【特集】GP AWARD 2020
昨年からのワイヤレスイヤホン需要が継続する一方で、ステイホームの時間を充実させてくれるスピーカーやサウンドバーも人気。家の中におけるリスニング体験の質を改めて考えさせる高性能モデルに注目が集まっている。
■NC機能や高性能マイクがステイホーム時間を充実にしてくれる
オーディオ関連でも今年の話題の中心はやはり家庭で使うもの。中でもイヤホンやヘッドホンは、テレワークに活用できるモデルに注目が集まった。作業に集中できるノイズキャンセリング機能や、クリアな音声で話せるMEMSマイク、周囲の音も聞ける外音取り込み機能を搭載した製品が続々と登場。
オーディオ・ビジュアルライターの折原一也さんはこの流れを「AirPods Pro以降のトレンドのひとつ」と見ている。いずれも今年のテレワーク需要を狙って開発されたわけではないが、結果的にその便利さを実感する人が急増することとなったのだ。
また、スピーカーなどでも屋内で使うタイプに注目モデルが登場。特に音質に注力した製品が目立っている。
「ソニーの『SA-Z1』はデスクトップ向けのスピーカーで、狭いエリアで聴ける最高の音質を目指したもの。サウンドバーやスマートスピーカーも、独自技術で従来より音質に磨きをかけたモデルが増えてきました」
通勤やアウトドアではなく、家の中でじっくり音楽を楽しむのだから、いい音にこだわりたい。そんなニーズに応えた高性能なオーディオ機器が、今年のステイホームの時間をより充実させてくれたのだ。
オーディオ・ビジュアルライター・折原一也さん
PC系出版社の編集職を経て、独立。オーディオ・ビジュアル専門誌やWeb 媒体、商品情報 誌などで、トレンド解説や製品のレビューなど多彩な記事を執筆。2009年よりVGP(ビジュアルグランプリ)審査員も務めている
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