■今だからこそ新鮮でカッコ良いレトロフューチャーなデザイン
ハミルトン
「ベンチュラ クオーツ」(10万100円)
電気式ではないためオリジナルでは文字盤中央下にあった「ELECTRIC」の文字こそ省かれたものの、3時から9時のインデックスをつなぐアクセントマーク、針や膨らんでカーブした風防などオリジナルそのままのデザインがとても新鮮な1本。ケースサイズ縦50.3×横32.3mm、クォーツ、SSケース、5気圧防水。
■ロックンロールの生みの親も愛したタイムピース
ハミルトンの腕時計といえば、ミリタリーモデルがルーツの「カーキ」を思い浮かべる人も多いはず。だがもう1本、ぜひ注目してほしい名作がある。キング・オブ・ロックンロール、エルヴィス・プレスリーが愛用した、左右非対称なトライアングル型ケースの「ベンチュラ」だ。この個性的なタイムピースが誕生したのは1957年で、世界初の電池式腕時計でもある。
デザイナーは当時、アメリカのNo.1工業デザイナーで、テールフィン付きのキャデラックをデザインしたことでも知られるリチャード・アービブ。プレスリーは当時最先端だったこのモデルを主演映画『ブルー・ハワイ』で着用し、一大ブームを巻き起こした。
ファーストモデルの生産は7年間で終わった。だが1988年の復刻以降、ハミルトンを代表する定番モデルに。そのスタイルは時代を超えて今も新鮮。デザインウォッチ好きなら、ぜひ1本は手元に置いてほしい。
※2020年12月6日発売「GoodsPress」1.2月合併号掲載記事をもとに構成しています
<企画・執筆・編集/渋谷ヤスヒト>
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