復刻&新型連発で復権の兆し!2020年登場の注目バイク7選【GP AWARD 2020】

1. 4発250ccの“F1サウンド”がよみがえる!

Kawasaki
「Ninja ZX-25R」(82万5000円~)

“甲高い胸のすく高回転エキゾーストノート”がまた味わえる!アクセル全開でも、ニーハンだから速度は“ほどほど”という点もGood!(青木さん)

スーパーバイク世界選手権に参戦する兄貴分「Ninja ZX-10RR」のシャーシ設計思想を踏襲した軽量トレリスフレームに、250ccクラス待望の4気筒エンジンを搭載。トラクションコントロールなど、先進的な電子制御もクラスを超えている。

▲上級版SEには250ccクラス初となるクイックシフターを装備。ギヤチェンジ時、クラッチレバー操作が不要となった

▲レーサーレプリカ時代のように、アナログタイプの指針式タコメーターをドカンと配置。ギア段数や速度はデジタル表示

 

2. スーパーカブベースの元祖タフネスバイク

Honda
「CT125・ハンターカブ」(44万円)

経済性に優れ、維持がさほど負担にならない原付2種クラス。そこにカブシリーズの名車が戻ってきたのだから、争奪戦になるのも納得(青木さん)

世界累計1億台を超すロングセラーとなっているスーパーカブシリーズの中で、不整地も走破し、狩りにも使用される異色モデルとして60年代から愛されたハンターカブが現代の技術で復活。アップマフラー装備でダートも行ける。

 

3. レーサー直系のウイングレット装着でついに“R”が3連発!

Honda
「CBR1000RR-R FIREBLADE」(242万円~)

レーサーレプリカブーム時代の1987年にCBR400RRが登場し“、ダブルアール”のネーミングにときめいたが、あれから23年、ついにRR-R!(青木さん)

サーキットで勝利することを目指し、MotoGPマシンと同じボア・ストロークで218PSを叩き出す直4エンジンを新開発。走行状況に合わせて選択可能な3つのライディングモードなど先進的な電子制御で、超絶パワーもコントロールできる。

 

4. 二輪ではかなわなかった絶大なるフロントの落ち着き

YAMAHA
「TRICITY300」(95万7000円)

フロント2輪となっても車体を傾斜させ、コーナリングの楽しみを追求するのがヤマハらしさ。開発責任者も旋回性重視と言っています(青木さん)

2014年のトリシティ(MW125)から、バイクのように車体を傾けて曲がる3輪モデル「LMW」を提案してきたヤマハ。最新版は一般スクーターより重さがあるため、250クラスではなく300cc化し、パワフルな走りを実現している。

 

5. スーパーチャージャーを搭載する究極のZ進化形!

Kawasaki
「Z H2」(189万2000円)

航空エンジン部門を持つカワサキだからこそ現代に実現したバイク用スーパーチャージドエンジン。加速感とサウンドは唯一無二で伝説となること間違いなし!(青木さん)

1971年のZ1に始まったカワサキZシリーズの最終進化形は、なんとスーパーチャージャー搭載。フロントに印されたリバーマークは、川崎重工の総合力で造り上げたことを意味する証。低く構えた猛獣を思わせるフォルムはSUGOMI(凄み)デザインと呼ばれる。

 

6. スズキファン垂涎もののGSX-R由来の油冷で勝負!

SUZUKI
「GIXER250」(44万8800円)

その手があったかと思わず唸ったスズキ油冷エンジンの復活。水冷化よりコストが抑えられ、冷却水要らずで整備性も抜群に良い!(青木さん)

1985年のGSX-R750以来、20年以上作り続けられたスズキ伝統の油冷エンジンを250cc単気筒化。日本の若者も手が届くよう価格が抑えられ、さらにスポーツバイク市場拡大のインドなどもターゲット。シンプルなネイキッドのライトウェイトスポーツとした。

 

7. 伝統のボクサーツインをクルーザースタイルに

BMW MOTORRAD
「R18」(254万7000円~)

地を這うような安定感をもたらす水平対向2気筒エンジンを、ハーレーよりもホイールベースの長い車体に搭載。打倒アメリカンの本格派がやってきた!(青木さん)

1923年から続く伝統のボクサーツインをクルーザー用に新開発。BMW史上最大となる1802ccもの大排気量を誇り、低回転域から溢れるようなトルクを発揮する。高速巡航もゆったりと余裕を持ってこなし、果てしないロングライドに乗り手を誘う。

>> 【特集】GP AWARD 2020

※2020年12月6日発売「GoodsPress」1.2月合併号掲載記事をもとに構成しています

<文/青木タカオ>

 

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