【特集】ステイホーム時代の新必需品
在宅ワークは通勤やオフィスでの人間関係のストレスはないけれど、「何となく疲れが抜けない」という人も。その原因は、実は“睡眠不足”かもしれない。ほとんど家にいると、単調なだけに意外と生活リズムが乱れがち。快眠できる環境を整えて、その疲れを解消しよう。
■寝具を買う時は実際に寝てみてから
睡眠は、脳と体を休ませる唯一の手段。質が悪くなると、長く寝ても疲れが抜けないことがある。
「重要になるのが、睡眠環境です。さまざまな要因が絡んできますが、寝具に限って言えば、購入する際には、必ず実際に寝てみることです。口コミで評判が良いものでも、自分の感覚には合わないということがありますから」と、睡眠改善インストラクターの福田さんは話す。
最近は、新素材を使ったマットレスもたくさん発売されている。大きく分けて高反発と低反発があるが、どちらがいいのだろう。
「高反発素材は体格が良くて、体重がある人に向いていると思います。人は一晩に20〜30回寝返りをするのですが、それがやりやすいんです。逆に小柄で体重が軽い人は、低反発素材が向いているかもしれません」
また、枕とマットレスはできればセットで購入したほうがいいと言う。
「枕で重要なのが、頚椎のカーブを自然に保てるかということです。マットレスと違う素材だと、立ち姿勢のときの自然な湾曲が保てないことがあるんです。それが寝づらさになります」
最近は、デジタル技術を使って最適な寝具を選べて、快眠に導くものも出てきている。じっくり選んで、快適な睡眠環境を整えていこう。
Recovery Adviser代表取締役
睡眠改善インストラクター/温泉入浴指導員 福田英宏さん
プロアスリートをはじめとするスポーツ選手に「リカバリー理論」を指導するほか、休養や健康関連を展開する企業のコンサルティングを手掛ける「疲労回復の専門家」として活動中。
■在宅ワーク中の「睡眠不足解消」10カ条
<就寝前>
(1)「寝る場所」と「仕事場所」を分ける
(2)寝室とトイレの照明を 「暖色系」に変える
(3)スマートフォンは就寝1時間前にOFF。スマホを目覚まし時計代わりにしない
(4)就寝90分前に38度~40度の湯船に10~15分浸かる
(5)熱帯夜には冷房を上手く活用する
(6)「安眠&疲労回復アイテム」を活用し、「副交感神経」を優位にする
<起床後>
(7)朝に光を浴びてコップ1杯の水を飲む
(8)朝食は必ずとる
<日中>
(9)時間のメリハリを付け、15時前に昼寝をうまく取り入れる
(10)カフェインを含む飲み物は1日2~3杯まで、15時以降は飲まない
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