【特集】GP AWARD 2020
家で過ごす時間をいかに充実させるか。ステイホーム期間中にはこんなテーマも話題となった。そのために活躍したのがテレビをはじめとする映像機器だ。有機ELテレビを筆頭にバリエーション豊かな傑作が登場し、イエナカエンタメの中心となっている。
■「VOD対応」が新たなニーズに
外出するレジャーが制限された2020年は、自宅で楽しむエンターテインメントが注目された年でもあった。映画やドラマ、ゲームなど楽しみ方がある中で、軸となるのはやはりテレビをはじめとする映像機器。本来ならばオリンピック需要があった年でもあり、各社が意欲的に新製品を投入した。
中でもオーディオ・ビジュアルライターの折原さんが注目したのは、有機ELテレビだ。
「今年はより小型の48インチモデルが登場したことで、新たなニーズが開拓されました。また、従来からある55インチ以上では、自社設計パネルを採用するなど、画質がさらに進化。ラインナップの充実と同時に全体のクオリティも底上げされています」
コンテンツの観点では、VODサービスなどネット動画のニーズが一層高まった。テレビでもこれらへの対応は、必須の要素となっている。
「ネット動画向けを売りにした東芝の『レグザVシリーズ』が象徴的で『Fire TV』シリーズのような手軽にVOD対応にできる外付け端末も人気。近年急増中のプロジェクターも、ネット動画人気が後押ししているのでしょう」
手軽に多彩なコンテンツを高画質で楽しめる。そんな製品が今のニーズを象徴している。
オーディオ・ビジュアルライター・折原一也さん
PC系出版社の編集職を経て、独立。オーディオ・ビジュアル専門誌やWeb 媒体、商品情報 誌などで、トレンド解説や製品のレビューなど多彩な記事を執筆。2009年よりVGP(ビジュアルグランプリ)審査員も務めている
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