1. 3本アーム+チタンメッシュ火床になって100g
MONORAL
「ワイヤフレームフェザー」(1万8000円/税別)
2010年、軽量・手間なし・かっこいいと三拍子そろった焚き火台「ワイヤフレーム」で颯爽デビューしたMONORALより、重量100gの焚き火台が登場しました。独自のテンションボックス構造を三角形にして、さらに火床はチタンメッシュ!
組み立てサイズは43.5×37×H16.5cm。いくら軽くても小さすぎる焚き火台は手間ばかりかかるわけですが、この「ワイヤフレームフェザー」は30cmくらいの薪が難なく載ります。
たとえばスノーピーク「ソリッドステーク300mm」は1本180g、バナナ1本150gくらい。そう考えれば30cm薪が載る焚き火台で100gってスゴイ。ただし、超軽量なので薪が大きいとバランスをとりながら載せないと転倒する恐れがありそう。ここらへんは注意が必要です。
収納サイズは34×13cm。軽くてタフなタイベックス製収納袋を加えても125g。「ワイヤフレーム」ゆずりの、フレームを広げたら火床のワイヤーを引っかけるだけで組み立て完了というお手軽さに感激です。
極細フレームとメッシュという構成なのでまるで焚き火が浮いているよう。この雰囲気もステキ。
耐荷重は最大500gなので調理にはハンガーが必要だし、極太広葉樹の薪を何本も載せるのは厳しいですが、炎を愛でるためだけに手に入れたくなる道具です。
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2. 開くだけの焚き火台にちっちゃいサイズが仲間入り
テンマクデザイン
「フラット焚き火台S」(3480円/税別)
複雑なギミックなし、ただ開くだけで焚き火ができる「フラット焚き火台」に、待望のちっちゃいサイズ「フラット焚き火台S」とファミリー向きの「フラット焚き火台L」(7800円/税別)が加わりました。
サイズは、従来の「フラット焚き火台(現在のM)」より10cmほど小さくなった21.8×21.8×H12.1cm、重量はほぼ半分の1.15kg。拾ってきた薪で小さな焚き火を楽しむのにちょうどいい大きさです。市販薪をそのまま載せるのは無理がありますが、小さい分、手軽に焚き火ができて片付けも簡単です。
収納サイズは19.6×26×H3cm。シェラカップと比べてみてもその薄さ、小ささがわかります。焚き火が終わったらひっくり返して灰を捨てるだけ。
小さい焚き火台は地面に熱が伝わりやすいため、別売で「焚き火台ベーススタンド」(2400円〜/税別)が用意されています。焚き火シートよりも断熱効果が高く、焚き火周りの小物置き場としても優秀。写真はベーススタンドSですが、Mに載せればシェラカップやクッカーを置く台にもなります。
「フラット焚き火台S」自体はシンプルですが、半分サイズの網が2枚入ったロストル(1200円/税別)、灰受(1000円/税別)なども用意されていて、自分のキャンプスタイルにあわせて組み合わせられます。押しつけがましくないところに好感が持てます。
>> テンマクデザイン
3. 焚き火を見上げるって不思議
detour life×FUJIKINKO
「ハンギングボンファイヤスタンド2.0 専用焼き網セット」(2万900円)
3枚のプレートを組み合わせてワイヤーで吊せば、業界初の吊り下げ式になるというありそうでなかった焚き火台です。43.5×30.5cmのぺたんこ収納で気軽に持ち運びができるのも秀逸。
いつものランタンを焚き火に置き換えられるのが新鮮です。炎がゆらゆら、焚き火台もゆらゆら。なんだか不思議な心地よさを感じます。
うれしいのはペグポール(脚)付きで、本体に差し込むだけで地に脚が付いた焚き火台になります。手持ちのランタンスタンドに焚き火台を吊すときは、スタンドを固定するペグとしても使えるんです。
秋に発売された三角形の専用焼き網とのセットなので、BBQや湯沸かしなんかは地面に置いて、食事が終わったらランタンスタンドに吊り下げてコットに寝そべりながら焚き火を見上げる、なんていう夢のようなキャンプをかなえてくれますね。
4. 長い薪をそのまま使えて調理もできると大ヒット
ベルモント
「TABI」(1万円/税別)
組み立てサイズ23.7×36×H17cm、側板を1枚はずせば40cmほどの市販薪を置ける大きさ。それでいて重量は423gを実現し、初回分は予約開始直後に売り切れたヒット商品です。
収納サイズは17.8×36×1.5cm。本体と側板はチタン製なので薪が消えたら急速に冷えます。つまりすぐに片付けに取りかかれるというわけです。
本体の切り込みを組み合わせ、3本の脚を差し込みます。切り込み部分にピタッとはまるので、脚がぐらつくことはありません。組み立てはネジも工具も不要です。
華奢に見えますがステンレス脚が3本で支えるので火床の耐荷重は15kg、網は3kg。太くて重い広葉樹の薪を置いても安定するので、火がつきさえすればちょこちょこ薪を追加しなくてもいいんです。焚き火が好きだけれどせわしないのはイヤ、手間をかけずにのんびり過ごしたいという人に最適です。
>> ベルモント
5. 焚き火小物をまとめて面倒見ちゃう焚き火台
ネイチャートーンズ
「フュージョングリルミニ」(1万3800円/税別)
無骨だけれどどこか懐かしい鉄製品で評判のネイチャートーンズから発売となったのが、焚き火台とテーブルと焚き火スタンドを機能的にまとめ、一躍注目を集めた「フュージョングリルミニ」。
組み立てサイズは48.5×44×H29cm、重量は耐熱塗装をかけた鉄で5kg。少々重量はありますが、安定感は抜群です。
スタンドと本体パネル2枚、側板2枚、ゴトク、テーブルが24×44×6.5cmに収まります。手持ちのトートバッグに入れて持ち運べますね。
収束式のスタンドを広げ、2枚のプレートを組み合わせた本体を載せます。あとは側板やテーブルを切り込みに合わせて置くだけ。簡単です。
本体プレートを写真のように持てば、灰の片付けもスムーズにできます。
すっぽり入る薪は32cmまでですが、少し斜めにしていいなら40cmくらいまで対応。それに重い薪、重い鍋を置いても安定感があります。
テーブルの端っこはスリットが入っていて、焚き火スタンドみたいにシェラカップやトングを引っかけておけます。もちろん耐熱塗装済みなのでテーブルの上に熱い鉄板をちょい置きしてもよし。
スペックだけを見ると重く感じますが、たとえばユニフレーム「焚き火テーブル」は2.3kg。その役割も兼ねていると思えば決して重すぎるってことはありません。
同社「ヘビースタンド」(2万3800円/税別)、「ジャグスタンドⅡ」(1万2000円/税別)と高さがほぼ同じなのでコクピットスタイルで焚き火を楽しむなんてこともできますよ。
>> ネイチャートーンズ
<取材・文/大森弘恵>
大森弘恵|フリーランスのライター、編集者。記事のテーマはアウトドア、旅行、ときどき料理。Twitter
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