【特集】自宅快適BESTガジェット
イエナカエンタメ空間と聞いて多くの人が思い浮かべるのは“ホームシアター”かもしれない。でもそんなスペースはないし...。と諦めるのはちょっと待った。実は簡単に実現する方法はある。それが「シアターバー」だ。
■シアターバー1台あれば手軽にホームシアターが作れる
ドーン! ズズーン! 画面に映し出された映画の爆発シーンに合わせて、前後左右、さらには上からも音が鳴り響く。しかし、映像を表示しているテレビにつながるのは、テレビの前に置かれたバースピーカーと横のウーハーだけ。
パナソニックでオーディオ商品のマーケティングを担当する岩本篤さんは「いくつもスピーカーを配置した状態に近づけるべく、アルゴリズムや設計にはこだわっています」と話す。
そう、先ほどの音は、同社のシアターバー「SC-HTB900」をつなげていたから感じられた立体&サラウンド音なのだ。
「テレビがブラウン管から液晶になった時、テレビが薄くなったことで音が弱くなりました。その音を補完するために生まれたのがサウンドバーです。そこからさらに発展し、テレビの下や前に置くだけで、横方向だけではなく高さ方向も含めたホームシアターのような立体音響を実現したのが、このシアターバーになります」
まさに立体的。三次元方向からの音は、限りなくホームシアターに近い。さらにこの「SC–HTB900」は、ドルビーアトモスやDTS:Xといったオブジェクトオーディオ(音の移動を表現するシステム)に対応しているため、それらを使った映画などでは、スピーカーが前方にあるだけとは思えない立体的な音を味わえる。
「立体感を最も感じられるのは、アクション映画など動きのあるコンテンツですね。音も一緒に動くので、より臨場感が出てきます。スポーツも観客が起こす歓声の広がりがよくわかりますよ」
しかも、前方のスピーカーのみで立体音響を実現している。天井や壁に反響させる方式ではないため、部屋の広さや天井の高さの影響は少ないという。
さらに、映画やスポーツだけでなく、音楽コンテンツに適した「ベルリン・フィルハーモニー・ホール・モード」を搭載しているため、世界最高クラスのコンサートホールの音響までも楽しめる。
従来は、ホームシアターというとスピーカーをいくつも用意し部屋中に配置するなどハードルは高かった。しかしシアターバーひとつあるだけで、サラウンド環境に加えて立体音響までも得られる。これは映画好きでなくても検討する価値は大だ。
パナソニック アプライアンス社
コンシューマーマーケティング本部商品センター 岩本篤さん
主にオーディオ商品のマーケティングを担当。大の音楽好きで、学生時代よりバンド活動を続けているというバンドマン。趣味はシアターバーを使ってのライブ映像鑑賞
■知っておきたい!2大サラウンドシステム
【DolbyAtmos】
ドルビーラボラトリーズ社が開発したサラウンドシステムで、映像コンテンツに前後左右に加えて高さ方向の音情報も記録されている。今後、対応映画館や作品が増えるであろう最新の立体音響方式。サブスクでも一部配信されている。
【DTS:X】
DTS社が開発したサラウンドシステムで、DolbyAtmosと同様に、音声デ ータに空間情報が加えられているため、立体的なサラウンドを実現している。既にある5.1chや7.1chのサラウンド環境にも対応する点が特徴だ。
■テクニクスチューンで緻密な立体音響を味わえる
パナソニック
「SC-HTB900」(実勢価格:8万4500円前後)
左右とセンターに各2個のユニットを、さらに左右にツイーターも搭載。DolbyAtmosとDTS:X/Virtual:Xとった最新立体音響システムに対応し、ワイヤレスサブウーハーも付属する。最大出力は505Wを誇る。
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