■気軽にオープン走行も楽しめるブロンコ
ニューブロンコの大きなトピックは、1966年からスタートした長い歴史の中で、初めて4ドアモデルが設定されたこと。ライバルのジープ ラングラーが4ドアのアンリミテッドをリリースして大成功しているだけに、これは必然的な流れだったのだと思います。
ラインナップはブロンコの2ドアと4ドア、そして派生モデル的な位置付けの小型SUVのブロンコスポーツの3種類となります。
ボディサイズは2ドアが全長4412×全幅1928×全高1826mm、4ドアが全長4811×全幅1928×全高1854mm、スポーツが全長4387×全幅1887×全高1783〜1890mmとなります(インチ表記をミリに換算。小数点以下は四捨五入)。スポーツは思ったほど大きくないですね。
デザインはハードな中にも現代のSUVらしさがあり、洗練された印象。円形ヘッドライトやその内側のウインカーライト、グリルなどは、往年のアーリーブロンコ(1966年に登場した初代)を彷彿とさせます。インテリアもアーリーブロンコからインスパイアされつつ、多機能カラーLCDインストルメントパネルをステアリング奥とセンターコンソールに配置。
そしてルーフは2ドア、4ドアともに内部のロックを解除して簡単に取り外せる仕組みに。2ドアは3つのセクション、4ドアは4つのセクションに分かれていて、外したルーフはケースにしまってラゲッジに収納できるようになっています。また、4ドアはソフトトップが標準装備。ソフトトップかハードトップ、どちらかひとつを選ぶのは難しいという人は、両方選択することも可能になっているとのことです。
さらにプレス向けの写真を見ると、ドアまで外せるようになっています。この状態でラフロードを走れば当然車内は泥まみれになりますが、きちんと水洗いできる仕組みに。
エンジンはブロンコが2.3L直4ターボのエコブーストと、2.7L V6ツインターボを用意。ブロンコスポーツは1.5L直3ターボのエコブーストと2L直4ターボのエコブーストが用意されます。トランスミッションはブロンコが10ATで2.3Lには7MTも用意。ブロンコスポーツは8ATに。
簡単にオープン状態にできるクロカンなら、キャンプに向かう際の新緑の中を心地良く走ったり、キャンプサイトでクルマの中から星空を眺めるという楽しみ方もできそう。
フォードが撤退しているため正規輸入は見込めませんが、すでにいくつかのショップが並行輸入の予約をスタートさせています。本国での価格はブロンコが2万8500〜5万7410米ドル、ブロンコスポーツが2万6600〜3万8160米ドル。
日本に輸入する際は他にも費用がかかるのでこれより高くなるのは致し方ないところ。でも注目度が圧倒的に高いのは間違いありません。また、ショップによっては200以上用意されるオプショナルパーツも輸入して、オーナー好みにカスタムできるサービスを行うようです。興味ある人はぜひショップ探しから始めてみてください。