー10種類を搭載。
6. 無水調理やスープも作れるシンプルな一台
パナソニック
「電気圧力なべ SR-MP300」(実勢価格:3万円前後)
1977年から電気圧力鍋を発売している同社にとって、10年ぶりの新モデル。1.7気圧のみなので圧力鍋初心者でも扱いやすい(今西さん)
圧力調理や煮込み、7メニューの自動調理などができる。無水調理やヘルシースープコースで、栄養とうまみを生かす料理が作れる。容量は3リットルで、持ち運びや収納もしやすいコンパクトサイズとなっている。鍋はフッ素加工で洗いやすい仕様。
▼台湾生まれの「大同電鍋」が日本で買える
大同日本
「大同電鍋万能炊飯器6合 緑Mサイズ」(実勢価格:1万2000円前後)
材料と水を入れてスイッチを押すシンプルな電気調理鍋は台湾家庭での定番家電。ご飯を炊くだけでなく、蒸し物や煮込みの調理もできる。外釜に入れた水を蒸発させることで加熱する仕組みで、料理が完成すると自動的にスイッチが切れる。レトロなデザインも魅力。
※2020年7月6日発売「GoodsPress」8月合併号掲載記事をもとに構成しています
<文/今西絢美、嘉陽桃 写真/篠田麦也>
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